フリゼ
食材 / ingredient-frisee
frisée / Cichorium endivia L. var. crispum (Frisée Group)
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畑の畝に並んで生育する、細く深く裂けた縮れ葉を持つフリゼ(縮葉エンダイブ)の株。
写っているもの: Cichorium endivia var. crispum部位・状態: 畑で生育中の株(葉全体)
写真: Atilin/ CC BY 3.0/ 原画像/ 台帳の原画像
写真の範囲と来歴
被写体の確認: 原典の記載による同定。説明文「Curly endive」。中心部を軟白化させる前の、外側の緑葉が主体の生育段階と見られる。 画像を開き、細く裂けた縮れ葉が密集した複数の株が畑に並んでいるのを確認した。中心部の淡色化は見られない外側の緑葉の状態。
掲載画像: Wikimedia Commons の原本を長辺2400pxへ縮小。切り抜き・色調変更なし。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。
このページの内容(7 節)
苦味を読む
フリゼはキク科キクニガナ属のCichorium endivia縮葉系統群を指す名称で、フランス語で「縮れた」を意味する。分類学的にはCichorium endivia L. var. crispum(Curled Endive Groupとも呼ばれる)に相当し、英語のcurly endiveと同じ栽培品種群を指すことが、メルボルン大学の多言語植物名データベースおよび米ノースカロライナ州立大学拡張機関の共通名リストで確認できる。イタリア語ではindivia ricciuta(縮れたキクヂシャの意)と呼ばれる。既存項目のエンダイブ一般とどこまで対象が重なるかは、今後の整理課題として残る。
フリゼは外側の色の濃い葉ほど苦味が強く、光を遮って育てた中心部の淡色葉は苦味が弱いとされる。米国拡張機関の解説によれば、外葉を紐で束ねたり収穫後に外葉を除いたりして中心部への光を遮る工程(ブランチング)がクロロフィルの生成を遅らせ、これが苦味の抑制につながるという。ただしこの機構説明は拡張機関による平易な解説であり、化学分析による直接の検証を伴うものではない。同じキクニガナ属のウィットルーフチコリーで光曝露がセスキテルペンラクトン濃度を高めるという知見とは、説明の粒度が異なる点に注意が必要である。
frisée(苦味が強いとされる品種)とscarole(苦味が弱いとされるvar. latifolium)を比較したRNA-seq解析では、セスキテルペンラクトン生合成に関わるGAS様・GAO様・COS様の複数のパラログ遺伝子の発現に差があることが報告されている。ただしこの知見は仏語博士論文(Domont, 2023)が紹介する先行研究(Zhang et al. 2022)の整理にとどまり、原論文の抄録は「より苦い品種」とのみ述べ品種名を明記していない。遺伝子発現データのみであり、苦味成分の実測や官能試験による直接の検証は伴わない。対象種はC. intybus(工業用チコリー)とは別種であるため一般化には注意が必要と、著者自身が留保している。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: Melbourne大学DBでvar. crispum対応を確認した点を根拠として使用
Cichorium endivia (Batavia, Endive, Escarole, Frisée)
この本文で確認した範囲: 拡張機関の共通名リストでの併記を根拠として使用/拡張機関のブランチング解説を、この段落の根拠として使用
Indivia — Cichorium endivia L.
この本文で確認した範囲: イタリア語表記indivia ricciutaの確認を根拠として使用
この本文で確認した範囲: 博士論文が示す遺伝子発現差を、この段落の根拠として使用
この本文で確認した範囲: 原論文抄録の記述範囲を、この段落の根拠として使用
別名: chicorée frisée(fr)、frisée(en)、indivia riccia(it)
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
範囲: Multilingual Multiscript Plant Name Database(University of Melbourne)の分類、およびNC State University拡張情報の共通名リスト
注記: 植物名ソート事典が『Frisée Group』を『Crispum Group』の別名として収載しており、frisée=縮葉種(curly endive)という対応関係は複数の独立した一次資料で一致する。
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ingredient-frisee —is_a→ "Cichorium endivia L. var. crispum Lam.(Curled-leaved Group / Curled Endive Group / Frisée Group)"機構・受容体(1)
範囲: Cichorium endivia var. crispumとvar. latifolium 2品種間のRNA-seq比較(Zhang et al. 2022の解析結果を仏博士論文(Domont, 2023)が整理)
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ingredient-frisee —has_biosynthesis_controlled_by→ "セスキテルペンラクトン生合成経路に関わるGAS様・GAO様・COS様パラログ遺伝子群の発現差(苦味がより強いとされるC. endivia var. crispum「frisée」と、苦味がより弱いとされるvar. latifolium「scarole」間のRNA-seq比較による)"加工・調理でどう変わる(1)
範囲: 北米園芸拡張機関(NC State University)の記述
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ingredient-frisee —has_perceived_bitterness_suppressed_by→ "結球中心部を光から遮る工程(生育中に外葉を紐で束ねるフィールドブランチング、または収穫・カット後に外葉を除いて中心部のみを利用する方法)。外側の濃色葉は苦味が強く、光を遮られた内側の淡色葉は苦味が弱いとされる。"文化(1)
範囲: イタリアの農業系ウェブ資料の記述
注記: 「scarola riccia」という地域的な呼び方(カンパニア州)は検索結果上で見かけたが、収載した資料には無いため記録していない。
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ingredient-frisee —has_local_name→ "イタリア語で indivia riccia(indivia ricciuta とも)と呼ばれる。"