食材
くちこ
くちこ(このこ)
くちこは、マナマコの生殖巣(卵巣と精巣の混合物)を原料とする珍味。資料により塩漬けとする記述(石川県資料・MAFF)と塩を用いない乾燥品とする記述(小櫛1999)があり、製法についての記述は資料間で一致しない。このわたと同じくナマコを原料とするが、原料部位(腸か生殖巣か)が異なる。
食材 / ingredient-kuchiko
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くちこ(別名このこ)は、腸を原料とするこのわたと同じくマナマコを原料とする珍味だが、原料とする部位が異なる。石川県の郷土料理資料は、くちこをなまこの卵巣を用いたものとして、このわたとは別の珍味に位置づけて紹介している。原料は卵巣と精巣の混合物である生殖巣であり、このわたの原料である腸とは明確に区別される。
くちこの製法については資料間で記述が一致しない。石川県の資料はくちこを『なまこの卵巣を塩漬けにしたもの』と説明する一方、1999年の学術論文はこのこ(くちこ)を『ナマコの生殖巣を塩を加えず乾燥させたもの』と記しており、塩漬けか無塩乾燥かという点で両論が並立している。いずれの記述が正確かは、現時点の資料からは判定できない。
生の生殖巣(試料A)は他の魚介類の生殖巣に比べ灰分が多くタンパク質が少ないとされる。生原料と乾燥品このこのいずれもエキス中に遊離のグルタミン酸が著しく多く、アラニン・グリシンも比較的多く、AMPもかなり含まれ、これらがうま味・甘みの主因とされている。天日乾燥によって風味・食感は大きく変わるが、水分含量以外の分析値の変化は乏しいと報告されている。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 石川県資料によるくちこの位置づけと原料部位の違いを確認した/石川県資料の塩漬けという製法記述を確認した
ナマコ生殖巣の干物(このこ)と類似海産製品の一般組成およびエキス成分
この本文で確認した範囲: 小櫛(1999)の論文の無塩乾燥という製法記述を確認した/生殖巣の組成分析とうま味成分の主因を確認した
別名: このこ(ja)、kuchiko (dried sea cucumber ovary)(en)
関連をたどる
このわた →と異なる→ くちこ
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組成・含有(1)
範囲: 石川県のこのわた・くちこ資料、および このこ の分析論文
注記: 石川県資料(MAFF)と小櫛1999(学術論文)とで製法(塩漬けか無塩乾燥か)の記述が対立しており、いずれを正とするかは現時点では判定しない。
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ingredient-konowata —differs_from→ ingredient-kuchiko加工・調理でどう変わる(1)
範囲: 日本産マナマコ(Apostichopus japonicus相当)の生殖巣、生および天日乾燥品の実験室分析
注記: 腸を原料とするこのわたそのものの実測値ではなく、生殖巣(くちこ・このこ)の分析であることに注意。
データを表示
ingredient-kuchiko —has_composition→ "生の生殖巣(試料A)は他の魚介類の生殖巣に比べ灰分が多くタンパク質が少ない。生原料(A)と乾燥品このこ(B)のいずれもエキス中に遊離のGluが著しく多く、Ala・Glyも比較的多く、AMPもかなり含まれ、これらがうま味・甘みの主因とされる。天日乾燥により風味・食感は大きく変わるが、水分含量以外の分析値の変化は乏しいと報告される。"