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研究ノート 043 — 2026-09-04

阿波晩茶・碁石茶・石鎚黒茶——後発酵の日本茶

徳島県の阿波晩茶、高知県の碁石茶、愛媛県の石鎚黒茶は、いずれも茶葉を発酵させてから仕上げる後発酵茶である。ただし発酵のさせ方は三者で同じではない。碁石茶と石鎚黒茶はカビによる好気発酵のあとに桶へ漬け込んで乳酸菌による嫌気発酵を重ねる二段階を踏み、阿波晩茶は茶葉を茹でて酸化発酵を止めたのち、乳酸発酵だけを一段で起こす。工程の違いは、味覚センサーによる浸出液の測定でも渋味・酸味という別々の軸に表れている。このノートは三つの茶の工程を並べ、そこに関わる微生物と味覚センサーの結果を読んだあと、堆積発酵によるプーアル茶の変化と比べる。

この頁でわかること

碁石茶——二段階発酵と、そこに関わる微生物

碁石茶は高知県大豊町に伝わる茶で、蒸したのち二段階の発酵を経て作られる。

碁石茶の二段階発酵は次の方法で調理される: 原料茶葉を約2時間蒸したのち、土間の筵の上に高さ約50-70cmで堆積させ7-10日間の好気的発酵(カビ付け、前発酵)を行う。続けて茶葉を桶に漬け込み重石を載せて10-20日間の嫌気的発酵(後発酵)を行い、裁断後に天日で2-3日間乾燥させて製品とする。支持あり

範囲: 高知県大豊町の碁石茶

注記: 受田(2015)による工程解説。査読付き原著論文ではなく講演会記録だが、地域連携研究者による整理として収載。

蒸す(2時間)→前発酵(好気的、7-10日)→後発酵(嫌気的、10-20日)→天日乾燥(2-3日)の工程を図解。
限界: 講演会記録であり査読付き原著論文ではない。
データを表示process-goishi-cha-fermentation —is_prepared_by→ "原料茶葉を約2時間蒸したのち、土間の筵の上に高さ約50-70cmで堆積させ7-10日間の好気的発酵(カビ付け、前発酵)を行う。続けて茶葉を桶に漬け込み重石を載せて10-20日間の嫌気的発酵(後発酵)を行い、裁断後に天日で2-3日間乾燥させて製品とする。"
claim: clm-goishicha-two-stage-process / type: processing / 更新: 2026-09-01

この発酵に関わる微生物は、rDNA解析による単離同定で報告されている。カビ付けと漬け込みという二つの発酵段階には、それぞれ別の微生物が関わり、それぞれが別の香気成分の生成に関与すると報告されている。

碁石茶の二段階発酵は次の方法で調理される: rDNA解析による単離同定で、碁石茶の発酵に関わる微生物としてAspergillus niger、Pichia manshurica、Lactobacillus plantarumの3種が報告されている。A. nigerはエチルフラネオール及びチアゾリン化合物、P. manshuricaはエステル類・アルコール類・フェノール類(4-エチルフェノール、4-エチル-2-メトキシフェノールを含む)、L. plantarumはヘキサン酸・ブタン酸などの有機酸及びラクトンの生成にそれぞれ関与すると報告されている。支持あり

範囲: 碁石茶(産地不特定の試料)のGC-O/AEDAによる香気成分分析と単離菌の同定

注記: 抄録のみ確認。受田(2015)の講演会記録は前発酵(カビ付け)の主体をAspergillus fumigatusと記すが、小山ほか(2019)の単離同定はAspergillus nigerであり、報告菌種が資料間で一致しない。本entryは単離同定を行った小山ほか(2019)を採用し、不一致の存在を明記する。同定手法・採取時期の違いによるものかは未確認。

