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化合物

コール酸

コール酸 (cholic acid) / 3α,7α,12α-trihydroxy-5β-cholan-24-oic acid

コール酸は、主要な胆汁酸の一種。うるか(鮎の内臓塩辛)の苦味成分として同定された。

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化合物 / compound-cholic-acid

このページの内容(7 節)
  1. 説明
  2. この説明の根拠(3)
  3. 主題ハブ
  4. 関連をたどる
  5. 関連項目(10)
  6. 感覚(2)
  7. 機構・受容体(2)
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苦味を読む

コール酸は主要な胆汁酸の一種で、鮎の内臓を塩辛にした「うるか」の主要な苦味成分と推定されている。1982年の研究は、標準コール酸溶液を用いた官能検査(検査者6名)を行い、検査者全員が苦味を感じた濃度は8×10⁻⁴Mだったと報告する。苦味とは別に甘味を感じ始める濃度は32×10⁻⁴Mで、より高い濃度で甘味の知覚が現れることが示された。

同じ1982年の研究は、化学的な同定結果と官能検査の結果を突き合わせた考察として、「うるか」中の主要な苦味成分はコール酸およびタウロコール酸であると推定している。うるかの画分では標準溶液より苦味の弁別閾値が高く、標準溶液で感じられた甘味も感じられなかったことについて、論文は画分に含まれる他の未知成分の影響と考えている。

2023年の受容体試験では、コール酸への活性化閾値はヒトTAS2R1で100 µM、TAS2R4で30 µM、TAS2R14とTAS2R39で各300 µMだった。25種の受容体を発現させた細胞を使い、試した濃度のうち、空ベクター対照との差が初めてp<0.01となる濃度を閾値とした、3回の独立実験の値である。人が口で感じる閾値ではない。

2024年の別の細胞試験は、0.1、0.3、1 mMのコール酸を使い、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R14、TAS2R39、TAS2R46の5種で応答を報告した。3回の独立実験を各2反復し、平均±標準誤差で示した結果である。前の研究と試験・判定条件が異なり、こちらも人の官能評価や食品の苦味強度を表すものではない。

この説明の根拠

  1. 「うるか」の苦味成分の検索 ―とくに胆汁酸に関連して―

    遠藤幸子; 綾木義和 / 1982 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 官能検査による苦味・甘味の閾値を採用/主要苦味成分と推定した結論を採用

  2. Physiological activation of human and mouse bitter taste receptors by bile acids

    Ziegler F; Steuer A; Di Pizio A; Behrens M / 2023 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 4受容体の活性化閾値、25種のスクリーニング、n=3、試した濃度内で初めてp<0.01となる閾値定義、細胞試験で人官能閾値ではない限定に使用

  3. Membrane-bound chemoreception of bitter bile acids and peptides is mediated by the same subset of bitter taste receptors

    Silvia Schaefer; Florian Ziegler; Tatjana Lang; Alexandra Steuer; Antonella Di Pizio; Maik Behrens / 2024 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 2024年試験のコール酸0.1・0.3・1 mM、5ヒト受容体の応答、3独立実験各duplicate、平均±標準誤差、別試験かつ人官能でない限定に使用

関連をたどる

コール酸 →の苦味本体である→ うるか

コール酸 →活性化する→ TAS2R1

構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます

感覚(2)

コール酸の苦味認知閾値: 標準コール酸溶液を用いた官能検査(検査者6名)で、全員が苦味を感じた濃度は8×10⁻⁴Mであった。苦味とは別に甘味を感じ始める濃度は32×10⁻⁴Mであった。支持あり

範囲: 1982年の研究(標準コール酸溶液、検査者6名)

標準コール酸溶液の苦味弁別閾値8×10⁻⁴M、甘味を感じ始める初期濃度32×10⁻⁴Mと報告する。
限界: 小規模な内部パネルでの評価。
出典: 「うるか」の苦味成分の検索 ―とくに胆汁酸に関連して―(遠藤幸子; 綾木義和, 1982)・全文確認
データを表示compound-cholic-acid —has_bitter_recognition_threshold→ "標準コール酸溶液を用いた官能検査(検査者6名)で、全員が苦味を感じた濃度は8×10⁻⁴Mであった。苦味とは別に甘味を感じ始める濃度は32×10⁻⁴Mであった。"
claim: clm-cholic-acid-bitter-threshold / type: sensory / 更新: 2026-09-02
コール酸はうるかの苦味本体である支持あり

