抹茶

食材 / ingredient-matcha

matcha

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白っぽい台の上に金属のスプーンがあり、その上と周辺に鮮やかな緑色の微粉末が盛られ、飛び散っている。

スプーンに山盛りにした、鮮やかな緑色の抹茶粉末。周囲にも粉がこぼれている。

加工後写っているもの: Camellia sinensis(碾茶を微粉末にした抹茶)部位・状態: 微粉末状の粉末茶

写真: EvanhoeverCC BY-SA 4.0原画像台帳の原画像

写真の範囲と来歴

被写体の確認: 原典の記載による同定。説明文は"A scoop of Matcha"のみ。産地・等級の記載なし。 画像を開き、スプーンに盛られた均一な緑色の微粉末とその飛散の様子を確認した。

掲載画像: Wikimedia Commons の原本を長辺2400pxへ縮小。切り抜き・色調変更なし。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。

このページの内容(9 節)
  1. 説明
  2. この説明の根拠(4)
  3. 別名
  4. 関連をたどる
  5. 仮説採集箱(1)
  6. 組成・含有(2)
  7. 機構・受容体(2)
  8. 加工・調理でどう変わる(5)
  9. 姉妹サイト

苦味を読む

日本茶業中央会は抹茶を、覆下栽培した茶葉を揉まずに乾燥させた碾茶を茶臼等で微粉末状に製造したものと定義している。裏千家の解説や学術論文もこの定義を踏まえている。加工食品用途の抹茶は生産量の大部分を占めるとされ、伝統的な石臼だけでなくボールミルやジェットミル、水冷式金属臼など複数の装置で碾茶が粉砕されることが研究・産業の現場では確認されている。

被覆栽培については、カテキン組成についての知見と、官能評点についての知見が別々にある。ある講演要旨は、被覆にともない含量が低下するのは苦渋味の弱いエピガロカテキン(EGC)であり、苦渋味の強いエピガロカテキンガレート(EGCG)の含量低下はほとんど認められないという既往知見を背景として紹介している。静岡県農林技術研究所が2016年度に'やぶきた'一番茶で行った試験では、無被覆に対し被覆の程度・期間を強めるほど、てん茶の遊離アミノ酸主要7成分の合計含有率が0.844%から最大2.364%まで高まり、抹茶の官能評点(色沢・泡立ち・泡色・滋味の合計100点満点)も無被覆の54点から最大76点まで上がった。ただしこの官能評点は総合的な項目であり、苦味だけを切り出した尺度ではない。

抹茶の苦渋味が茶葉中の成分含量から予想されるほど強く出ない理由についても検討がある。官能審査に用いる点て方に準じて調製した抹茶浸出液では、テアニン・カフェイン・EGCの浸出率が80%以上だったのに対し、EGCGの浸出率は50%以下にとどまり、浸出液中のEGCG濃度は煎茶等の官能審査液よりも低かったと報告されている。著者らは、抹茶を点てる際に茶筅を激しく振ることで湯温が急激に低下し、温度依存性の高いEGCGの湯への溶出が妨げられるためではないかと考察しているが、これは実測データに基づく解釈であり、湯温そのものを直接測定した実験ではない。

点てる際に生じる泡がEGCG等の苦渋味成分を吸着し浸出液の苦渋味を下げるという仮説も検証されている。同じ著者らが泡立てる前後の茶の成分濃度を比較したところ有意な差異は認められず、泡が苦渋味成分を吸着するという仮説は支持されなかった。抹茶の苦味が茶葉の含量から予想されるより弱く感じられる理由として、泡の関与は小さいとみられる。

この説明の根拠

  1. 抹茶のできるまで

    一般財団法人今日庵 裏千家 / / 資料 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 抹茶の定義(碾茶を挽いたもの)の根拠に使用

  2. 粒度と食感からみた抹茶のおいしさ (The Mouthfeel of Matcha from the Viewpoint of Particle Size and a Texture)

    Sawamura S / 2019 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 業界団体の公式定義の引用根拠に使用/複数装置での粉砕の実例根拠に使用

  3. てん茶・抹茶生産のための被覆方法と品種適性 (成果情報)

    静岡県農林技術研究所 茶業研究センター 栽培育種科(小柳津勤; 片井秀幸; 池田早希; 中野敬之; 大石哲也) / 2016 / 公的資料 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: 水冷式金属臼製粉の実例根拠に使用/被覆条件別のアミノ酸・官能評点データの根拠に使用

  4. 抹茶の点て方に関する化学的考察 (Chemical research on the preparation of matcha)