rDNA解析でAspergillus niger、Pichia manshurica、Lactobacillus plantarumを単離同定し、各菌が生成する香気化合物群を報告。
限界: 抄録のみ確認。産地・ロット・反復数の詳細は未確認。
出典: 後発酵茶・碁石茶の特徴香気成分とその生成に関与する微生物の解析(小山翔大; 小泉香菜; 妙田貴生; 内野昌孝; 藤森嶺; 髙野克己, 2019)・全文確認
文脈: 碁石茶の香気寄与度上位化合物(FDファクター)を定量的に確認: hexanoic acid(fermented臭)FD=1,024で最高、furfural(almond臭)・furaneol(caramel臭)・ethyl furaneol(sweet burnt臭)がFD=512で続く。また、A. nigerが碁石茶特有香気成分ethyl furaneolを生成する機構として、NCBI BLAST相同性検索によりZygosaccharomyces rouxii由来エノンオキシダーゼと40.3%の相同性を示す分泌タンパク質をA. nigerが持つことを確認したと報告しており、単なる菌種同定にとどまらず生成機構の推定にまで踏み込んでいる。
限界: 単一産地(大豊町)の試料。エノンオキシダーゼ相同性40.3%は『高い相同性』と著者が解釈しているが、機能的に同一の酵素であることを実験的に証明したものではなく、配列相同性からの推察にとどまる。健康効能・機能性成分の記述は収載対象外として除外した。
出典: 後発酵茶・碁石茶の特徴香気成分とその生成に関与する微生物の解析(小山翔大; 小泉香菜; 妙田貴生; 内野昌孝; 藤森嶺; 髙野克己, 2019)・全文確認
データを表示process-goishi-cha-fermentation —is_prepared_by→ "rDNA解析による単離同定で、碁石茶の発酵に関わる微生物としてAspergillus niger、Pichia manshurica、Lactobacillus plantarumの3種が報告されている。A. nigerはエチルフラネオール及びチアゾリン化合物、P. manshuricaはエステル類・アルコール類・フェノール類(4-エチルフェノール、4-エチル-2-メトキシフェノールを含む)、L. plantarumはヘキサン酸・ブタン酸などの有機酸及びラクトンの生成にそれぞれ関与すると報告されている。"
claim: clm-goishicha-ferment-microbes-2019 / type: processing / 更新: 2026-09-01

碁石茶がいつから作られていたかについては、江戸期の記録が引かれている。

碁石茶の歴史的起源: 現存最古とされる記録は1745年(延享2年)の安養寺禾麿の著作にみられる『長岡郡豊永郷 碁石茶 六蔵茶とあわせ茶高30斤入り3154丸』との記述、及び『南路志』(1815年頃編纂)にある『茶 韭生郷 大抜茶 本川郷 碁石茶』との記述であり、これらから1745年以前にはすでに碁石茶が生産されていたと考えられている。文脈資料

範囲: 高知県大豊町

注記: 受田(2015)による記載。引用元とされる『土佐幽考』(谷泰山門下)『南路志』そのものは今回未確認で、受田(2015)の孫引きとして収載する。

文脈: 1745年の安養寺禾麿の著作、『南路志』の記述を引用し、1745年以前の生産を推定。
限界: 受田(2015)による孫引きで、引用元の江戸期史料そのものは今回未確認。
データを表示ingredient-goishi-cha —has_historical_origin→ "現存最古とされる記録は1745年(延享2年)の安養寺禾麿の著作にみられる『長岡郡豊永郷 碁石茶 六蔵茶とあわせ茶高30斤入り3154丸』との記述、及び『南路志』(1815年頃編纂)にある『茶 韭生郷 大抜茶 本川郷 碁石茶』との記述であり、これらから1745年以前にはすでに碁石茶が生産されていたと考えられている。"
claim: clm-goishicha-history-record / type: cultural / 更新: 2026-09-01

石鎚黒茶——同じ二段階をたどり、指定された技術になった

愛媛県西条市の石鎚地区に伝わる石鎚黒茶も、碁石茶と同じ二段階の発酵を踏む。

石鎚黒茶の二段発酵は次の方法で調理される: 摘採、殺青、カビ付け(糸状菌による好気発酵、約1週間)、揉捻、漬け込み(乳酸菌による嫌気発酵、約2週間)、天日乾燥、選別の各工程を経て作られる。主に7-8月に製造される。支持あり

範囲: 愛媛県西条市小松町石鎚地区

注記: 西条市公式サイトの記載。

『おもに7、8月の期間に製造され、摘採、殺青、カビ付け、揉捻、漬け込み、乾燥、選別の各工程がある。発酵に適した冷涼な山中の建物に茶葉を運び込み、二段階に分けて自然発酵させる』と記載。
限界: 菌種の同定は記載なし。
出典: 石鎚黒茶の製造技術(文化庁)・全文確認
データを表示process-ishizuchi-kurocha-fermentation —is_prepared_by→ "摘採、殺青、カビ付け(糸状菌による好気発酵、約1週間)、揉捻、漬け込み(乳酸菌による嫌気発酵、約2週間)、天日乾燥、選別の各工程を経て作られる。主に7-8月に製造される。"
claim: clm-ishizuchikurocha-two-stage-process / type: processing / 更新: 2026-09-01

この製造技術は、重要無形民俗文化財として指定されている。

石鎚黒茶の二段発酵は重要無形民俗文化財『石鎚黒茶の製造技術』として2023年3月22日指定。伝承地域は愛媛県西条市小松町の石鎚地区。保護団体は石鎚黒茶製造技術保存会。として登録されている文脈資料

