化合物
コール酸
コール酸 (cholic acid) / 3α,7α,12α-trihydroxy-5β-cholan-24-oic acid
コール酸は、主要な胆汁酸の一種。うるか(鮎の内臓塩辛)の苦味成分として同定された。
化合物 / compound-cholic-acid
↑苦味を読む
コール酸は主要な胆汁酸の一種で、鮎の内臓を塩辛にした「うるか」の主要な苦味成分と推定されている。1982年の研究は、標準コール酸溶液を用いた官能検査(検査者6名)を行い、検査者全員が苦味を感じた濃度は8×10⁻⁴Mだったと報告する。苦味とは別に甘味を感じ始める濃度は32×10⁻⁴Mで、より高い濃度で甘味の知覚が現れることが示された。
同じ1982年の研究は、化学的な同定結果と官能検査の結果を突き合わせた考察として、「うるか」中の主要な苦味成分はコール酸およびタウロコール酸であると推定している。うるかの画分では標準溶液より苦味の弁別閾値が高く、標準溶液で感じられた甘味も感じられなかったことについて、論文は画分に含まれる他の未知成分の影響と考えている。
2023年の受容体試験では、コール酸への活性化閾値はヒトTAS2R1で100 µM、TAS2R4で30 µM、TAS2R14とTAS2R39で各300 µMだった。25種の受容体を発現させた細胞を使い、試した濃度のうち、空ベクター対照との差が初めてp<0.01となる濃度を閾値とした、3回の独立実験の値である。人が口で感じる閾値ではない。
2024年の別の細胞試験は、0.1、0.3、1 mMのコール酸を使い、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R14、TAS2R39、TAS2R46の5種で応答を報告した。3回の独立実験を各2反復し、平均±標準誤差で示した結果である。前の研究と試験・判定条件が異なり、こちらも人の官能評価や食品の苦味強度を表すものではない。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 官能検査による苦味・甘味の閾値を採用/主要苦味成分と推定した結論を採用
Physiological activation of human and mouse bitter taste receptors by bile acids
この本文で確認した範囲: 4受容体の活性化閾値、25種のスクリーニング、n=3、試した濃度内で初めてp<0.01となる閾値定義、細胞試験で人官能閾値ではない限定に使用
この本文で確認した範囲: 2024年試験のコール酸0.1・0.3・1 mM、5ヒト受容体の応答、3独立実験各duplicate、平均±標準誤差、別試験かつ人官能でない限定に使用
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
感覚(2)
範囲: 1982年の研究(標準コール酸溶液、検査者6名)
データを表示
compound-cholic-acid —has_bitter_recognition_threshold→ "標準コール酸溶液を用いた官能検査(検査者6名)で、全員が苦味を感じた濃度は8×10⁻⁴Mであった。苦味とは別に甘味を感じ始める濃度は32×10⁻⁴Mであった。"範囲: 1982年の研究の考察
注記: タウロコール酸と共同で主要苦味成分と推定された。
データを表示
compound-cholic-acid —is_a_bitter_principle_of→ dish-uruka機構・受容体(2)
範囲: Zieglerら2023、HEK293T-Gα16gust44細胞、25種のヒトTAS2Rスクリーニング、n=3生物学的独立実験、空ベクター対照との差p<0.01
注記: 受容体を発現させた細胞のCa2+応答。人が口で感じる濃度、食品中濃度、知覚強度ではない。ドッキング結果ではなく機能アッセイの値。object_entity_idは代表してTAS2R1を接続し、他3受容体は本文に明記。
データを表示
compound-cholic-acid —activates→ receptor-tas2r1範囲: Schaeferら2024、HEK293T-Gα16gust44細胞、3独立実験を各duplicate、平均±標準誤差、両側t検定p<0.05
注記: 2023年試験とは別の実験・判定条件。人の官能試験ではなく、コール酸のEC50も算出していない。GCAやペプチドの結果をこのclaimへ含めない。
データを表示
compound-cholic-acid —activates→ "2024年の別実験は、0.1、0.3、1 mMのコール酸を用い、ヒトTAS2R1、TAS2R4、TAS2R14、TAS2R39、TAS2R46を発現させた細胞でCa動員応答を報告した"