化合物群
キノリジジンアルカロイド
quinolizidine alkaloids
キノリジジンアルカロイドは、ルピナス属などマメ科植物の苦味アルカロイド群(ルパニン・スパルテイン等)。総QA含量が苦味品種と甘味品種の区別の基準になる。
写真で見る

白花ルピナス(Lupinus albus)の種子標本。ルパニン・スパルテインなどのキノリジジンアルカロイド群の代表的な給源であるマメ科ルピナス属の種子の写真。
原料写っているもの: Lupinus albus(白花ルピナス)部位・状態: 種子の標本
写真: Roger Culos/ CC BY-SA 4.0/ 原画像/ 台帳の原画像
写真の範囲と来歴
被写体の確認: 原典の記載による同定。化合物そのものの写真ではなく給源植物の種子。
掲載画像: Wikimedia Commons の原寸ファイルを sips で長辺2400pxに縮小。苦味研究所では切り抜き・色調変更なし(リサイズのみ)。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。
化合物群 / compound-class-quinolizidine-alkaloids
↑苦味を読む
キノリジジンアルカロイド類は、ルピナス(ハウチワマメ属)の種子などマメ科植物に含まれる苦味アルカロイドの一群である。野生のルピナスにはこの苦味アルカロイド類が多く含まれるとされ、栽培品種の「苦味品種」と「甘味品種」を分ける基準そのものが、種子の総アルカロイド量で決められている。苦味品種は1キログラムあたり10,000ミリグラムを超え、甘味品種は500ミリグラム未満とされる。Lupinus mutabilisという種では、総アルカロイド量31,000ミリグラム毎キログラムという報告があるが、この値を報告した論文はこの一種のみで、種全体を代表する値とは言い切れない。
この毒性への懸念から、欧州食品安全機関(EFSA)の科学的意見書は、キノリジジンアルカロイド類について健康影響に基づく摂取ガイダンス値を設定するには、入手可能なデータが不十分だと結論づけた。そのため、決まった一日摂取量の上限を示す代わりに、暴露量と毒性影響の間の余裕を評価する暴露マージンという手法を採用している。これは規制上の結論の要約であり、この図鑑としての健康助言ではない。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 苦味品種10,000mg/kg超・甘味品種500mg/kg未満の区分とL. mutabilis 31,000mg/kgの単一報告/野生ルピナスが高濃度の苦味アルカロイドを含むという記述/HBGV設定にはデータ不十分で暴露マージン手法を採用したという結論
実測値(1)
| 種別 | 化合物 | 対象 | 値 | 条件 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 含有濃度 | キノリジジンアルカロイド | アンデスルピナス | 31000 mg/kg | Lupinus mutabilis 種子(品種不記載)(EFSA は総QA報告が1報のみと明記。) | EFSA CONTAM Panel, 2019 |
値は各出典の報告値そのまま(単位・条件を併記)。閾値・EC50はパネル・手法依存で、単一の真値ではありません。
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
範囲: 種子
注記: 総QA 31,000 mg/kg は単一報告(EFSA が「1報のみ」と明記)。
データを表示
organism-lupinus-mutabilis —contains→ compound-class-quinolizidine-alkaloids感覚(1)
範囲: 野生ルピナス種子についての EFSA の記載(bitter tasting QAs)
データを表示
compound-class-quinolizidine-alkaloids —has_sensory_attribute→ sensation-bitter加工・調理でどう変わる(1)
範囲: 層: 食品。Lupinus albus種子、対照(水・NaCl溶液)と実験区(0.5%・1%のNaClまたはクエン酸溶液、超音波併用の有無)を比較した処理実験。電子舌による味プロファイル測定。
データを表示
process-lupin-debittering —reduces→ compound-class-quinolizidine-alkaloids安全・規制(1)
範囲: EFSA CONTAM パネルの結論
データを表示
compound-class-quinolizidine-alkaloids —has_insufficient_evidence_for→ "健康ベースガイダンス値(HBGV)の設定。EFSA 2019 は代わりに暴露マージン(MOE)アプローチを採用した"