範囲: 愛媛県西条市

注記: 文化庁「文化遺産オンライン」の原本記載(heritage id 589236)を直接確認して収載。

指定名称・指定区分・指定年月日・伝承地域・保護団体を記載。
限界: なし(制度事実の原本確認)。
出典: 石鎚黒茶の製造技術(文化庁)・全文確認
データを表示process-ishizuchi-kurocha-fermentation —is_registered_as→ "重要無形民俗文化財『石鎚黒茶の製造技術』として2023年3月22日指定。伝承地域は愛媛県西条市小松町の石鎚地区。保護団体は石鎚黒茶製造技術保存会。"
claim: clm-ishizuchikurocha-registered-icfp / type: regulatory / 更新: 2026-09-01

阿波晩茶——茹でて止め、漬け込みで乳酸発酵だけを起こす

徳島県上勝町・那賀町・美波町に伝わる阿波晩茶は、碁石茶や石鎚黒茶とは発酵の組み方が違う。茶葉をあらかじめ熱処理して酸化発酵が起きないようにしたうえで、漬け込みによる乳酸発酵だけを起こす。

阿波晩茶の一段階乳酸発酵は次の方法で調理される: 夏の遅い時期に採取した硬い茶葉を大釜で茹でるなどの熱処理で酸化発酵が生じないようにしたのち、桶や樽に漬け込んで新たな乳酸発酵を促す。茶摘み・茶茹で・茶摺り・漬け込み・茶干し・選別の工程を経る。支持あり

範囲: 徳島県上勝町・那賀町・美波町

注記: 文化庁「文化遺産オンライン」の原本記載(heritage id 541631)を直接確認して収載。

熱処理により酸化発酵を止めたのち漬け込みで乳酸発酵を促す製法を記載。
限界: なし(制度事実の原本確認)。
出典: 阿波晩茶の製造技術(文化庁)・全文確認
データを表示process-awa-bancha-fermentation —is_prepared_by→ "夏の遅い時期に採取した硬い茶葉を大釜で茹でるなどの熱処理で酸化発酵が生じないようにしたのち、桶や樽に漬け込んで新たな乳酸発酵を促す。茶摘み・茶茹で・茶摺り・漬け込み・茶干し・選別の工程を経る。"
claim: clm-awabancha-process-boil-lactic / type: processing / 更新: 2026-09-01

阿波晩茶の製造技術もまた、重要無形民俗文化財として指定されている。

阿波晩茶の一段階乳酸発酵は重要無形民俗文化財『阿波晩茶の製造技術』として2021年3月11日指定。伝承地域は徳島県勝浦郡上勝町、那賀郡那賀町、海部郡美波町。保護団体は阿波晩茶の製造技術保存会(各町の保存会)。として登録されている文脈資料

範囲: 徳島県上勝町・那賀町・美波町

注記: 文化庁「文化遺産オンライン」の原本記載(heritage id 541631)を直接確認して収載。

指定名称・指定区分・指定年月日・伝承地域・保護団体を記載。
限界: なし(制度事実の原本確認)。
出典: 阿波晩茶の製造技術(文化庁)・全文確認
データを表示process-awa-bancha-fermentation —is_registered_as→ "重要無形民俗文化財『阿波晩茶の製造技術』として2021年3月11日指定。伝承地域は徳島県勝浦郡上勝町、那賀郡那賀町、海部郡美波町。保護団体は阿波晩茶の製造技術保存会(各町の保存会)。"
claim: clm-awabancha-registered-icfp / type: regulatory / 更新: 2026-09-01

味覚センサーが映す、渋味の弱さと酸味の強さ

碁石茶の浸出液を味覚センサーで測定し、緑茶・紅茶・ほうじ茶・コーヒー・赤ワインと比べた報告がある。渋味とうま味が他の茶やコーヒーより弱く、酸味が強いという結果になり、このパターンは赤ワインとよく似ていたと述べられている。

碁石茶の感覚特性: 味センサー(渋味・苦味・うま味・酸味・苦味の余韻・渋味の余韻・うま味の余韻から成るレーダーチャート)で緑茶・紅茶・ほうじ茶・コーヒー・赤ワインと比較したところ、碁石茶は他の茶やコーヒーと比べて渋みとうま味が弱く、酸味が強い特徴が浮き彫りになった。このパターンは比較した嗜好性飲料の中では赤ワインと極めて類似していた。観察結果

範囲: 碁石茶(産地不特定の試料)と対照飲料6種の味センサー比較

注記: 受田(2015)自身が行った味センサー計測。パネル人数・反復回数の記載なし。単一試料の比較でありプーアル茶を含む茶種一般への一般化はしない。

味センサーによるレーダーチャートで碁石茶が赤ワインと類似のパターンを示した。
限界: パネル・反復の詳細記載なし。単一試料比較。
データを表示ingredient-goishi-cha —has_sensory_attribute→ "味センサー(渋味・苦味・うま味・酸味・苦味の余韻・渋味の余韻・うま味の余韻から成るレーダーチャート)で緑茶・紅茶・ほうじ茶・コーヒー・赤ワインと比較したところ、碁石茶は他の茶やコーヒーと比べて渋みとうま味が弱く、酸味が強い特徴が浮き彫りになった。このパターンは比較した嗜好性飲料の中では赤ワインと極めて類似していた。"
claim: clm-goishicha-taste-sensor-wine-like / type: sensory / 更新: 2026-09-01