    Horie H; Ema K; Nomura S; Monobe M / 2018 / 学術論文 / 全文確認

    この本文で確認した範囲: EGC/EGCGの被覆応答差の根拠に使用/EGCGの浸出率が低い実測値の根拠に使用/茶筅撹拌による湯温低下説の根拠に使用/泡の苦味吸着仮説の否定結果の根拠に使用

別名: matcha(ja)

関連をたどる

抹茶 →から作られる→ 碾茶

抹茶 →で加工される→ 石臼挽き

仮説採集箱(1)

石臼以外で碾茶を挽いた抹茶は、なぜざらつきの感じ方が変わるのか?編集仮説

同じくらいの中位径に粉砕しても、石臼で挽いた抹茶とボールミルで挽いた抹茶とでは、なめらかさやざらつきの感じ方が違うと報告されている。中位径だけでは説明しきれないこの違いは、大小の粒子が混じる分布の形の違いによるのではないかと考えられているが、どのような分布の指標が実際の感じ方をよく説明するのかは、まだ十分に確かめられていないのではないか?

由来: 編集部が立てた問い

注記: 今回の調査(茶と抹茶)で読んだ茶業研究報告(粒度と食感からみた抹茶のおいしさ)の考察部分から編集部が抽出。同論文自体、中位径が近似する抹茶間で官能結果が異なる理由を粒度分布の形状に求めているが、決定的な指標は示していない。

仮説は事実主張ではありません。面白さを探索の入口として保存し、これから資料・聞き書き・観察で確かめます。

仮説採集箱をすべて見る →

構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます

組成・含有(2)

抹茶の組成: 被覆栽培に伴い含量が低下するのは苦渋味の弱いエピガロカテキン(EGC)であり、苦渋味の強いエピガロカテキンガレート(EGCG)の含量の低下はほとんど認められないとされる。予備的

範囲: 碾茶を原料とする抹茶(被覆栽培)

注記: 農研機構の学会講演要旨【目的】段落の背景記述であり、この要旨自体が実施した新規測定データではなく、既往知見のまとめとして述べられている(引用文献番号は要旨中に示されていない)。数値(EGC・EGCGそれぞれの含有量の変化率等)は本要旨には記載されていない。

「抹茶は被覆栽培した茶樹の新芽を利用するので苦渋味成分であるカテキンが少ないとされるが、被覆にともない含量が低下するのは苦渋味の弱いエピガロカテキン(EGC)であり、苦渋味の強いエピガロカテキンガレート(EGCG)の含量の低下はほとんど認められない」と記述。
限界: この要旨自体の新規実験データではなく背景知識としての記述。EC・ECGについては言及がない。
出典: 抹茶の点て方に関する化学的考察 (Chemical research on the preparation of matcha)(Horie H; Ema K; Nomura S; Monobe M, 2018)・全文確認
データを表示ingredient-matcha —has_composition→ "被覆栽培に伴い含量が低下するのは苦渋味の弱いエピガロカテキン(EGC)であり、苦渋味の強いエピガロカテキンガレート(EGCG)の含量の低下はほとんど認められないとされる。"
claim: clm-matcha-egc-egcg-differential-shading / type: composition / 更新: 2026-09-02
抹茶の組成: 官能審査に用いられる点て方に準じて調製した抹茶浸出液への成分浸出率は、テアニン・カフェイン・EGCが80%以上であったのに対し、EGCGは50%以下で、浸出液中のEGCG濃度は煎茶等の官能審査液よりも低かった。支持あり

範囲: 抹茶(官能審査に用いられる方法に準じて調製)

注記: 遠心分離した上清をキャピラリー電気泳動法・高速液体クロマトグラフィで直接分析した実測値。

「審査の点て方で調製した抹茶の成分の浸出率は、テアニン、カフェイン、EGCは80%以上であったが、EGCGは50%以下で、浸出液中のEGCGの濃度は煎茶等の官能審査液よりも低かった」と報告。
限界: 浸出率の算出基準(茶葉中の総含量に対する比率かどうか等)の詳細は要旨には明記されていない。
出典: 抹茶の点て方に関する化学的考察 (Chemical research on the preparation of matcha)(Horie H; Ema K; Nomura S; Monobe M, 2018)・全文確認
データを表示ingredient-matcha —has_composition→ "官能審査に用いられる点て方に準じて調製した抹茶浸出液への成分浸出率は、テアニン・カフェイン・EGCが80%以上であったのに対し、EGCGは50%以下で、浸出液中のEGCG濃度は煎茶等の官能審査液よりも低かった。"
claim: clm-matcha-component-extraction-rates / type: composition / 更新: 2026-09-02

