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食材

晩白柚

Citrus maxima

晩白柚は、マレー半島・ポリネシア原産とされ、熊本県八代地方に導入された大型柑橘。地理的表示(GI)保護制度の登録産品。ナリンギン・リモニンを多く含む「苦味系」柑橘として分析されている。

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白背景に、表面がなめらかな薄黄色の非常に大きな丸い柑橘が一つ。上部に赤いラベルがあり「晩白柚」の文字が読める。

「晩白柚」のラベルが貼られた、大型で丸みのある黄色い果実。

写っているもの: Citrus maxima部位・状態: 果実全体(外皮、産地ラベル付き)

写真: Hồ Đức Hải/ CC BY-SA 4.0/ 原画像/ 台帳の原画像

写真の範囲と来歴

被写体の確認: 原典の記載による同定。説明文「Banpeiyu pomelo」。ラベルにより品種名が原典で明示されている。 画像を開き、果実に貼付されたラベルに「晩白柚」の文字が印字されているのを確認した。

掲載画像: Wikimedia Commons の原本と同寸。切り抜き・色調変更なし。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。

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食材 / ingredient-banpeiyu

このページの内容(9 節)
  1. 説明
  2. この説明の根拠(2)
  3. 主題ハブ
  4. 関連をたどる
  5. 関連項目(10)
  6. 組成・含有(2)
  7. 感覚(1)
  8. 安全・規制(2)
  9. 文化(1)
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苦味を読む

晩白柚(Citrus maxima)は、マレー半島・ポリネシア原産とされる大型柑橘で、熊本県八代地方に導入され特産化した。農林水産省の地理的表示(GI)保護制度の登録情報によれば、1930年に日本へ導入され、1951年に八代地域へ植栽されて当地が適地であることが確認され、1965年に大玉出荷基準が設けられたという。なお商業サイト等に見られる『1920年に台湾へ、1935年に熊本県果樹試験場へ』という別系統の年代記述とは一致せず、この点は政府のGI登録情報を優先して記録する。

晩白柚は2020年3月30日、地理的表示(GI)保護制度に『八代特産晩白柚』(登録番号94)として登録された産品で、出荷規格は横径15cm以上、大きなものは4kgを超える。生産地域は熊本県八代市および八代郡氷川町で、2018年度の出荷量800トンは全国生産の約9割を占めるとされる。

晩白柚の苦味を成分の面から裏づけるのが、熊本県産業技術センターが2005〜2007年度に行った、熊本県産カンキツ8品種の苦味成分比較である。この調査で晩白柚は、川野夏ダイダイ・大橘・河内晩柑とともに、果汁・果皮にナリンギンとリモニンを多く含む『苦味系』に分類された。一方でノミリンは検出されなかったという。ただしこの分類は抄録レベルの確認にとどまり、原報が示す具体的な定量値(mg%等)はまだ確認できていない。

この説明の根拠

  1. 八代特産晩白柚(地理的表示登録産品)

    農林水産省 地理的表示保護制度 / 2020 / 公的資料 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: GI登録情報の導入年・定着史を、この段落1の根拠として使用した/GI登録番号と出荷規格の数値を、この段落2の根拠として使用した/生産地域と出荷量の数値を、この段落2の根拠として使用した

  2. カンキツ類の苦味成分と加熱による臭いの変化

    熊本県産業技術センター / 2008 / 公的資料 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 苦味系分類のナリンギン記述を、この段落3の根拠として使用した/リモニン検出とノミリン不検出を、この段落3の根拠として使用した

関連をたどる

晩白柚 →含む→ ナリンギン →と関連する→ 苦味

晩白柚 →含む→ リモニン →と関連する→ 苦味

構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます

組成・含有(2)

晩白柚はナリンギンを含む支持あり

範囲: 熊本県産業技術センター2005~2007年度研究、8品種比較

晩白柚は川野夏ダイダイ・大橘・河内晩柑とともに果汁・果皮にナリンギンを多く含む『苦味系』に分類された。
限界: 定量値は未確認(有無の分類のみ)。
出典: カンキツ類の苦味成分と加熱による臭いの変化(熊本県産業技術センター, 2008)・全文確認
データを表示ingredient-banpeiyu —contains→ compound-naringin
claim: clm-w40b-banpeiyu-naringin / type: composition / 更新: 2026-09-02
晩白柚はリモニンを含む支持あり