石鎚黒茶・阿波晩茶・煎茶・紅茶の四種を同じ味覚センサーで比較した報告では、酸味の出力値は石鎚黒茶が最も高く、阿波晩茶がそれに続いた。報告はこの酸味を、好気発酵で生じた微生物の栄養源をもとに嫌気発酵が旺盛になり、乳酸などの代謝物が増えたためと考察している。

石鎚黒茶の感覚特性: 味覚センサー(SA402B)による浸出液測定で、酸味の出力値は阿波晩茶・石鎚黒茶・煎茶・紅茶の4種のうち石鎚黒茶が最も高く、阿波晩茶が続いた。報告書はこれを、嫌気発酵前のカビによる好気発酵で茶葉が酵素分解されて微生物の栄養源が生成され、嫌気発酵が旺盛になって乳酸等の代謝物が多くなったためと考察している。観察結果

範囲: 石鎚黒茶・阿波晩茶・煎茶・紅茶の浸出液比較(徳島県立工業技術センター、味覚センサーSA402B)

注記: 単一試料間の比較で、反復数・統計検定の記載はない。酸味が前面に出るという記述をそのまま収載し、苦味軸へは曲げない。

味覚センサーの酸味出力値が4茶種中石鎚黒茶で最高だった。報告書はこれを好気発酵に伴う微生物栄養源生成と嫌気発酵の旺盛化によるものと考察。
限界: 試料数・反復・統計検定の記載なし。 原報告は酸味・塩味のセンサー出力が無味点以下と判定されたことを明記しており、乳酸分析との相関を根拠に参考値として採用している。
出典: 阿波晩茶の成分特性に関する研究(有澤隆文; 西岡浩貴; 池田絵梨; 横山直人; 吉本春奈, 2024)・全文確認
データを表示ingredient-ishizuchi-kurocha —has_sensory_attribute→ "味覚センサー(SA402B)による浸出液測定で、酸味の出力値は阿波晩茶・石鎚黒茶・煎茶・紅茶の4種のうち石鎚黒茶が最も高く、阿波晩茶が続いた。報告書はこれを、嫌気発酵前のカビによる好気発酵で茶葉が酵素分解されて微生物の栄養源が生成され、嫌気発酵が旺盛になって乳酸等の代謝物が多くなったためと考察している。"
claim: clm-ishizuchikurocha-acidity-highest / type: sensory / 更新: 2026-09-01

同じ四種の比較で、阿波晩茶は煎茶や紅茶より渋味刺激とうま味の出力値が低く、酸味の出力値は石鎚黒茶に次ぐ高さだった。

阿波晩茶の感覚特性: 味覚センサー(SA402B)による浸出液測定で、阿波晩茶は煎茶や紅茶と比べて渋味刺激やうま味の出力値が低かった。酸味の出力値は石鎚黒茶に次いで高かった。これらの結果から、阿波晩茶は酸味のあるスッキリとした味わいであることが示されたと報告されている。観察結果

範囲: 阿波晩茶・石鎚黒茶・煎茶・紅茶の浸出液比較(徳島県立工業技術センター、味覚センサーSA402B)

注記: 単一試料間の比較で、反復数・統計検定の記載はない。

阿波晩茶の渋味刺激・うま味出力値が煎茶・紅茶より低く、酸味出力値は石鎚黒茶に次ぐ高さだった。
限界: 試料数・反復・統計検定の記載なし。 原報告は酸味・塩味のセンサー出力が無味点以下と判定されたことを明記しており、乳酸分析との相関を根拠に参考値として採用している。
出典: 阿波晩茶の成分特性に関する研究(有澤隆文; 西岡浩貴; 池田絵梨; 横山直人; 吉本春奈, 2024)・全文確認
データを表示ingredient-awa-bancha —has_sensory_attribute→ "味覚センサー(SA402B)による浸出液測定で、阿波晩茶は煎茶や紅茶と比べて渋味刺激やうま味の出力値が低かった。酸味の出力値は石鎚黒茶に次いで高かった。これらの結果から、阿波晩茶は酸味のあるスッキリとした味わいであることが示されたと報告されている。"
claim: clm-awabancha-taste-sensor-low-astringency / type: sensory / 更新: 2026-09-01

