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化合物

アブシンチン

absinthin

アブシンチンは、ニガヨモギ由来の苦味セスキテルペンラクトン二量体。アブサン・ベルモット系飲料の苦味と結びつけられる。

写真で見る

細かく裂けた灰緑色の葉を持つニガヨモギの株の写真

ニガヨモギ(Artemisia absinthium)の地上部。absinthin はこの植物由来の苦味セスキテルペンラクトン二量体であり、化合物そのものの写真ではなく給源植物の写真である。

原料写っているもの: Artemisia absinthium(ニガヨモギ)部位・状態: 地上部の株

写真: Krzysztof Ziarnek, Kenraiz/ CC BY-SA 4.0/ 原画像/ 台帳の原画像

写真の範囲と来歴

被写体の確認: 原典の記載による同定。ingredient-bask・compound-thujone で使用した写真とは別ファイル(重複回避)。

掲載画像: Wikimedia Commons の原寸ファイルを sips で長辺2400pxに縮小。苦味研究所では切り抜き・色調変更なし(リサイズのみ)。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。

説明を読む ↓

化合物 / compound-absinthin

このページの内容(9 節)
  1. 説明
  2. この説明の根拠(4)
  3. 主題ハブ
  4. 別名
  5. 関連をたどる
  6. 関連項目(10)
  7. 組成・含有(1)
  8. 機構・受容体(1)
  9. 加工・調理でどう変わる(1)
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苦味を読む

アブシンチンは、ニガヨモギに由来する苦味のセスキテルペンラクトンで、二量体(二つの分子が結びついた構造)であることが知られる。アブサンやベルモットのような飲料の苦味と結びつけて語られる化合物で、苦味化合物とその給源植物をまとめたあるレビューの表にも、ニガヨモギ由来のセスキテルペンラクトンとして名前が挙がっている。この記載はレビューの表によるもので、含有量そのものを測った一次分析ではない。

受容体レベルでは、アブシンチンはヒトの苦味受容体TAS2R46を活性化するアゴニストとして薬理データベースに登録されており、その親和性はおよそ10マイクロモルに相当する値として記載されている。別のレビューは、アブシンチンがTAS2R46だけでなくTAS2R10・TAS2R14・TAS2R47も、0.1〜100マイクロモルの範囲で活性化すると総括している。ただし、これらの数値のもとになった一次研究そのものは、まだ全文を読み込めていない。

ニガヨモギ抽出物(アブシンチンを豊富に含む)をアルギン酸塩マイクロ粒子にマイクロカプセル化し、ビスケットに配合した研究では、消費者50名によるパネルテストで、無配合の対照ビスケットとの間に総合的な嗜好性の差が見られなかった。ビスケット中に残ったアブシンチン量はHPLC-DADで356.8±1.0 ng/g、共存するアナブシンチンは45.0±1.5 ng/gと定量されている。

この説明の根拠

  1. Activation of Extraoral Bitter Taste Receptors by Herbs and Spices in the Regulation of Incretin Signaling and Glucose Metabolism

    Komarnytsky S; Mhawish R; Wagner C / 2026 / レビュー論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: ニガヨモギ由来のセスキテルペンラクトンとしてレビュー表に掲載/TAS2R10・14・46・47の0.1〜100µM域での活性化という総括

  2. IUPHAR/BPS Guide to PHARMACOLOGY: TAS2R46 (target 679) interaction records

    IUPHAR/BPS Guide to PHARMACOLOGY (curators) / 2026 / 学術データベース / 全文確認

    この本文で確認した範囲: TAS2R46アゴニストとしての薬理データベース登録と親和性の記載

  3. Broad tuning of the human bitter taste receptor hTAS2R46 to various sesquiterpene lactones, clerodane and labdane diterpenoids, strychnine, and denatonium

    Brockhoff A; Behrens M; Massarotti A; Appendino G; Meyerhof W / 2007 / 学術論文 / 抄録確認

    この本文で確認した範囲: 一次研究のTAS2R46広域応答という背景の未精読部分の留保

  4. Alginate-Based Beads Containing Artemisia absinthium L. Extract as Innovative Ingredients for Baked Products

    Candiani A; Diana G; Disca V; Jaouhari Y; Stampini M; Salamone S; Pollastro F; Baima J; Prodam F; Tini S; Bertolino M; Giovannelli L; Segale L; Coisson JD; Arlorio M / 2026 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: マイクロカプセル化後の残存量とパネル嗜好性の結果