機構・受容体(2)

抹茶の知覚苦味を抑えるもの: 抹茶を点てる際に茶筅を激しく振ることが招く湯温の急激な低下。温度依存性の高いEGCGの湯への溶出が妨げられるため、点てた抹茶浸出液は茶葉成分中の含量から予想されるほどの苦渋味を示さないと著者らは考察している。予備的

範囲: 抹茶(官能審査に用いられる方法に準じた点て方)

注記: 著者ら自身の考察(interpretation)であり、湯温そのものを直接測定した実験や、苦渋味の官能評価を伴う因果実験は本要旨には示されていない。浸出率の実測データ(EGCGのみ低い)から導かれた解釈。

「抹茶を点てる際茶筅を激しく振るが、このことが湯温の急激な低下を招き、その結果温度依存性の高いEGCGの湯への溶出を妨げるため、点てた抹茶浸出液では茶葉成分中の含量から予想されるほどの苦渋味は観察されないものと考察した」と記述。
限界: 著者ら自身が『考察』と明記しており、湯温低下の直接測定や苦渋味官能評価との対応づけ実験は示されていない。
出典: 抹茶の点て方に関する化学的考察 (Chemical research on the preparation of matcha)(Horie H; Ema K; Nomura S; Monobe M, 2018)・全文確認
データを表示ingredient-matcha —has_perceived_bitterness_suppressed_by→ "抹茶を点てる際に茶筅を激しく振ることが招く湯温の急激な低下。温度依存性の高いEGCGの湯への溶出が妨げられるため、点てた抹茶浸出液は茶葉成分中の含量から予想されるほどの苦渋味を示さないと著者らは考察している。"
claim: clm-matcha-whisking-suppresses-egcg-bitterness / type: mechanism / 更新: 2026-09-02
抹茶の知覚苦味を変えなかった処理: 点てる際に生じる泡(起泡)。泡立てる前後で茶の成分濃度を比較したところ有意な差異は認められず、泡がEGCG等の苦渋味成分を吸着して浸出液の苦渋味を下げるという仮説は支持されなかった。支持あり

範囲: 抹茶(官能審査に用いられる方法に準じた点て方)

注記: 『泡がEGCG等の苦渋味成分を吸着するため抹茶は苦渋くない』という仮説を著者ら自身が検証し棄却した、直接測定に基づく否定的知見。

「調製時にEGCG等の苦渋味成分が泡に移行するため、抹茶浸出液の苦渋味が低減されるとの仮説のもと、泡立てる前後の茶の成分濃度を比較したところ、成分濃度の差異は認められず、泡の影響は小さいものと考察した」と報告。
限界: 比較の反復数・統計検定の詳細は要旨には明記されていない。
出典: 抹茶の点て方に関する化学的考察 (Chemical research on the preparation of matcha)(Horie H; Ema K; Nomura S; Monobe M, 2018)・全文確認
データを表示ingredient-matcha —has_perceived_bitterness_unchanged_by→ "点てる際に生じる泡(起泡)。泡立てる前後で茶の成分濃度を比較したところ有意な差異は認められず、泡がEGCG等の苦渋味成分を吸着して浸出液の苦渋味を下げるという仮説は支持されなかった。"
claim: clm-matcha-foam-not-bitterness-driver / type: mechanism / 更新: 2026-09-02

加工・調理でどう変わる(5)

抹茶碾茶から作られる支持あり

注記: 日本茶業中央会の定義(碾茶を茶臼等で微粉末状に製造したもの)と裏千家サイトの工程解説の双方で確認。

「仕上碾茶を石臼で挽き、抹茶になります」と、碾茶を挽いたものが抹茶であると明記。
限界: 一般向け解説であり数値データは伴わない。
出典: 抹茶のできるまで(一般財団法人今日庵 裏千家)・全文確認
「日本茶業中央会では、抹茶の定義を『碾茶(覆下栽培した茶葉を碾茶炉等で揉まずに乾燥したもの)を茶臼等で微粉末状に製造したもの』としている」と、業界団体の公式定義を引用。
限界: 本稿ではこの定義を踏まえつつ、茶臼以外の装置で粉砕した碾茶も便宜上抹茶として扱うと注記している。
データを表示ingredient-matcha —is_prepared_from→ ingredient-tencha
claim: clm-matcha-from-tencha / type: culinary / 更新: 2026-09-02
抹茶石臼挽きで加工される支持あり

