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加工・条件

はく皮乾燥・干し柿による脱渋

drying-based kaki de-astringing (はく皮乾燥・干し柿による脱渋)

はく皮乾燥・干し柿による脱渋は、果皮をむいて風通しの良い場所に吊るし自然乾燥させる過程で進行する脱渋。干し柿の製造工程を兼ねる。色を美しくするため、乾燥前に硫黄で燻蒸する工程を伴うことがある。

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加工・条件 / process-kaki-drying-deastringing

このページの内容(9 節)
  1. 説明
  2. この説明の根拠(3)
  3. 主題ハブ
  4. 別名
  5. 関連をたどる
  6. 関連項目(10)
  7. 感覚(1)
  8. 機構・受容体(1)
  9. 加工・調理でどう変わる(1)
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苦味を読む

干し柿は、渋柿の果皮をむいて風通しの良い場所に吊るし、自然乾燥させる過程で脱渋を進行させながら作られる加工品である。乾柿製造所についての記述では、皮をむいた柿をイオウで燻蒸してから天日乾燥し、商品に仕上げると述べられている。別の資料も、多くの渋柿品種は乾柿にすれば食用にできる一方、脱渋処理をしても容易には脱渋しないと記しており、乾燥による脱渋は生食用の脱渋処理とは別の利用経路として位置づけられている。

岐阜県産の蜂屋柿(1987年11月採取)を用いた稲荷・友枝(1992)の実験では、イオウ20グラムを20分間燃やす標準区、倍量の40グラムを60分間燃やす区、燻蒸を行わない無処理区の3条件で乾燥させ、脱渋の進み方を比較した。その結果、燻蒸をしない無処理区が最も早く、1週間ほどで脱渋を終えた。イオウ量が多い区ほど脱渋には日数がかかったが、倍量区でも3週間で脱渋しており、渋味がやや残る程度だった。乾燥中はどの区でもアルコール脱水素酵素(ADH)の活性は検出されなかった一方、ピルビン酸脱炭酸酵素(PDC)の活性はいずれの区にも存在しており、乾燥による脱渋にはPDCが関与すると推察されている。

干し柿チップを対象にした別の研究では、伝統的な吊るしての自然乾燥ではなく熱風乾燥で仕上げた40品種の試料を、訓練パネルによる記述的感覚分析にかけている。この分析では甘味・酸味・塩味と並ぶ味属性の一つとして苦味が測定され、渋味・こわさ・表皮の硬さ・繊維っぽさ・酸味とともに、消費者による嗜好ランキングを下げる方向に働く要因として特定された。苦味の強度そのものの数値は本文には示されておらず、補足図表にのみ掲載されている。

この説明の根拠

  1. 柿の脱渋に関する一考察(第2報) タンニンの不溶化及びそれに関与する酵素活性の変動

    稲荷妙子; 友枝幹夫 / 1992 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 干し柿が乾燥工程で脱渋する加工品だという段落冒頭の説明の根拠に使用/イオウ量別3条件の脱渋速度とPDC・ADH活性の実測結果の根拠に使用

  2. カキ新品種'太天'

    山田昌彦; 佐藤明彦; 山根弘康; 三谷宣仁; 岩波宏; 白石美樹夫; 平川信之; 上野俊人; 河野淳; 吉岡美加乃; 中島育子 / 2012 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 渋ガキ品種が脱渋処理をしても容易には脱渋しないという記述の根拠に使用

  3. Synthesis of descriptive sensory attributes and hedonic rankings of dried persimmon (Diospyros kaki sp.)

    Milczarek RR; Woods RD; LaFond SI; Breksa AP; Preece JE; Smith JL; Sedej I; Olsen CW; Vilches AM / 2018 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 熱風乾燥した干し柿チップで苦味が嗜好の負の要因とされた点

別名: drying-based kaki de-astringing(en)

関連をたどる

干し柿 →次の方法で調理される→ はく皮乾燥・干し柿による脱渋

はく皮乾燥・干し柿による脱渋 →次を持つと記録されている→ 苦味 →と分けて測定できる→ 渋味

構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます

感覚(1)