渋味に関わる主要な化学成分を数値で追った分析もある。阿波晩茶・石鎚黒茶・煎茶・紅茶の茶葉を分析すると、タンニン含量は煎茶が最も多く、阿波晩茶と石鎚黒茶はそれより少なく、紅茶はさらに少なかった。カフェイン含量は紅茶が最も多く、煎茶がそれに次ぎ、阿波晩茶と石鎚黒茶は少なかった。

阿波晩茶の組成: 食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)準拠の分析で、タンニン含量は阿波晩茶8.1g/100g、石鎚黒茶7.5g/100g、煎茶11.4g/100g、紅茶6.5g/100gであり、カフェイン含量は阿波晩茶1.5g/100g、石鎚黒茶1.4g/100g、煎茶2.1g/100g、紅茶3.0g/100gだった。阿波晩茶は煎茶と比べてタンパク質・カフェイン・タンニンが少なく、紅茶と比べてタンパク質・カフェインが少なかった。支持あり

範囲: 阿波晩茶・石鎚黒茶(いずれも後発酵茶)、煎茶(不発酵茶)、紅茶(発酵茶)の茶葉分析

注記: 徳島県立工業技術センターの全文(表2)を確認して収載。試料数・産地ロットの詳細記載はない。

4茶種の栄養成分表(水分・タンパク質・脂質・炭水化物・灰分・ナトリウム・カフェイン・タンニン・食塩相当量・熱量)を掲載。
限界: 試料数・産地ロットの詳細記載なし。
出典: 阿波晩茶の成分特性に関する研究(有澤隆文; 西岡浩貴; 池田絵梨; 横山直人; 吉本春奈, 2024)・全文確認
データを表示ingredient-awa-bancha —has_composition→ "食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)準拠の分析で、タンニン含量は阿波晩茶8.1g/100g、石鎚黒茶7.5g/100g、煎茶11.4g/100g、紅茶6.5g/100gであり、カフェイン含量は阿波晩茶1.5g/100g、石鎚黒茶1.4g/100g、煎茶2.1g/100g、紅茶3.0g/100gだった。阿波晩茶は煎茶と比べてタンパク質・カフェイン・タンニンが少なく、紅茶と比べてタンパク質・カフェインが少なかった。"
claim: clm-teas-tannin-caffeine-comparison / type: composition / 更新: 2026-09-01

碁石茶については、熱水抽出物のカテキン類と没食子酸の合計量を他の茶と比べた分析があり、緑茶やウーロン茶・紅茶よりも大きく少ないという結果になっている。

碁石茶の組成: 熱水抽出物のHPLC分析で、碁石茶に含まれる主要カテキン類及び没食子酸の合計量は緑茶と比べて約1/7、ウーロン茶・紅茶と比べても約半分と、他のお茶と比較して極端に低かったと報告されている。カテキン類はお茶の渋みに関わる成分であることから、発酵過程でカテキン類が減少した碁石茶は渋みがマイルドであるとされる。文脈資料

範囲: 碁石茶を含む各種茶の熱水抽出物比較

注記: 受田(2015)による記載で、原著は森山洋憲・片山泰幸・中林錦一・受田浩之・沢村正義、食科工49, 679(2002)とされる。一次資料(2002年論文)そのものは今回未確認のため孫引きとして収載する。

碁石茶のカテキン類・没食子酸合計量が緑茶の約1/7、ウーロン茶・紅茶の約半分と極端に低いとする2002年論文の結果を引用。
限界: 受田(2015)による孫引きで、原著(森山ほか2002)は今回未確認。
データを表示ingredient-goishi-cha —has_composition→ "熱水抽出物のHPLC分析で、碁石茶に含まれる主要カテキン類及び没食子酸の合計量は緑茶と比べて約1/7、ウーロン茶・紅茶と比べても約半分と、他のお茶と比較して極端に低かったと報告されている。カテキン類はお茶の渋みに関わる成分であることから、発酵過程でカテキン類が減少した碁石茶は渋みがマイルドであるとされる。"
claim: clm-goishicha-catechin-low-secondary / type: composition / 更新: 2026-09-01

香りは重なるが、苦味や渋味は語られない

碁石茶と阿波晩茶の熱水抽出物を香気成分について比べた分析では、両者に共通する香気パターンが確認されている。ただしこの分析は香気成分だけを扱ったもので、苦味や渋味への言及は見当たらない。

碁石茶の感覚特性: 碁石茶と阿波晩茶の熱水抽出物の香気成分をGC分析した結果、新たに12種の化合物(エステル2種、アルコール5種、フェノール4種、アセトイン)が同定され、両者に共通した『漬物茶』特有と見られる香気パターンが認められたと報告されている。観察結果

