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苦味の交差点 — この研究所の提案する地図

苦味は、相手によって別の名で呼べる

中心が「苦い」です。相手の味が自分の味を残さずに苦味を弱めた結果は、内側の「ほろ苦い」に落ちます。これは既存の言葉です。 相手の味が結果にも残って苦味と並び立つとき、外側の八つの名で呼びます。こちらは、この研究所の提案語です。 乳・脂・多糖のような緩衝材は相手にならず、苦味を内側へ押す力として描いています。

苦いほろ苦い弱めた結果(既存語)甘苦い甘味 × 苦味しょっぱ苦い塩味 × 苦味すっぱ苦い酸味 × 苦味うま苦い旨味 × 苦味から苦い辛味 × 苦味しぶ苦い渋味 × 苦味えぐ苦いえぐみ × 苦味こげ苦い焙煎・焦げ × 苦味
地図の作り: 外輪の八つが提案語、内輪の「ほろ苦い」は既存語。

八つの名

  1. 甘苦い(あまにがい/甘味 × 苦味)甘味が苦味を弱めながら、どちらも味として残っている状態。
  2. しょっぱ苦い(しょっぱにがい/塩味 × 苦味)塩味が苦味を抑えつつ、塩気と苦味の両方が舌に残る状態。
  3. すっぱ苦い(すっぱにがい/酸味 × 苦味)酸味と苦味が同時に立ち、どちらが先とも言えない状態。柑橘に多い。
  4. うま苦い(うまにがい/旨味 × 苦味)旨味に支えられた苦味。出汁・発酵・内臓の料理で、苦味が欠点でなく厚みとして残る状態。
  5. から苦い(からにがい/辛味 × 苦味)辛味の刺激と苦味が重なる状態。しびれ(山椒)もここで扱う。
  6. しぶ苦い(しぶにがい/渋味 × 苦味)渋味の収斂と苦味が同時にある状態。茶・柿・赤ワイン。
  7. えぐ苦い(えぐにがい/えぐみ × 苦味)えぐみと苦味が重なる状態。ほうれん草・たけのこ・山菜。
  8. こげ苦い(こげにがい/焙煎・焦げ × 苦味)焙煎や焦げが作る苦味に香ばしさが伴う状態。深煎り・おこげ・鍋巴。

名を付けるときの決まり

関連: 研究ノート 017 苦味を消す調味料はある? — 砂糖・塩で変わること / 主題ハブ 苦味の言葉 / ほろ苦い(図鑑)