注記: 仕上碾茶を石臼等で微粉末状に挽く工程を経て抹茶になる。ただし研究・加工現場では茶臼以外の装置(金属臼・ボールミル・ジェットミル)も用いられる。

「仕上碾茶を石臼で挽き、抹茶になります」と明記。
出典: 抹茶のできるまで(一般財団法人今日庵 裏千家)・全文確認
同等の碾茶を茶臼(電動回転式花崗岩製)・ボールミル(セラミックボール衝突式)・ジェットミル(超高速空気衝突式)でそれぞれ粉砕して比較しており、抹茶の製粉に複数の装置が併存することを示す。
限界: 加工食品用抹茶は茶臼以外の装置で粉砕される場合が多いと明記(生産量の約95%が加工食品用途、桑原2015を引用)。
限定: 「抹茶は水冷式金属臼製粉機(A社)でてん茶を粉末化した」と注記されており、本試験で官能評価・成分分析に用いた『抹茶』は伝統的な石臼ではなく水冷式金属臼で製粉されたものだった。
限界: 『抹茶=必ず石臼挽き』と一般化しないための限定情報。研究・産業現場では金属臼も抹茶製粉に用いられる。
出典: てん茶・抹茶生産のための被覆方法と品種適性 (成果情報)(静岡県農林技術研究所 茶業研究センター 栽培育種科(小柳津勤; 片井秀幸; 池田早希; 中野敬之; 大石哲也), 2016)・全文確認
データを表示ingredient-matcha —is_processed_by→ process-matcha-milling
claim: clm-matcha-milling / type: processing / 更新: 2026-09-02
抹茶の組成: 静岡県農林技術研究所の試験('やぶきた'一番茶、被覆開始2葉期・被覆期間20日間の直掛け被覆)では、無被覆・85%(20日)・85%(15日)後98%(5日)・85%(10日)後98%(10日)の4条件を比較。てん茶の遊離アミノ酸主要7成分合計含有率(乾物重%)は無被覆0.844%に対し、85%(20日)で1.784%、85%(15日)後98%(5日)で2.096%、85%(10日)後98%(10日)で2.364%と、遮光が強く・長くなるほど高くなった。抹茶(水冷式金属臼製粉)の官能評点(色沢・泡立ち・泡色・滋味、各20点満点、合計100点満点)も無被覆54点に対し85%(20日)70点、85%(15日)後98%(5日)72点、85%(10日)後98%(10日)76点と、遮光が強く・長くなるほど高くなった。支持あり

範囲: 静岡県農林技術研究所茶業研究センター、'やぶきた'一番茶、2016年度試験

注記: 成分(遊離アミノ酸)と官能評点の両方が同一試験設計内で対応づけられている一次資料。ただし官能評点は『滋味』等の総合的な項目であり、苦味だけを切り出した尺度ではない。

遮光程度が強くなると葉厚は薄く緑色は濃くなり、抹茶の官能評点(合計)は遮光程度の強い85%(10日)後98%(10日)区が最も優れた(76点)。てん茶の遊離アミノ酸主要7成分(テアニン・グルタミン酸・アスパラギン酸・グルタミン・アスパラギン・セリン・アルギニン)の含有率は遮光の強さに伴い高くなった。
限界: 反復数・パネル人数は成果情報パンフレットの簡易記載には明示されていない(詳細は原報告書参照)。収量は遮光が強いほど低下する旨、成果の活用面に別記あり。
出典: てん茶・抹茶生産のための被覆方法と品種適性 (成果情報)(静岡県農林技術研究所 茶業研究センター 栽培育種科(小柳津勤; 片井秀幸; 池田早希; 中野敬之; 大石哲也), 2016)・全文確認
データを表示ingredient-matcha —has_composition→ "静岡県農林技術研究所の試験('やぶきた'一番茶、被覆開始2葉期・被覆期間20日間の直掛け被覆)では、無被覆・85%(20日)・85%(15日)後98%(5日)・85%(10日)後98%(10日)の4条件を比較。てん茶の遊離アミノ酸主要7成分合計含有率(乾物重%)は無被覆0.844%に対し、85%(20日)で1.784%、85%(15日)後98%(5日)で2.096%、85%(10日)後98%(10日)で2.364%と、遮光が強く・長くなるほど高くなった。抹茶(水冷式金属臼製粉)の官能評点(色沢・泡立ち・泡色・滋味、各20点満点、合計100点満点)も無被覆54点に対し85%(20日)70点、85%(15日)後98%(5日)72点、85%(10日)後98%(10日)76点と、遮光が強く・長くなるほど高くなった。"
claim: clm-shizuoka-shading-regime-sensory / type: processing / 更新: 2026-09-02
抹茶の組成: 同一規格の碾茶を茶臼・ボールミル・ジェットミルで粉砕し、レーザー回折式粒度分布測定装置で体積基準の中位径を測定したところ、茶臼抹茶18μm(質感がありなめらか)、ボールミル抹茶18μm(少しざらつきを感じるがなめらか)、ボールミル抹茶を気流式分級機で分級した粗粉抹茶19μm(ざらつきを感じる)、同微粉抹茶5μm(さらっと・なめらかだが水っぽい)、ジェットミル抹茶3μm(水っぽい)という中位径と食感が対応づけられた。茶臼抹茶とボールミル抹茶は中位径がほぼ同じでも粒度分布(二峰性のピーク比率)が異なり、官能評価の食感は異なった。支持あり

