苦い
概念 / concept-word-nigai-ja
このページの内容(4 節)
苦味を読む
日本語の形容詞「苦い」について、デジタル大辞泉は第一の語義を『舌を刺激し、口がゆがむような嫌な味である。』と定義し、用例に「餅が黒焦げになって苦い」「苦いコーヒー」を挙げる。名詞形「苦み」「苦味」にも同様の味覚の語義があり、苦さの度合いを表す語として「苦味の強いコーヒー」という用例が添えられる。表記「苦味」の「味」は当て字だと辞典は注記し、読みの異なる「苦味(くみ)」も苦い味を指す別の見出し語として立てられている。
同辞典は「苦い」に、不快感やつらさを表す比喩的な語義も記す。『不快である。おもしろくない。にがにがしい。』という語義は「交渉決裂の報に苦い顔をする」を用例とし、そのことを考えるのもつらいという語義は「苦い思い」「苦い経験」のような用例で示される。名詞形「苦み」にも並行する語義があり、「蘆花・不如帰」からの引用を伴う不愉快な心情を表す語義のほか、男性の顔つきを評する『渋さを含んでひきしまった感じのすること。』という語義もあり、「渋い二枚目」のような用法に転じている。
「苦い」からは名詞派生形「にがさ」「にがみ」も辞典に記載がある。慣用句「苦虫を噛み潰したよう」は『ひどくにがにがしい顔をするようす。不愉快そうな顔つき。』と説明され、その「苦虫」自体も辞典に立項され、『かめば苦かろうと思われる虫』と説明される。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 味覚を表す第一の語義の逐語を提示した/不快でにがにがしいという語義を逐語で使用した/つらく苦しい心情を表す語義を使用した/にがさ・にがみという派生名詞形を使用した
この本文で確認した範囲: 苦みの度合いを表す語義とその用例を提示した/苦味の表記が当て字だという補説を使用した/苦みが表す不愉快な心情の語義を使用した/顔つきの評価に転用される苦みの語義を使用した
この本文で確認した範囲: 別見出しの苦味(くみ)の語釈を使用した
この本文で確認した範囲: 苦虫を噛み潰したようの語釈を逐語で使用した
この本文で確認した範囲: 苦虫が架空の虫だとする語釈を使用した
別名: 苦み(ja)、苦味(ja)
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
文化(11)
範囲: デジタル大辞泉「苦い」語義1(見出し にが・い【苦い】、コトバンク掲載)
注記: 味覚の義。同辞典は語義2・3(比喩義)を別項として続けて示す。
データを表示
concept-word-nigai-ja —is_defined_in_dictionary_as→ "『舌を刺激し、口がゆがむような嫌な味である。』用例「餅が黒焦げになって―・い」「―・いコーヒー」"範囲: デジタル大辞泉「苦い」語義2(見出し にが・い【苦い】、コトバンク掲載)
注記: 味覚の義から派生した不快感の比喩義。
データを表示
concept-word-nigai-ja —is_defined_in_dictionary_as→ "『不快である。おもしろくない。にがにがしい。』用例「交渉決裂の報に―・い顔をする」"範囲: デジタル大辞泉「苦い」語義3(見出し にが・い【苦い】、コトバンク掲載)
注記: 「苦い経験」の用例はこの語義3に含まれる。
データを表示
concept-word-nigai-ja —is_defined_in_dictionary_as→ "『つらくて苦しい。その事を考えたり思い出したりするのも嫌である。』用例「―・い思い」「―・い経験」"範囲: デジタル大辞泉「苦い」派生欄(コトバンク掲載)
注記: 形容詞「苦い」からの派生名詞形二つが辞典に明記されている。
データを表示
concept-word-nigai-ja —is_presented_as→ "『[派生]にがさ[名]にがみ[名]』"範囲: デジタル大辞泉「苦み/苦味」語義1(見出し にが‐み【苦み/苦味】、コトバンク掲載)
データを表示
concept-word-nigai-ja —is_defined_in_dictionary_as→ "『苦いこと。苦い味。苦い度合い。』用例「―の強いコーヒー」"範囲: デジタル大辞泉「苦み/苦味」語義2(見出し にが‐み【苦み/苦味】、コトバンク掲載)
注記: 徳冨蘆花「不如帰」からの引用が辞典の用例として掲載されている。
データを表示
concept-word-nigai-ja —is_defined_in_dictionary_as→ "『不愉快な心持ち。つらい心情。』引用「万の感情はさらりと消えて、唯―のみ残りしなり」〈蘆花・不如帰〉"範囲: デジタル大辞泉「苦み/苦味」語義3(見出し にが‐み【苦み/苦味】、コトバンク掲載)
注記: 味覚語が人物の風貌評価に転用される用法。
データを表示
concept-word-nigai-ja —is_defined_in_dictionary_as→ "『渋さを含んでひきしまった感じのすること。男性の顔つきにいう。』用例「―のきいた、渋い二枚目」"範囲: デジタル大辞泉「苦み/苦味」補説欄(コトバンク掲載)
注記: 「苦味」という漢字表記は当て字であると辞典が明記している。
データを表示
concept-word-nigai-ja —has_name_etymology→ "『[補説]「味」は当て字。』"範囲: デジタル大辞泉「苦味(くみ)」語釈(見出し く‐み【苦味】、コトバンク掲載)
注記: 「くみ」という読みでの見出しで、「にがみ」とは別見出しとして立てられている。
データを表示
concept-word-nigai-ja —is_defined_in_dictionary_as→ "『苦い味。にがみ。』"範囲: デジタル大辞泉「苦虫を噛み潰したよう」語釈(コトバンク掲載)
注記: 「苦い」語義2(不快・にがにがしい)と結びつく慣用句。
データを表示
concept-word-nigai-ja —is_presented_as→ "『苦虫を噛み潰したよう-ひどくにがにがしい顔をするようす。不愉快そうな顔つき。』"範囲: デジタル大辞泉「苦虫」語釈(コトバンク掲載)
注記: 辞典は「苦虫」を実在の虫でなく、噛めば苦いと想定される架空の虫として説明している。
データを表示
concept-word-nigai-ja —has_name_etymology→ "『にが‐むし【苦虫】かめば苦かろうと思われる虫。』"