はく皮乾燥・干し柿による脱渋は次を持つと記録されている: 苦味支持あり

範囲: 層: 食品。干し柿チップ40品種、訓練パネルによる記述分析(4種の味属性を4段階の基準濃度で較正)と、100名超の消費者による嗜好ランキングのPLSR回帰モデル。

注記: 本資料は熱風乾燥法(hot-air drying)を用いており、既存主張が扱う伝統的なはく皮自然乾燥(硫黄燻蒸を伴う場合あり)とは乾燥方式が異なる。苦味の具体的な強度平均値は本文には示されず、補足図表(Supplemental Figure S4)のみに掲載されているため、逐語引用は定性的記述にとどめた。

"which covered 8 texture attributes, 4 taste attributes (sweet, sour, salty, bitter), aftertaste (astringency), overall flavor intensity, and 21 individual flavor attributes"。"the attributes of 'astringency,' 'crispness,' 'skin toughness,' 'fibrousness,' 'hardness,' 'bitterness,' and 'sourness' are seen to be strong negative drivers of preference"。
限界: 苦味の平均強度スコアそのものの数値は補足資料(Supplementary Table/Figure)にのみ掲載され、本文からは確認できていない。乾燥前(生の渋柿)との対比データではなく、乾燥後の製品間比較にとどまる。
出典: Synthesis of descriptive sensory attributes and hedonic rankings of dried persimmon (Diospyros kaki sp.)(Milczarek RR; Woods RD; LaFond SI; Breksa AP; Preece JE; Smith JL; Sedej I; Olsen CW; Vilches AM, 2018)・全文確認
データを表示process-kaki-drying-deastringing —is_documented_as_having→ sensation-bitter
claim: clm-w71c2-driedpersimmon-bitterness-negative-driver / type: sensory / 更新: 2026-09-07

機構・受容体(1)

はく皮乾燥・干し柿による脱渋の提案されている機構: 干柿製造では色を美しくするため、皮をむいた柿を硫黄で燻蒸してから天日乾燥するのが通例。硫黄20gを20分間燃やす標準区・倍量40gを60分間燃やす区・無処理区を比較した実験では、無処理区が最も早く(1週間で)脱渋でき、硫黄量が多いほど脱渋に日数を要したが、倍量区でも3週間で脱渋できた(渋みがやや残る程度)。乾燥中はいずれの区でもADH活性は検出されなかった一方、PDC活性はどの区にも存在したことから、乾燥による脱渋にはPDCが関与すると推察された。支持あり

範囲: 蜂屋柿(岐阜県産)、1987年11月採取

注記: 稲荷・友枝(1992)。

イオウ量20gを20分間燃やす標準区・倍量40gを60分間燃やす区・無処理区を比較したところ、イオウ燻蒸をしない無処理区が1週間でいちばん早く脱渋でき、イオウ量が多いほど脱渋に日数がかかったが、倍量区でも3週間で脱渋ができ渋味が残る程度のイオウ量ではなかった。ADH活性はいずれの区でも消失したが、PDC活性は存在しており、干柿の脱渋にはPDCが関与することがわかった。
データを表示process-kaki-drying-deastringing —has_currently_proposed_mechanisms→ "干柿製造では色を美しくするため、皮をむいた柿を硫黄で燻蒸してから天日乾燥するのが通例。硫黄20gを20分間燃やす標準区・倍量40gを60分間燃やす区・無処理区を比較した実験では、無処理区が最も早く(1週間で)脱渋でき、硫黄量が多いほど脱渋に日数を要したが、倍量区でも3週間で脱渋できた(渋みがやや残る程度)。乾燥中はいずれの区でもADH活性は検出されなかった一方、PDC活性はどの区にも存在したことから、乾燥による脱渋にはPDCが関与すると推察された。"
claim: clm-w40c-sulfur-fumigation-drying-mechanism / type: mechanism / 更新: 2026-09-02

加工・調理でどう変わる(1)

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