研究ノート 016 — 2026-08-31
そのスパイスは、本当に苦いのか
スパイスを「苦い」と書くのは簡単です。しかし口の中では、香り、温感、辛味、しびれ、刺激、後味が同時に起こります。 Wave 12では候補を消さず、何が実測され、何がまだ呼び名の仮説なのかを分けました。
ターメリックには、食品中の官能証拠がある
ターメリック入りアイスクリームでは、添加量が増えると苦味、後味、香り、総合的な味の強さが増えました。 ただし乳脂肪と糖を含む一つの食品です。ターメリックの固定的な「苦味点」にはしません。
範囲: ターメリック粉末濃度を変えたアイスクリームの訓練パネル・消費者評価
注記: 食品マトリクスと濃度依存。ターメリックが常に主に苦く感じられるとは主張しない。
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spice-turmeric —can_increase→ "アイスクリームの知覚苦味、後味、総合的な味の強さ"からし種では、苦味と辛味の担い手が分かれる
ヒトの閾値試験では、シニグリンは主に苦味、アリルイソチオシアネートは主に辛味として答えられました。 同じからし種の中で連続して現れうる感覚でも、受け取る系は同じではありません。
範囲: 水系・油系の3-AFC検知閾値試験と感覚質の回答
注記: パネリストはシニグリンを主に苦味、AITCを主に辛味として位置づけた。
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compound-sinigrin —is_not_perceptually_interchangeable_with→ compound-allyl-isothiocyanateクローブとオレガノの余韻は、温感としびれかもしれない
クローブのオイゲノール、オレガノのカルバクロールをヒト舌へ適用した研究では、温感としびれを中心に複数の刺激が報告されました。 反復すると刺激は弱まります。長く残る感覚を、食べ手が「苦い後味」と名づける可能性はありますが、それはまだ仮説です。
範囲: 半舌法を用いたヒト精神物理実験
注記: 単離化合物の高濃度適用でありクローブ料理の通常濃度へ量的移転しない。
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compound-eugenol —has_sensory_response→ "温感、しびれ、短い灼熱・刺痛・チクチクを含む口腔刺激"範囲: 半舌法を用いたヒト精神物理実験
注記: 単離化合物の結果でありオレガノ料理の通常濃度へ量的移転しない。
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compound-carvacrol —has_sensory_response→ "温感、しびれを中心とする口腔刺激と反復による自己脱感作"範囲: 主要成分のチャネル研究とヒト口腔研究の接続
注記: クローブ全体の苦味強度を直接測定していない。候補の苦味役割は未検証のまま。
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spice-clove —has_sensory_response→ "オイゲノールに由来しうる温感・しびれ・刺激"範囲: 主要成分のチャネル研究とヒト口腔研究の接続
注記: オレガノ全体の苦味強度を直接測定していない。
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spice-oregano —has_sensory_response→ "カルバクロールに由来しうる温感・しびれ・刺激"タイムとクミンは、保留の仕方が違う
タイムのチモールは温感系チャネルTRPV3を活性化しますが、料理中のタイムを食べた官能試験ではありません。 クミンは市販試料の香味と残香が分析されていますが、抄録から「苦味が共通の主要属性」とは確認できませんでした。 どちらも図鑑へは格上げし、広い「苦いスパイス」主張は未検証のままです。
範囲: 主要成分のTRPV3発現系試験
注記: ヒトのタイム料理を用いた官能試験ではない。
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spice-thyme —has_sensory_response→ "チモールに由来しうる温感系の化学感覚"範囲: 市場で入手したクミン試料のQDAとtime-intensity
注記: 抄録レベル。『苦い』を共通の主要属性としては確定しない。
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spice-cumin-seed —has_flavor_affected_by→ "市販試料間の香気プロファイルと時間的な残香"関連: 苦い、渋い、辛いの境界 / スパイス・薬草図鑑 / 仮説採集箱