生物
青花ルピナス
narrow-leafed lupin (sweet lupin) / Lupinus angustifolius
青花ルピナスは、ヨーロッパ・オーストラリアで穀物・飼料作物として育種されてきたマメ科植物。野生型は苦味キノリジジンアルカロイドを多く含むが、低アルカロイド(甘味)系統が20世紀前半に見出され、直接食用可能な品種の基礎となった。
生物 / organism-lupinus-angustifolius
↑苦味を読む
ナローリーフルピナス(Lupinus angustifolius)は、キノリジジンアルカロイドを高濃度に含む苦味品種と、含有量を抑えた品種が存在するマメ科植物である。ある研究は、苦味(高QA)品種の発育中の種子や莢を対象に、アルカロイドの蓄積量と、生合成に関わる遺伝子(リシン脱炭酸酵素、LDC)の発現を比較している。同じ資料は、苦味を取り除く工程を経ずに済むよう、アルカロイド含量の低い「甘い」品種を育種家が開発してきたとも記している。
2017年のレビューは、ルピナス育種の方向性の一つとして、虫害を防ぐのに十分なアルカロイド濃度を茎や葉などの栄養体に保ちながら、種子では低いアルカロイド濃度とする「苦味/甘味」の複合表現型を持つ植物の開発を提案している。2020年のレビューの抄録も、耐病性を保ちながら栄養体で高アルカロイド・種子で低アルカロイドとする複合品種の開発を著者らが提案していることを確認できる。
二つの総説はいずれも、苦味を抑えた品種と苦味を保つ品種を目的に応じて使い分ける育種の方向を提案しているが、実際に登録・流通している品種を示すものではなく、今後の育種目標としての記述にとどまる。
2025年の総説は、ルピナスに含まれるキノリジジンアルカロイドの量によって'甘味'品種と'苦味'品種に大別されるとし、先行研究を引きながら、甘味品種のアルカロイド含量は200ミリグラム毎キログラム未満である一方、苦味品種は15,000から22,000ミリグラム毎キログラム程度と、比較的高いアルカロイド水準になると述べている。
この説明の根拠
Quinolizidine alkaloids are transported to seeds of bitter narrow-leafed lupin
この本文で確認した範囲: 苦味品種と甘味品種の対比の記述を採用
Quinolizidine Alkaloid Biosynthesis in Lupins and Prospects for Grain Quality Improvement
この本文で確認した範囲: 2017年レビューの複合表現型提案を採用
この本文で確認した範囲: 2020年抄録の同様の提案を採用/提案段階にとどまるという限界を採用
この本文で確認した範囲: 甘味・苦味品種のアルカロイド含量の目安値
別名: narrow-leafed lupin(en)、sweet lupin(en)、Lupinus angustifolius(la)
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組成・含有(1)
範囲: 層: 文献(レビューによる記述。原典として Náthia-Neves et al. 2025 を引用する孫引き)。
注記: 孫引き(原典 Náthia-Neves et al. 2025 は未読)。レビュー本文既読(full_text_checked)。
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organism-lupinus-angustifolius —has_composition→ "ルピナスは含有するキノリジジンアルカロイド量により'甘味'品種(200 mg/kg未満)と'苦味'品種(15,000〜22,000 mg/kg程度)に大別されるとレビューは記す。"文化(1)
範囲: narrow-leafed lupin育種プログラム
注記: 独立した2件のレビュー(Frick 2017・Vishnyakova 2020)が同じ方向性を提案するが、いずれも実現済みの品種登録ではなく、今後の育種目標としての記述。
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organism-lupinus-angustifolius —has_variation_maintained_by→ "栄養体(葉・茎)では虫害を防ぐために高いアルカロイド濃度を維持しつつ、子実(種子)ではアルカロイド濃度を低く抑えるという'苦味/甘味'複合表現型を、今後の育種目標として提案する記述。"