範囲: 碁石茶・阿波晩茶(いずれも産地不特定の試料)の香気成分比較

注記: 抄録のみ確認。苦味・渋味への言及は抄録になし。

碁石茶(高知県大豊町産,1985年8月製)・阿波晩茶(徳島県相生町産,1985年8月製)の熱水抽出物をGC-MS分析し、新規12化合物(methyl lactate, acetoin, 2-methyl-1-penten-3-ol, 3-methyl-2-buten-1-ol, 2-heptanol, 3-octanol, (E)-2-octenol, 4-methylguaiacol, 1,2,3-trimethoxybenzene, 4-ethylphenolほか)を同定。両者に共通する漬物茶特有の発酵香気パターン(酢酸様酸臭を伴う好ましい発酵臭)を報告。碁石茶は阿波晩茶より微生物代謝物が多く漬物香気がより強いとされる。
限界: 試料はそれぞれ産地1点(碁石茶=高知県大豊町、阿波晩茶=徳島県相生町、いずれも1985年8月製)の単一ロット比較であり、産地間・年次間のばらつきは検討されていない。苦味・渋味への言及は本文全体を通して確認できなかった(香気成分のみを扱う論文)。
出典: 漬物茶碁石茶と阿波晩茶の香気特性(川上美智子; 小林彰夫; 山西貞, 1987)・全文確認
文脈: 試料は碁石茶(高知県大豊町、1985年8月製、梅漬様香気)と阿波晩茶(徳島県相生町、1985年8月製、枯葉様香気)で、いずれも在来種。英文要旨は碁石茶のほうが微生物代謝物が多く漬物様香気が強いとする。 逐語: 「碁石茶;高知県大豊町,1985年8月製,黒紫色,梅漬様香気.阿波晩茶;徳島県相性町,1985年8月製,褐色,枯葉様香気.いずれも原茶は,在来種var.sinensisである。」
限界: 苦味・渋味への言及は無い。
出典: 漬物茶碁石茶と阿波晩茶の香気特性(川上美智子; 小林彰夫; 山西貞, 1987)・全文確認
データを表示ingredient-goishi-cha —has_sensory_attribute→ "碁石茶と阿波晩茶の熱水抽出物の香気成分をGC分析した結果、新たに12種の化合物(エステル2種、アルコール5種、フェノール4種、アセトイン)が同定され、両者に共通した『漬物茶』特有と見られる香気パターンが認められたと報告されている。"
claim: clm-goishicha-awabancha-aroma-shared / type: composition / 更新: 2026-09-01

プーアル茶の堆積発酵と比べると

中国のプーアル茶も堆積による発酵を経る茶で、その発酵時系列を追った研究がある。発酵の終点では、原料と比べて苦味と渋味がいずれも低くなったと報告されている。

茶葉の堆積発酵では次が同時に観察された: 36日終点で原料より低い苦味と渋味観察結果

範囲: 古樹由来日晒青毛茶の一つの36日発酵時系列

注記: RMとF4の比較。一発酵系の時系列であり、発酵一般の因果効果や効果量ではない。

36日間の発酵時系列(9名の訓練された官能評価者、男性5名・女性4名、24〜48歳)で、発酵終点(F4)は原料(RM)と比べて苦味(bitterness)3.73、渋味(astringency)3.57であり、いずれも有意に低かった(p<0.05)。一方で甘味(sweetness)6.97、厚み(thickness)7.23、酸味(sourness)0.73、赤み(a*)34.91、黄み(b*)78.77は有意に高く(p<0.05)、明度(L*)56.32は有意に低かった(p<0.05)。
限界: 対照発酵槽を持つ要因実験ではなく、発酵一般の因果効果や効果量は分離できない。
出典: Changes in sensory characteristics, chemical composition and microbial succession during fermentation of ancient plants Pu-erh tea(Wang QP; Li X; Liu Y; Chen J; Bo T; Wang J; Xiao X; Sha S; Chen Y; Lei J; Lu C; Ma S; Zhao G, 2023)・全文確認
データを表示process-tea-pile-fermentation —was_observed_with→ "36日終点で原料より低い苦味と渋味"
claim: clm-puer-fermentation-bitterness / type: sensory / 更新: 2026-08-31

同じ終点では甘味が高まり、色は黄緑から赤褐色へ、香りは原文でfreshからstaleと記された方向へ変化した、と報告されている。

茶葉の堆積発酵では次が同時に観察された: 甘味の上昇、赤褐色化、原文でstale aromaと呼ばれた香りへの変化観察結果

範囲: 同じ36日発酵の9名訓練パネル

注記: 複数属性が同時観察された。糖、色素、微生物の相関を各変化の単独原因へ変換しない。

同じ時系列の終点では甘味が高まり、色は黄緑から赤褐色へ、香りはfreshからstaleへ変化した。
限界: 原文のstaleを品質評価や熟成香へ置き換えない。各変化の原因はこの観察だけでは分離できない。
出典: Changes in sensory characteristics, chemical composition and microbial succession during fermentation of ancient plants Pu-erh tea(Wang QP; Li X; Liu Y; Chen J; Bo T; Wang J; Xiao X; Sha S; Chen Y; Lei J; Lu C; Ma S; Zhao G, 2023)・全文確認
データを表示process-tea-pile-fermentation —was_observed_with→ "甘味の上昇、赤褐色化、原文でstale aromaと呼ばれた香りへの変化"
claim: clm-puer-fermentation-sensory-bundle / type: sensory / 更新: 2026-08-31