範囲: 1982年の研究の考察

注記: タウロコール酸と共同で主要苦味成分と推定された。

『以上を要するに「うるか」中の主要な苦味成分はコール酸およびタウロコール酸であると考えられる』と結論する。
限界: 推定であり、他の未同定成分の寄与を完全には排除していないと論文自身が注記する。
出典: 「うるか」の苦味成分の検索 ―とくに胆汁酸に関連して―(遠藤幸子; 綾木義和, 1982)・全文確認
データを表示compound-cholic-acid —is_a_bitter_principle_of→ dish-uruka
claim: clm-cholic-acid-bitter-principle-of-uruka / type: sensory / 更新: 2026-09-02

機構・受容体(2)

コール酸はTAS2R1を活性化する支持あり

範囲: Zieglerら2023、HEK293T-Gα16gust44細胞、25種のヒトTAS2Rスクリーニング、n=3生物学的独立実験、空ベクター対照との差p<0.01

注記: 受容体を発現させた細胞のCa2+応答。人が口で感じる濃度、食品中濃度、知覚強度ではない。ドッキング結果ではなく機能アッセイの値。object_entity_idは代表してTAS2R1を接続し、他3受容体は本文に明記。

Zieglerら2023は25種のヒトTAS2Rを調べ、Table 1でコール酸の活性化閾値をTAS2R1 100 µM、TAS2R4 30 µM、TAS2R14 300 µM、TAS2R39 300 µMと記す。最高適用濃度は1000 µM。閾値は試した濃度のうち、空ベクター対照より蛍光応答が初めて有意に増えた濃度(p<0.01)。
限界: 細胞アッセイで、人の口腔官能閾値や食品中での知覚強度ではない。Table 1はコール酸によるTAS2R46の閾値を掲載しない。別途行われた分子ドッキングは活性化の根拠に用いていない。
出典: Physiological activation of human and mouse bitter taste receptors by bile acids(Ziegler F; Steuer A; Di Pizio A; Behrens M, 2023)・全文確認
データを表示compound-cholic-acid —activates→ receptor-tas2r1
claim: clm-cholic-acid-human-tas2r-cell-thresholds / type: mechanism / 更新: 2026-09-16
コール酸は2024年の別実験は、0.1、0.3、1 mMのコール酸を用い、ヒトTAS2R1、TAS2R4、TAS2R14、TAS2R39、TAS2R46を発現させた細胞でCa動員応答を報告したを活性化する支持あり

範囲: Schaeferら2024、HEK293T-Gα16gust44細胞、3独立実験を各duplicate、平均±標準誤差、両側t検定p<0.05

注記: 2023年試験とは別の実験・判定条件。人の官能試験ではなく、コール酸のEC50も算出していない。GCAやペプチドの結果をこのclaimへ含めない。

Schaeferら2024はコール酸0.1、0.3、1 mMを用い、ヒトTAS2R1、TAS2R4、TAS2R14、TAS2R39、TAS2R46を発現させた細胞でCa動員応答を測定し、5受容体の応答を報告した。
限界: 人を対象にせず、口腔官能閾値・食品中濃度・知覚強度を示さない。コール酸のEC50は報告しない。glycocholic acidとペプチドも同じ研究で試したが、この項目の主張には含めていない。
出典: Membrane-bound chemoreception of bitter bile acids and peptides is mediated by the same subset of bitter taste receptors(Silvia Schaefer; Florian Ziegler; Tatjana Lang; Alexandra Steuer; Antonella Di Pizio; Maik Behrens, 2024)・全文確認
データを表示compound-cholic-acid —activates→ "2024年の別実験は、0.1、0.3、1 mMのコール酸を用い、ヒトTAS2R1、TAS2R4、TAS2R14、TAS2R39、TAS2R46を発現させた細胞でCa動員応答を報告した"
claim: clm-cholic-acid-five-human-tas2rs-2024 / type: mechanism / 更新: 2026-09-16

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