棒茶
食材 / ingredient-boucha
Boucha (Kaga boucha)
短い定義
石川県金沢市を中心に飲まれる、茶の茎を焙煎して作るほうじ茶の一種。加賀棒茶・金沢棒茶とも呼ばれる。
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別名: 加賀棒茶(ja)
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棒茶 →の一種である→ ほうじ茶
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(3)
棒茶の組成: 同一茶樹に由来する茎と葉をそれぞれ焙煎して比較したところ、2-エチル-3,5-ジメチルピラジンのピーク強度(内標準シクロヘキサノールとの面積比)は棒茶(茎)0.61、葉ほうじ茶0.42で、棒茶は葉ほうじ茶の約1.4倍だった。その他のピラジン類も棒茶に1.5倍程度多く含まれていた。ゲラニオールは棒茶が葉ほうじ茶の約4倍、同じテルペン化合物のリナロールも棒茶に4倍程度多く含まれていた。市販の棒茶10点・葉ほうじ茶6点の比較でも、2-エチル-3,5-ジメチルピラジンとゲラニオールはいずれも棒茶に多い同様の傾向が確認された。支持あり
範囲: 同一茶樹由来の茎(棒茶原料)と葉(葉ほうじ茶原料)、および市販棒茶10点・葉ほうじ茶6点(平均価格500円/100g前後)。
注記: GC-MS(市販品比較時はSPME法)によるピーク強度比較。
同一茶樹由来の茎(棒茶)と葉(葉ほうじ茶)、および市販商品群の比較でピラジン類・ゲラニオール・リナロールが棒茶に多いことを確認。
限界: ピーク強度比較であり絶対定量値ではない。市販品比較のエラーバーは標準偏差。
出典: 金沢の伝統食品「棒茶」の香気成分(笹木哲也; 道畠俊英; 榎本俊樹, 2015)・全文確認
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ingredient-boucha —has_composition→ "同一茶樹に由来する茎と葉をそれぞれ焙煎して比較したところ、2-エチル-3,5-ジメチルピラジンのピーク強度(内標準シクロヘキサノールとの面積比)は棒茶(茎)0.61、葉ほうじ茶0.42で、棒茶は葉ほうじ茶の約1.4倍だった。その他のピラジン類も棒茶に1.5倍程度多く含まれていた。ゲラニオールは棒茶が葉ほうじ茶の約4倍、同じテルペン化合物のリナロールも棒茶に4倍程度多く含まれていた。市販の棒茶10点・葉ほうじ茶6点の比較でも、2-エチル-3,5-ジメチルピラジンとゲラニオールはいずれも棒茶に多い同様の傾向が確認された。"claim: clm-boucha-stem-vs-leaf-aroma / type: composition / 更新: 2026-09-02
棒茶の組成: 焙煎前の茶の茎は葉と比べてアミノ酸を約1.5倍多く含んでいたことが確認された(図-10)。ピラジン類はアミノ酸と糖のMaillard反応で生成することが知られており、著者らはこのアミノ酸量の違いが棒茶(茎)に葉ほうじ茶より多くのピラジン類が生成する一因と考察している。支持あり
範囲: 同一茶樹由来の茎と葉(焙煎前)。
注記: 図-10は棒グラフによる比較で、本文中に明記された倍率(約1.5倍)のみ収載し、グラフからの目視での実数値読み取りは行っていない。
焙煎前の茶の茎は葉と比べてアミノ酸を約1.5倍多く含んでいたと報告。
限界: 分析手法の詳細記載が簡略。
出典: 金沢の伝統食品「棒茶」の香気成分(笹木哲也; 道畠俊英; 榎本俊樹, 2015)・全文確認
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ingredient-boucha —has_composition→ "焙煎前の茶の茎は葉と比べてアミノ酸を約1.5倍多く含んでいたことが確認された(図-10)。ピラジン類はアミノ酸と糖のMaillard反応で生成することが知られており、著者らはこのアミノ酸量の違いが棒茶(茎)に葉ほうじ茶より多くのピラジン類が生成する一因と考察している。"claim: clm-boucha-stem-amino-acid / type: composition / 更新: 2026-09-02
棒茶はほうじ茶の一種である文脈資料