範囲: 熊本県産業技術センター2005~2007年度研究、8品種比較

資料の要約部は、川野夏ダイダイ・大橘・河内晩柑・晩白柚が「果汁及び果皮にナリンギン、リモニンを多く含む」と述べる。詳細部では、この4品種が苦味のあるナリンギンを含み、晩白柚はポンカン・スイートスプリングとともに果汁に苦味のあるリモニン類を含むとされる。資料に『苦味系』という分類語はなく、群分けはナリンギンの有無による。果皮のリモニンは温州ミカン以外の全品種が持つ。ノミリンは河内晩柑にのみ含まれる。
限界: 定量値は未確認(有無の分類のみ)。
出典: カンキツ類の苦味成分と加熱による臭いの変化(熊本県産業技術センター, 2008)・全文確認
データを表示ingredient-banpeiyu —contains→ compound-limonin
claim: clm-w40b-banpeiyu-limonin / type: composition / 更新: 2026-10-06

感覚(1)

晩白柚の知覚苦味に影響する要因: マーマレード用の柑橘の皮の脱苦味の方法。晩白柚(バンペイユ)の外果皮と内果皮を、0.1%ナリンギナーゼ液(40℃・2時間)、1%塩酸(常温2時間浸したのち、水洗して5分ゆで水を替える操作を3回)、熱湯(5分ゆでて水を替える操作を3回)の3通りで処理し、調理研究室員10名が順位法で比べたところ、外果皮も内果皮もナリンギナーゼで処理した皮がもっとも苦いと判定された(苦味の順位合計は、外果皮がナリンギナーゼ13・塩酸25・熱湯22、内果皮が13・24・23。小さいほど強い)。残ったリモニンはナリンギナーゼ処理でもっとも多く(外果皮8.1 ppm、塩酸4.5、熱湯3.1)、ナリンギンの残りは熱湯処理でもっとも多かった(外果皮の残り:ナリンギナーゼ35.7 mg%、塩酸32.6、熱湯46.7)ので、苦味の官能はナリンギンの残りの順とは合わなかった。支持あり

範囲: 熊本県果樹試験場から1984年11月に得た晩白柚の外果皮(2 mm×10 mm)と内果皮(5 mm角)。各2 gを処理。苦味・硬さ・色の3項目を、強いもの・濃いものを1位とする順位法で10名が評価。マーマレードに仕上げる前の、処理した皮の官能

注記: 原典の第6表は苦味に1%水準の印(**)を付けるが、本文は有意差を「外果皮では酵素法と塩酸法の間」「内果皮では酵素法と塩酸法の間」と書き、パネルの一致係数Wは苦味で外果皮0.39・内果皮0.67(5%水準)とする。熱湯と他の処理の差が有意かは本文に明記されない。順位の向きは方法に「強いものを1位」と明記されており、順位合計の検算も合う(小さいほど強い)。著者は、ナリンギナーゼでは皮が軟らかくならずリモニンが細胞内に残り、かむと舌に当たって苦く感じられるのだろうと推定している(実測ではなく推定)。塩酸処理は皮を軟らかくしたが、熱湯処理と塩酸処理の苦味の差は本文からは読み取れない。晩白柚はザボン類で、夏みかんなど他の柑橘に当てはめない。

第6表の苦味の順位合計は、外果皮がナリンギナーゼ13・塩酸25・熱湯22、内果皮が13・24・23で、本文は「外果皮では苦味は酵素法と塩酸法の間で1%有意差があり、酵素法の方により強い苦みが認められた」「内果皮でも酵素法に塩酸法との間で苦味の1%有意差があり、酵素法においてより強い苦味が認められた」と記し、「官能検査ではナリンギン測定値と異なり、酵素法がもっとも苦いという結果が得られた」とまとめる。第3表の残りのリモニンは、外果皮が無処理14.1・ナリンギナーゼ8.1・塩酸4.5・熱湯3.1 ppm、内果皮が14.8・8.1・5.8・3.5 ppm。第1表の残りのナリンギンは、外果皮が138.0(無処理)・35.7・32.6・46.7 mg%、内果皮が388.3・101.0・84.7・163.0 mg%で、熱水処理がもっとも多く残った。
限界: 10名の順位法で、熱湯と他の処理の差の有意性は本文に明記されない。マーマレードに仕上げた後の官能ではなく処理した皮。1品種の皮。第6表の1%水準の印と、本文の「パネルの一致係数は苦味で5%水準」という記述は読み方が分かれる。
出典: マーマレード加工における果皮の脱苦味の検討(森下敏子; 和田令子, 1986)・全文確認
データを表示ingredient-banpeiyu —has_perceived_bitterness_affected_by→ "マーマレード用の柑橘の皮の脱苦味の方法。晩白柚(バンペイユ)の外果皮と内果皮を、0.1%ナリンギナーゼ液(40℃・2時間)、1%塩酸(常温2時間浸したのち、水洗して5分ゆで水を替える操作を3回)、熱湯(5分ゆでて水を替える操作を3回)の3通りで処理し、調理研究室員10名が順位法で比べたところ、外果皮も内果皮もナリンギナーゼで処理した皮がもっとも苦いと判定された(苦味の順位合計は、外果皮がナリンギナーゼ13・塩酸25・熱湯22、内果皮が13・24・23。小さいほど強い)。残ったリモニンはナリンギナーゼ処理でもっとも多く(外果皮8.1 ppm、塩酸4.5、熱湯3.1)、ナリンギンの残りは熱湯処理でもっとも多かった(外果皮の残り:ナリンギナーゼ35.7 mg%、塩酸32.6、熱湯46.7)ので、苦味の官能はナリンギンの残りの順とは合わなかった。"
claim: clm-mrb-banpeiyu-peel-debittering-sensory-morishita-1986 / type: sensory / 更新: 2026-10-15