この変化を成分の面から追った報告もある。同じ発酵時系列で、茶ポリフェノールおよびカテキン類の含量は発酵の進行とともに有意に減少したと報告されている。

茶葉の堆積発酵では次が同時に観察された: 同じ36日発酵時系列で、茶ポリフェノール含量は原料(RM)の21.59%から発酵終点(F4)の10.58%へ有意に減少した(p<0.05)。エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート(EGCG)、ガロカテキンガレート、カテキン、カテキンガレートの5種のカテキンも有意に減少した(p<0.05)。テアフラビン類及びテアルビジン類の含量も発酵中に減少したと報告されている。観察結果

範囲: 古樹由来日晒青毛茶から作った一つの熟茶発酵(既存clm-puer-fermentation-bitternessと同一の時系列)

36日間の発酵時系列で、茶ポリフェノール含量は原料(RM)の21.59%から発酵終点(F4)の10.58%へ有意に減少した(p<0.05)。エピカテキンガレート(epicatechin gallate)、エピガロカテキンガレート(epigallocatechin-3-gallate)、ガロカテキンガレート(gallocatechin gallate)、カテキン(catechin)、カテキンガレート(catechin gallate)の5種のカテキンも有意に減少した(p<0.05)。テアフラビン類(theaflavins)及びテアルビジン類(thearubigins)の含量も発酵中に有意に減少した(p<0.05)一方、テアブラウニン類(theabrownins)は2.13%から12.28%へ増加した。
限界: 対照発酵槽を持つ要因実験ではなく、発酵一般の因果効果や効果量は分離できない。
出典: Changes in sensory characteristics, chemical composition and microbial succession during fermentation of ancient plants Pu-erh tea(Wang QP; Li X; Liu Y; Chen J; Bo T; Wang J; Xiao X; Sha S; Chen Y; Lei J; Lu C; Ma S; Zhao G, 2023)・全文確認
データを表示process-tea-pile-fermentation —was_observed_with→ "同じ36日発酵時系列で、茶ポリフェノール含量は原料(RM)の21.59%から発酵終点(F4)の10.58%へ有意に減少した(p<0.05)。エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート(EGCG)、ガロカテキンガレート、カテキン、カテキンガレートの5種のカテキンも有意に減少した(p<0.05)。テアフラビン類及びテアルビジン類の含量も発酵中に減少したと報告されている。"
claim: clm-puer-polyphenol-decrease-wang2023 / type: composition / 更新: 2026-09-01

別のプーアル熟茶の堆積発酵を追った報告でも、茶ポリフェノール含量は発酵の進行とともに大きく減少したと述べられている。

茶葉の堆積発酵では次が同時に観察された: 雲南省産小葉種プーアル熟茶の一つの堆積発酵バッチ(発酵0-30日、15時点、各時点で茶堆の中層から6群のサンプルを採取)において、茶ポリフェノール含量は発酵の進行とともに『marked reductions, by 56.8% (107.22 mg/g)』(原文表現)を示したと報告されている。観察結果

範囲: 雲南省産小葉種プーアル熟茶、単一の堆積発酵バッチの中層

注記: 既存entity process-tea-pile-fermentationへの追加接続(重複立項なし)。単一バッチ・単一層の時系列であり因果効果や効果量は分離できない。原文の107.22mg/gが減少量・終点値いずれを指すかは今回未確定。この報告自体は渋味・苦味への言及を伴わない。

雲南省産小葉種プーアル熟茶の堆積発酵(2022年8月19日を0日目、9月18日の30日目に終了、中層で15時点サンプリング、各時点6群)において、3.1節・Figure 1dでは茶ポリフェノール含量は発酵の進行とともに『marked reductions, by 56.8% (107.22 mg/g)』(原文表現)の減少を示した。同時に遊離アミノ酸は35.5%(13.61 mg/g)、セルロースは33.9%(108.33 mg/g)減少した一方、可溶性多糖・総フラボノイド・テアブラウニン・タンパク質・リグニンは増加した(各13.89→22.31、8.79→18.45、18.36→60.90、275.63→333.96、316.67→558.33 mg/g)。
限界: 単一バッチ・単一層(中層)のサンプリングで、著者ら自身も『tea samples were collected exclusively from the middle layer of the fermentation pile』であり垂直方向の不均一性を捉えきれない限界を明記している。渋味・苦味への直接の言及はこの3.1節の報告部分にはない。
出典: Integrated Microbiome-Metabolome Analysis and Functional Strain Validation Reveal Key Biochemical Transformations During Pu-erh Tea Pile Fermentation(Mengkai Hu; Huimin Zhang; Leisa Han; Wenfang Zhang; Xinhui Xing; Yi Wang; Shujian Ou; Yan Liu; Xiangfei Li; Zhenglian Xue, 2025)・全文確認
データを表示process-tea-pile-fermentation —was_observed_with→ "雲南省産小葉種プーアル熟茶の一つの堆積発酵バッチ(発酵0-30日、15時点、各時点で茶堆の中層から6群のサンプルを採取)において、茶ポリフェノール含量は発酵の進行とともに『marked reductions, by 56.8% (107.22 mg/g)』(原文表現)を示したと報告されている。"
claim: clm-puer-polyphenol-decrease-hu2025 / type: composition / 更新: 2026-09-01

