このわた

食材 / ingredient-konowata

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黄色い角鉢に盛られた、赤みがかった橙色のペースト状のこのわた。青紫蘇の葉が添えられている

「このわた 春風萬里」ラベル付きの、なまこ腸の塩辛を小鉢に盛った写真。

写っているもの: 該当なし(加工食品)部位・状態: 盛り付け(小鉢)

写真: Koji HoraguchiCC BY 2.0原画像台帳の原画像

写真の範囲と来歴

被写体の確認: 原典の記載による同定。裁定に基づき、当初 ingredient-kuchiko(このこ)側の代理候補として検討されていた本写真を、被写体が実際にはこのわたであることから ingredient-konowata の候補として採用した。

掲載画像: リサイズ・トリミング・色調変更なし。Wikimedia Commons のオリジナル画像をそのまま使用。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。

このページの内容(6 節)
  1. 説明
  2. この説明の根拠(2)
  3. 関連をたどる
  4. 組成・含有(1)
  5. 加工・調理でどう変わる(1)
  6. 文化(2)

苦味を読む

このわたは、マナマコの腸を塩漬けにして短期間熟成させた塩辛である。「こ」はナマコの異称、「わた」は腸を意味する。石川県(能登地方)の郷土料理データベースによれば、砂出ししたナマコの腹部を3〜5cm切開して腸を抜き出し、腸液や泥を取り除いたのち、5〜8%程度の塩を混ぜて3〜30分置き、水切りして冷蔵庫で1〜3日間熟成させるという。家庭や業者による塩分量・熟成日数の幅までは数値化されていない。

このわたの産地としては能登地方(石川県)が知られる。同地の郷土料理データベースによれば、室町時代には公家への献上品として、江戸時代には加賀藩主の祝い膳に用いられたとされ、平安時代の『延喜式』にも記載があるとされる。ただしこれらは一次史料そのものへの遡及を伴わない、二次的な紹介記述である点に留意が必要である。

このわたは、ウニ・カラスミと並ぶ「日本三大珍味」の一つに数えられるという言説が資料に見られる。ただし順位付けや選定の基準となった出典は明記されておらず、公式の郷土料理データベースにおいてもこれはあくまで紹介文言としての言説にとどまる。

同じマナマコを原料とする珍味に、卵巣と精巣の混合物である生殖巣を原料とする「くちこ」(別名「このこ」)がある。原料部位(腸か生殖巣か)が異なるほか、くちこの製法についても資料間で記述が食い違う。石川県の郷土料理データベースはくちこを塩漬けにしたものと紹介する一方、1999年の学術論文(このこの一般組成分析)は塩を加えずに乾燥させたものと説明しており、いずれが正しいかは手元の資料からは判断できない。

この説明の根拠

  1. このわた、くちこ 石川県(にっぽん伝統食図鑑)

    農林水産省 / / 公的資料 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 腸を切開し塩漬け・冷蔵熟成する製法の記述を確認した/献上品・祝い膳・延喜式記載という紹介記述を確認した/日本三大珍味という紹介文言を言説として確認した/くちこを塩漬けと記す石川県資料の記述を確認した

  2. ナマコ生殖巣の干物(このこ)と類似海産製品の一般組成およびエキス成分

    小櫛満里子; 原田禄郎 / 1999 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: くちこを無塩乾燥と記す1999年論文の記述を確認した

関連をたどる

このわた →と異なる→ くちこ

構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます

組成・含有(1)

このわたくちこと異なる文脈資料

範囲: 石川県のこのわた・くちこ資料、および このこ の分析論文

くちこはなまこの卵巣を塩漬けにしたもので、このわたとは別の珍味として紹介される。
限界: 同じclaimの根拠であるkoguchi1999は『塩を加えず乾燥』と記述しており、本資料の『塩漬け』という記述と一致しない。
文脈: 『このこ』は『くちこ』とも言われ、ナマコの生殖巣を塩を加えず乾燥させたものと説明する。
限界: このわた(腸)との直接比較データはこの論文に無い。 また同じclaimの根拠であるMAFF石川県資料は『塩漬け』と記述しており、本資料の『塩を加えず乾燥』という記述と一致しない。
データを表示ingredient-konowata —differs_from→ ingredient-kuchiko
claim: clm-konowata-differs-kuchiko / type: taxonomy / 更新: 2026-09-01

加工・調理でどう変わる(1)

このわたマナマコの腸を原料とする。砂出ししたナマコの腹部を3〜5cm切開して腸を抜き出し、腸液や泥を取り除いた後、5〜8%程度の塩を混ぜて3〜30分置き、水切りして冷蔵庫で1〜3日間熟成させる。から作られる文脈資料

範囲: 石川県(能登地方)のこのわた(にっぽん伝統食図鑑・農林水産省)

砂出ししたナマコの腹部を切開して腸を抜き出し、腸液・泥を除いた後、5〜8%程度の塩を加えて3〜30分置き、水切りして1〜3日間冷蔵熟成させると記す。
限界: 家庭・業者ごとの塩分量や熟成日数の幅は数値化されていない。
データを表示ingredient-konowata —is_prepared_from→ "マナマコの腸を原料とする。砂出ししたナマコの腹部を3〜5cm切開して腸を抜き出し、腸液や泥を取り除いた後、5〜8%程度の塩を混ぜて3〜30分置き、水切りして冷蔵庫で1〜3日間熟成させる。"
claim: clm-konowata-prep / type: processing / 更新: 2026-09-01

文化(2)

このわたの歴史的起源: 能登地方(石川県)が産地として知られ、室町時代には公家への献上品、江戸時代には加賀藩主の祝い膳に用いられたとされる。平安時代の『延喜式』にも記載があるとされる。文脈資料

範囲: 石川県のこのわた・くちこ(にっぽん伝統食図鑑・農林水産省)

室町時代の公家への献上、江戸時代の加賀藩主祝い膳、『延喜式』への記載を紹介する。
限界: 一次史料そのものへの遡及は行っていない、二次的な紹介記述。
データを表示ingredient-konowata —has_historical_origin→ "能登地方(石川県)が産地として知られ、室町時代には公家への献上品、江戸時代には加賀藩主の祝い膳に用いられたとされる。平安時代の『延喜式』にも記載があるとされる。"
claim: clm-konowata-history / type: cultural / 更新: 2026-09-01
このわたウニ、カラスミと並ぶ『日本三大珍味』の一つに数えられるという言説が資料に見られる。の一部として記録されている文脈資料

範囲: 石川県のこのわた・くちこ(にっぽん伝統食図鑑・農林水産省)

注記: 順位付け・選定基準の出典は明記されておらず、言説として扱う。

文脈: 『日本三大珍味』の一つとする紹介文言を確認した。
限界: 選定基準・出典は明記されておらず言説として扱う。
データを表示ingredient-konowata —is_documented_as_part_of→ "ウニ、カラスミと並ぶ『日本三大珍味』の一つに数えられるという言説が資料に見られる。"
claim: clm-konowata-sandaichinmi / type: cultural / 更新: 2026-09-01

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