範囲: 碾茶(茶の湯練習用レベル)を各種装置で粉砕した抹茶、官能評価は抹茶2gに熱湯80mLを加え電動式茶筅で撹拌したもの、3-5名で複数回実施

注記: 中位径だけでなく粒度分布の形(二峰性の比率・最大値90%径)が食感に影響するというのが本論文の主眼。ざらつきを感じる境界は中位径20-30μmとする既報の一般的知見(チョコレート等の先行研究)も本論文で引用されている。

各抹茶の中位径(茶臼18μm・ボールミル18μm・粗粉19μm・微粉5μm・ジェットミル3μm)と官能評価による食感記述(質感がありなめらか/少しざらつきを感じるがなめらか/ざらつきを感じる/さらっと・なめらか/水っぽい)を対応づけて報告。
限界: 中位径が近似していても粒度分布の形状(二峰性の比率、90%径)によって官能結果が異なると論文は考察しており、中位径のみで食感を予測しきれない。
データを表示ingredient-matcha —has_composition→ "同一規格の碾茶を茶臼・ボールミル・ジェットミルで粉砕し、レーザー回折式粒度分布測定装置で体積基準の中位径を測定したところ、茶臼抹茶18μm(質感がありなめらか)、ボールミル抹茶18μm(少しざらつきを感じるがなめらか)、ボールミル抹茶を気流式分級機で分級した粗粉抹茶19μm(ざらつきを感じる)、同微粉抹茶5μm(さらっと・なめらかだが水っぽい)、ジェットミル抹茶3μm(水っぽい)という中位径と食感が対応づけられた。茶臼抹茶とボールミル抹茶は中位径がほぼ同じでも粒度分布(二峰性のピーク比率)が異なり、官能評価の食感は異なった。"
claim: clm-matcha-particle-size-texture / type: processing / 更新: 2026-09-02
抹茶の報告されている飲み方・淹れ方: 裏千家の公式解説では、濃茶は一人当たり一匁(約3.75g)ほどの抹茶と適量適温の湯を茶筅で練り、薄茶は茶碗に五分(約1.8g)ほどの抹茶と湯を入れて大きな泡が残らないよう点てるとされる。文脈資料

範囲: 裏千家(茶道流派)の一般向け公式解説

注記: 流派の解説であり、実測や規格ではない。上田宗箇流(茶杓山盛3杯)・表千家教授サイト(薄茶の約2倍)とは表現の単位が異なり、数値の直接比較はできない。

『濃茶は一人当たり一匁(もんめ)(約3.75g)ほどの抹茶と適量適温の湯を入れ、茶筅で練り、飲みやすい濃さにします。薄茶は茶碗に五分(ぶ)(約1.8g)ほどの抹茶と湯を入れ、茶筅でほどよく泡を立て大きな泡が残らないようにします』と記載。
限界: 流派の解説であり、実測値でも規格でもない。湯量は「適量適温」とのみ記され数値がない。
出典: 抹茶のできるまで(一般財団法人今日庵 裏千家)・全文確認
データを表示ingredient-matcha —has_reported_preparation_style_of→ "裏千家の公式解説では、濃茶は一人当たり一匁(約3.75g)ほどの抹茶と適量適温の湯を茶筅で練り、薄茶は茶碗に五分(約1.8g)ほどの抹茶と湯を入れて大きな泡が残らないよう点てるとされる。"
claim: clm-koicha-usucha-urasenke-amounts / type: culinary / 更新: 2026-09-02

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