プーアル茶を語る言葉には、回甘という語がある。茶業者の記事は、この語をプーアル茶を主題として解説している。阿波晩茶・碁石茶・石鎚黒茶の資料が味覚センサーの出力値で渋味や酸味を語るのに対し、プーアル茶の資料は回甘という時間の経過を伴う語で味を語っており、同じ「発酵した茶」でも、語り口の置き場所が違う。

熟成プーアル茶を特徴づける感覚テーマ: 回甘(ホイガン)文脈資料

注記: 普洱茶の品飲語彙を解説する茶業者記事群(回甘・生津・喉韵・回甜)は、いずれも普洱茶を主な対象として回甘を説明している。

「普洱茶品茶术语解读」という題で回甘・生津・喉韵・锁喉を解説しており、普洱茶を主題として回甘を扱っている。
限界: 学術論文ではなく茶業者記事。
出典: 普洱茶品茶术语解读:回甘、生津、喉韵、锁喉(润元昌茶业)・全文確認
「关于普洱茶的回甘、生津、回甜」という題で、普洱茶を主題として回甘を扱っている。
限界: 学術論文ではなく茶業者記事。
出典: 关于普洱茶的回甘、生津、回甜,看完告别晕乎乎!(云南龙润茶业, 2023)・全文確認
データを表示ingredient-puer-tea —has_defining_sensory_theme→ concept-huigan
claim: clm-puer-huigan-defining-theme / type: cultural / 更新: 2026-09-02

分かっていないこと

よく問われること

阿波晩茶と碁石茶はどう違うのか

碁石茶は、原料を蒸したあとおよそ2時間の熱処理を経て、7〜10日間ほどのカビによる好気発酵と、10〜20日間ほどの乳酸菌による嫌気発酵という二つの発酵を重ねて作られると記録されている。石鎚黒茶もこれと同じ二段階の発酵をたどると記録されている一方、阿波晩茶は熱処理で酸化発酵をあらかじめ止めたうえで、漬け込みによる乳酸発酵だけを一段で起こす点が異なる。味覚センサーで浸出液を測定した報告では、石鎚黒茶と阿波晩茶は酸味の出力値が煎茶や紅茶より高く、碁石茶は渋味とうま味が弱く酸味が強いという、それぞれ異なる結果になっている。ただしこれらの測定は試料数や反復の記載がなく、参考値としての報告にとどまる。

碁石茶やプーアル茶は発酵で苦味が減るのか

プーアル茶の堆積発酵を追った一つの時系列研究では、発酵の終点で原料と比べて苦味と渋味がいずれも有意に低くなり、同時に甘みが高まったと報告されている。一方、碁石茶や阿波晩茶、石鎚黒茶については、渋味・酸味・うま味を測った味覚センサーの報告はあるものの、苦味そのものを対象にした測定は見当たらない。碁石茶についてはカテキン類と没食子酸の合計量が緑茶よりかなり少ないという分析があり、渋味がマイルドだという記述はあるが、これも苦味を直接測ったものではない。

関連する項目:碁石茶 /石鎚黒茶 /阿波晩茶 /プーアル茶 /碁石茶の発酵 /石鎚黒茶の発酵 /阿波晩茶の発酵 /堆積発酵 /回甘
関連する主題ハブ: 苦味・渋味・えぐみ
関連する研究ノート: 苦味には、時計がある /苦味と渋味とえぐみは、何が違うのか /料理は苦味を編集する /保存は苦味をどう扱うか
出典台帳: 出典一覧

この頁の引用のしかた

青木大(NIGAMI LAB)(2026). 阿波晩茶・碁石茶・石鎚黒茶——後発酵の日本茶. https://nigamilab.com/notes/japanese-post-fermented-teas/

主張ごとの固定リンクは各カードの #clm-… です。データは CC BY 4.0、配布は データを使う。 データセットの DOI: 10.5281/zenodo.22739101