ソカラット
料理 / dish-socarrat
Socarrat
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シーフードパエリアの鍋底に見える、茶色く焦げ付いたソカラットの層。
料理写っているもの: 該当分類群なし(料理: シーフードパエリアの鍋底のソカラット)部位・状態: 鍋底に密着した米の焦げ層(シーフードパエリアの一部)
写真: MiguelAlanCS/ CC BY-SA 4.0/ 原画像/ 台帳の原画像
写真の範囲と来歴
被写体の確認: 原典の記載による同定。説明文「fondo de paella(パエリアの底)」。ファイル名にも socarrat と明記。 画像を開き、黄色い米の間から鍋底に密着した焦げ茶色の米の層がクローズアップで写っているのを確認した。
掲載画像: Wikimedia Commons の原本を長辺2400pxへ縮小。切り抜き・色調変更なし。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。
このページの内容(6 節)
苦味を読む
バレンシア風パエリアの調理終盤、鍋底に密着してできる米の層はソカラットと呼ばれる。バレンシア州の公式言語機関バレンシア語アカデミー(AVL)は、これを「調理する鍋にこびりついたパエリアの米の層」と定義し、指小形のソカラエット(socarraet)は「パエリアの本質の味」を凝縮したものと説明する。この定義自体には、苦味や香ばしさといった具体的な味覚・嗅覚の語は用いられておらず、あくまで生成のされ方を示す語義説明にとどまる。
別の規範辞典であるバレンシア文化アカデミーの辞典は、ソカラットの米について「部分的に焦げているが、時にたいへん美味な(molt gustós)」ものと記す。「焦げた(cremat)」という語を用いながらも、評価としては「苦い」でも「香ばしい」でもなく、端的に「たいへん美味」という肯定的な語を選んでいる点が特徴的である。ただしこれも一般語義辞典の記述であり、料理科学的な官能定義に基づくものではない。
食品科学の分野では、9名の訓練された官能パネルが電子鼻とあわせてパエリアの加熱過程を評価した研究がある。調理が進みソカラットが形成される段階に近づくほど「roasted(焙煎香)」属性の強度が有意に上昇し、「burnt(焦げ臭)」は白飯対照より低く抑えられたと報告されている。論文はこれを、ソカラットが鍋にクラストを形成することで米そのものの焦げつきを防いでいることを示唆すると考察する。ただしこのパネルの評価尺度に「bitter(苦味)」は含まれておらず、ソカラットの味覚としての苦味は、この研究では測定対象になっていない。
同じ研究では、加熱工程の終盤にフラン・フラノン・ケトン類の揮発性化合物が検出されている。これらは先行研究において、焙煎香やカラメル香とともに「bitter-caramel aroma(苦味を伴うカラメル香)」を持つと報告されている化合物群だという。ただしこの「苦味」は先行文献の引用に基づく香りの形容であり、ソカラットそのものをヒトが口に含んで苦いと評価したデータではない。化合物の同定と、実際に人が感じる苦味との接続は、現時点では未確認にとどまる。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: AVLの定義と語義説明を、この段落1の根拠として使用した
socarrat(Diccionari General de la Llengua Valenciana)
この本文で確認した範囲: 苦味と言わず美味と評価する辞典記述を、この段落2の根拠として使用した
この本文で確認した範囲: 官能パネルのroasted/burnt結果を、この段落3の根拠として使用した/化合物同定と苦味接続の未確認を、この段落4の根拠として使用した
別名: socarrat(ca)、socarraet(ca・同定medium)
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
範囲: 白飯・パエリア試料のGC-MS/電子鼻分析、加熱終盤の試料。
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dish-socarrat —has_candidate_bitterness_contributors→ "加熱工程終盤で検出されたフラン・フラノン・ケトン類の揮発性化合物は、先行研究において焙煎香(roasted)・カラメル香とともに「bitter-caramel aroma(苦味を伴うカラメル香)」を持つと報告されている化合物群である。"感覚(2)
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dish-socarrat —has_sensory_attribute→ "バレンシア文化アカデミーの規範辞典は、socarratの米を「部分的に焦げているが、時にたいへん美味な(molt gustós)」ものと定義し、苦味ではなく美味しさとして評価している。"範囲: スペイン産米を用いたパエリア調理過程(白飯・パエリアの複数加熱段階)の比較。訓練された官能パネルn=9。
注記: アクリルアミド定量も同論文の主眼の一つだが、当ラボでは官能・香気成分の記述のみを採用し、健康影響には触れない。
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dish-socarrat —has_sensory_response→ "9名の訓練された官能パネルによる非構造化10cm尺度評価で、パエリアの調理が進みsocarratが形成される段階ほど「roasted(焙煎香)」属性の強度が有意に上昇し、「burnt(焦げ臭)」は白飯対照より低く抑えられた。論文はこれを、socarratが鍋にクラストを形成することで米が焦げつくのを防いでいることを示唆すると考察している。"加工・調理でどう変わる(1)
注記: バレンシア州公式言語アカデミー(州政府系機関)の用語集。
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dish-socarrat —is_defined_as→ "バレンシア語アカデミー(AVL)は、socarratを「調理する鍋にこびりついたパエリアの米の層」と定義し、指小形socarraetは「パエリアの本質の味」を凝縮すると説明する。"