注記: 茎を焙煎したほうじ茶が「棒茶」と呼ばれる、という論文冒頭の定義に基づく。
「茎を焙煎したほうじ茶は「棒茶」と呼ばれ」との定義。
出典: 金沢の伝統食品「棒茶」の香気成分(笹木哲也; 道畠俊英; 榎本俊樹, 2015)・全文確認
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ingredient-boucha —is_a_type_of→ ingredient-hojichaclaim: clm-boucha-is-type-of-hojicha / type: taxonomy / 更新: 2026-09-02
感覚(1)
棒茶の感覚特性: GC-MSおよびAEDA(Aroma Extract Dilution Analysis)による市販棒茶の香気成分分析で、最もFDファクター(香りの強さの指標、AEDA法で香りを検出できた最大希釈倍率)の高い成分は2-エチル-3,5-ジメチルピラジン(FDファクター4096)であり、2-エチル-3,6-ジメチルピラジン(1024)、2,3,5-トリメチルピラジン(256)、ゲラニオール(256)、リナロール(64)、フラネオール(64)がこれに続いた。ピラジン類は焙煎・ロースト香、ゲラニオール・リナロールは花の香り、フラネオールはカラメルの香りとされる。支持あり
範囲: 市販棒茶(石川県内の日本茶専門店より収集)。
注記: PDMSコーティング攪拌子による香気吸着・GC-MS/AEDA分析(におい嗅ぎ評価によるFDファクター決定)。
AEDAにより棒茶の主要香気成分とFDファクターを同定。ピラジン類が上位を占めた。
限界: 試料数・産地の詳細な記載はない。
出典: 金沢の伝統食品「棒茶」の香気成分(笹木哲也; 道畠俊英; 榎本俊樹, 2015)・全文確認
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ingredient-boucha —has_sensory_attribute→ "GC-MSおよびAEDA(Aroma Extract Dilution Analysis)による市販棒茶の香気成分分析で、最もFDファクター(香りの強さの指標、AEDA法で香りを検出できた最大希釈倍率)の高い成分は2-エチル-3,5-ジメチルピラジン(FDファクター4096)であり、2-エチル-3,6-ジメチルピラジン(1024)、2,3,5-トリメチルピラジン(256)、ゲラニオール(256)、リナロール(64)、フラネオール(64)がこれに続いた。ピラジン類は焙煎・ロースト香、ゲラニオール・リナロールは花の香り、フラネオールはカラメルの香りとされる。"claim: clm-boucha-aeda-pyrazine / type: sensory / 更新: 2026-09-02
文化(1)
棒茶の歴史的起源: 明治35年頃、金沢市の林屋新兵衛が荒茶精選からの出物(仕上げ工程で選別された茎)の利用方法を研究し、味が薄く出が少ない茎を焙煎して売り出すことを考えたのが棒茶のはじまりとされる。昭和58年には株式会社丸八製茶場が棒茶を昭和天皇に献上し、これを契機に高級な棒茶が販売されるようになったとされる。文脈資料
範囲: 石川県金沢市。
注記: 著者らが参考文献(米沢喜六『加賀茶業の流れ』1976年、北国出版社)に基づいて記述した歴史記述であり、当該一次資料そのものは今回未確認(孫引き)。
明治35年頃の林屋新兵衛による棒茶考案の経緯と、昭和58年の丸八製茶場による昭和天皇献上の逸話を記載。
限界: 一次資料(米沢1976)そのものは今回未確認の孫引き。
出典: 金沢の伝統食品「棒茶」の香気成分(笹木哲也; 道畠俊英; 榎本俊樹, 2015)・全文確認
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ingredient-boucha —has_historical_origin→ "明治35年頃、金沢市の林屋新兵衛が荒茶精選からの出物(仕上げ工程で選別された茎)の利用方法を研究し、味が薄く出が少ない茎を焙煎して売り出すことを考えたのが棒茶のはじまりとされる。昭和58年には株式会社丸八製茶場が棒茶を昭和天皇に献上し、これを契機に高級な棒茶が販売されるようになったとされる。"claim: clm-boucha-origin-history / type: cultural / 更新: 2026-09-02