別名: absinthin(en)

関連をたどる

ニガヨモギ →含む→ アブシンチン

アブシンチン →活性化する→ TAS2R46

構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます

組成・含有(1)

ニガヨモギはアブシンチンを含む支持あり

範囲: レビュー総括(ハーブ・スパイス中の苦味化合物の受容体薬理を扱う2026年レビューの Table 1)

Table 1 に “Absinthin [from] Wormwood… Sesquiterpene lactones” として収載。
限界: レビュー表による帰属であり一次分析の読解ではない。
データを表示ingredient-wormwood —contains→ compound-absinthin
claim: clm-wormwood-contains-absinthin / type: composition / 更新: 2026-08-31

機構・受容体(1)

アブシンチンはTAS2R46を活性化する支持あり

範囲: 異種発現系の受容体アッセイのキュレーション・レビュー総括

注記: 一次論文(Brockhoff 2007)の個別数値は抄録に無く、全文未読。受容体セットはキュレーション(46のみ)とレビュー(10/14/46/47)で幅がある点をそのまま保持。

absinthin は TAS2R46 のアゴニストとして affinity 5.0(-log M)で収載。出典 PMID 17595105。
限界: キュレーションレベルの読解であり、一次データの再確認はしていない。
出典: IUPHAR/BPS Guide to PHARMACOLOGY: TAS2R46 (target 679) interaction records(IUPHAR/BPS Guide to PHARMACOLOGY (curators), 2026)・全文確認
absinthin は TAS2R10, 14, 46, 47 を 0.1-100 µM 域で活性化するとして収載。
限界: レビューの引用元(Bayer et al. 等)は未読。
文脈: hTAS2R46 はセスキテルペンラクトン類に広域応答する受容体として特性評価された(抄録には個別化合物としての absinthin の明記はない)。
限界: 個別結果は本文・表(未読)。
データを表示compound-absinthin —activates→ receptor-tas2r46
claim: clm-absinthin-tas2rs / type: mechanism / 更新: 2026-08-31

加工・調理でどう変わる(1)

アブシンチンの知覚苦味を抑えるもの: アブシンチンを豊富に含むニガヨモギ抽出物をアルギン酸塩マイクロ粒子にマイクロカプセル化してビスケットに配合したところ、消費者50名によるパネルテストで、無配合の対照ビスケットと総合的な嗜好性(overall acceptance)に差がなかった。ビスケット中に残存していたアブシンチン含量はHPLC-DADで356.8±1.0 ng/g(アナブシンチンは45.0±1.5 ng/g)と定量された。支持あり

範囲: 層: 食品。ニガヨモギエタノール抽出物由来アブシンチンのアルギン酸塩マイクロカプセル化(イオントロピックゲル化)、ビスケットへの配合、消費者パネル50名による受容性アンケート、HPLC-DADによる残存量定量。

"Data from the acceptance questionnaire revealed that biscuits containing MPs loaded with absinthin-rich extract were comparable to the control ones regarding overall acceptance." "Absinthin and anabsinthin extracted from the MPs contained in the biscuits were quantified via HPLC-DAD and the results were respectively 356.8 ± 1.0 ng/g and 45.0 ± 1.5 ng/g." "A panel test was conducted on 50 volunteers, which compiled a satisfactory questionnaire."
限界: 官能評価は「総合的な嗜好性」の比較であり、苦味属性単独のスコアは本文要約範囲では未確認。
出典: Alginate-Based Beads Containing Artemisia absinthium L. Extract as Innovative Ingredients for Baked Products(Candiani A; Diana G; Disca V; Jaouhari Y; Stampini M; Salamone S; Pollastro F; Baima J; Prodam F; Tini S; Bertolino M; Giovannelli L; Segale L; Coisson JD; Arlorio M, 2026)・全文確認
データを表示compound-absinthin —has_perceived_bitterness_suppressed_by→ "アブシンチンを豊富に含むニガヨモギ抽出物をアルギン酸塩マイクロ粒子にマイクロカプセル化してビスケットに配合したところ、消費者50名によるパネルテストで、無配合の対照ビスケットと総合的な嗜好性(overall acceptance)に差がなかった。ビスケット中に残存していたアブシンチン含量はHPLC-DADで356.8±1.0 ng/g(アナブシンチンは45.0±1.5 ng/g)と定量された。"
claim: clm-w71a2-absinthin-bitterness-masked-microencapsulation / type: processing / 更新: 2026-09-07

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