安全・規制(2)

晩白柚は地理的表示(GI)保護制度の登録産品「八代特産晩白柚」(登録番号94、2020年3月30日登録)。出荷規格は横径15cm以上。として登録されている支持あり

範囲: 農林水産省 地理的表示保護制度

登録番号94、2020年3月30日登録。大きなもので4kgを超える大型柑橘で、出荷規格は横径15cm以上。
出典: 八代特産晩白柚(地理的表示登録産品)(農林水産省 地理的表示保護制度, 2020)・全文確認
データを表示ingredient-banpeiyu —is_registered_as→ "地理的表示(GI)保護制度の登録産品「八代特産晩白柚」(登録番号94、2020年3月30日登録)。出荷規格は横径15cm以上。"
claim: clm-w40b-banpeiyu-gi-registration / type: regulatory / 更新: 2026-09-02
晩白柚の指定生産区域: 熊本県八代市および熊本県八代郡氷川町。2018年度出荷量800トンで、全国生産の約9割を占める。支持あり

範囲: 農林水産省 地理的表示保護制度

生産地域は熊本県八代市および熊本県八代郡氷川町。現在、全国生産の約90%がこの地域で行われ、2018年度の出荷量は800トン。
出典: 八代特産晩白柚(地理的表示登録産品)(農林水産省 地理的表示保護制度, 2020)・全文確認
データを表示ingredient-banpeiyu —has_designated_production_zone→ "熊本県八代市および熊本県八代郡氷川町。2018年度出荷量800トンで、全国生産の約9割を占める。"
claim: clm-w40b-banpeiyu-designated-zone / type: regulatory / 更新: 2026-09-02

文化(1)

晩白柚の来歴: 原産はポリネシア・マレーシア地域とされ、1930年に日本へ導入された。熊本県八代地域では1951年に植栽され、当地が適地であることが確認された。1965年に大玉出荷基準が設けられた。支持あり

範囲: 農林水産省 地理的表示(GI)保護制度 登録産品情報の記述

注記: 商業サイト等に広く見られる『大正9年(1920)、植物学者・島田弥市が台湾へ導入、昭和10年(1935)に熊本県果樹試験場へ』という年代・経緯とは、日本への導入年・八代定着年ともに一致しない。政府のGI登録情報を優先して収載し、食い違いをここに記録する。

晩白柚の原産地をポリネシア・マレーシアとし、1930年に日本へ導入、1951年に八代地域へ植栽され適地と確認、1965年に出荷基準制定、2014年から香港輸出開始と記す。
限界: 商業サイト等に見られる『1920年に台湾へ、1935年に熊本県果樹試験場へ』という別系統の年代記述と一致しない部分があり、今回の調査では両系統を突き合わせる一次史料までは遡れていない。
出典: 八代特産晩白柚(地理的表示登録産品)(農林水産省 地理的表示保護制度, 2020)・全文確認
データを表示ingredient-banpeiyu —has_history→ "原産はポリネシア・マレーシア地域とされ、1930年に日本へ導入された。熊本県八代地域では1951年に植栽され、当地が適地であることが確認された。1965年に大玉出荷基準が設けられた。"
claim: clm-w40b-banpeiyu-history / type: cultural / 更新: 2026-09-02

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