スパイス・薬草
ローリエ
bay leaf
ローリエは、月桂樹の葉を乾かした香辛料(ローリエ・ローレル)。資料はわずかな苦味をもつと記述するが、葉そのものの苦味を人が測った資料は見つかっていない。
スパイス・薬草 / spice-bay-leaf
このページの内容(7 節)
苦味を読む
日本の総説の表は、ローレル(ローリエ)の味わいを、木・花・ユーカリ・クローブのにおいがうまく調和した香りとわずかな苦味と記している。エスビー食品の解説は産地で違いを述べ、地中海沿岸のヨーロッパ産は若干の苦み、アメリカ産のベイリーブスは苦みが多少きいていると記述している。産地で苦みの強さが違うという記述だが、どちらも描写であり、強さを測った数値ではない。
生の葉と乾燥した葉の違いについては、複数の資料が書いている。本の章は、生のローリエの葉は苦く刺激的な味があるので使う前に乾燥させ、摘んだ後 48〜72 時間置くと述べる。韓国での栽培を扱う論文は、葉を摘んで 1〜2 日乾かすと苦味は消えると述べるが、消えるという言い方は強すぎる可能性がある。レシピ記事は、生葉にはすっきりとした苦味があり、乾燥すると香りが格段に強くなると書く。論文の序論の文には同じ元に由来するものがあり、資料の数ほど独立した裏付けがあるわけではない。
煮込み料理では、エスビー食品の解説が、葉を入れたままにすると苦みが出ることがあるので、できあがったら取り除き、長時間煮込むときは 1 時間程度で取り出すとよいと述べる。レシピ記事にも長く煮ると途中で取り出すよう求める記述があるが、そちらの語はえぐみで、苦味とは別の言葉である。どちらも調理の経験則の解説であり、どの成分が何分で苦味に変わるかを測った実験ではない。
ローリエの苦味を数で測った結果は、この資料群にはない。ギンバイカ・ローリエ・ウイキョウ(25:25:50)の混合抽出物の濃縮物をアーモンド飲料に加えた試験では、10 名のパネルの苦味の点が、抽出物の量が増えると上がり(回帰係数 +0.17、p = 0.004)、キシリトールを加えると下がった(回帰係数 −0.18、p = 0.020)。しかしこれは混合抽出物の結果で、苦味への寄与をローリエに分けることはできないため、ローリエ単独の苦味とは読めない。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 総説の表のわずかな苦味の描写を第1段落で使った
「ローレル」「月桂樹」「ベイリーブス」のお話|お客様相談センターたより(エスビー食品)
この本文で確認した範囲: 産地による苦みの違いの解説を第1段落で使った
この本文で確認した範囲: 生葉は苦く乾燥させて使うという本の記述を第2段落で使った
Efficacy of Laurus nobilis L. for Tight Junction Protein Imbalance in Leaky Gut Syndrome
この本文で確認した範囲: 乾かすと苦味が消えるという記述と強すぎる点を第2段落で使った
料理に使いたいローリエ!役割や代用品は?(デリッシュキッチン)
この本文で確認した範囲: 生葉の苦味と乾燥で香りが強まる記述を第2段落で使った/長く煮るとえぐみを感じるという別語の記述を第3段落で使った
この本文で確認した範囲: 序論の生葉は苦いという文が同じ元に由来する点を第2段落で使った
ローレル/Laurel|スパイス&ハーブ検索(エスビー食品 スパイス&ハーブ総合研究所)
この本文で確認した範囲: 入れたままだと苦みが出ることがあり1時間程度で取り出す解説を第3段落で使った
この本文で確認した範囲: 混合抽出物で苦味が上がった結果とローリエ単独でない点を第4段落で使った
別名: ローレル(ja・同定medium)、ベイリーフ(ja・同定unverified)
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
加工・調理でどう変わる(2)
範囲: アーモンド飲料。ギンバイカ・ローリエ・ウイキョウの混合抽出物(ローリエ単独ではない)。パネル 10 名。1〜10 の点尺度。
注記: 抽出物は 30% エタノールで抽出した乾燥ギンバイカ葉 25%・ローリエ 25%・ウイキョウ種子 50% の混合濃縮物で、苦味の寄与をローリエに分けることはできない。著者は、ギンバイカとローリエの抽出物はフェノール量が高かったと述べる。ローリエ単独の官能はこの出典では分からない。 本文の考察は『抽出物 1% あたり 0.35 点・キシリトール 1% あたり 0.26 点』と書くが、表 3 の係数(+0.17・−0.18)と食い違う(表 1・2 の 20 配合から計算し直すと表 3 に合う)ため、表 3 の値を採った。ローリエ単独の苦味の主張には数えない。
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spice-bay-leaf —has_perceived_bitterness_affected_by→ (上の主張の文)範囲: 日本の食品企業とレシピメディアの調理の解説(ホールの葉を煮込みに使う場合)。
注記: 調理の経験則の解説で、どの成分が何分で苦味に変わるかを測ったものではない。1 時間という目安は企業の解説の値。実験で確かめられたものではない。
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spice-bay-leaf —develops_bitterness_depending_on→ (上の主張の文)文化(3)
範囲: 一般知識水準の候補。地域差・名称差は未確認
出典未接続 — まだ裏取りしていない仮置きです。
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spice-bay-leaf —is_used_as→ (上の主張の文)範囲: 日本の総説とエスビー食品の解説が述べるローレル(ローリエ)の味わいの描写(わずかな苦味、若干の苦み)
注記: 描写であって強さの測定ではない。エスビー食品は産地で違うと述べる(地中海・ヨーロッパ産は若干の苦み、アメリカ産のベイリーブスは苦みが多少きいている)。総説の表の味わいの記述は書籍による。総説の表はローレルがシネオールをもつと述べるが、冷感の話で苦味ではない。
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spice-bay-leaf —has_sensory_attribute→ sensation-bitter範囲: ローリエの生の葉・そのままの葉の苦味と、乾燥して使うことについての記述(論文の序論と一般向け記事)
注記: 論文 3 本は、いずれも別の主題の論文の序論か考察の 1 文で、引用元は本文中に番号で示されるのみ(こちらで原典を確かめていない)。『乾燥で苦味が消える』という言い方は強すぎる可能性があり、料理の資料は『生の葉は苦味があり、乾燥させると香りが強くなる』と書く。 独立性: Benli 2024・Ceylan 2024(序論)・Batool 2020 の『生の葉は苦い』の文は同じ元(Batool 2020 の章)。Ceylan 2024 の考察の Bagchi と Srivastava、Shin 2024 の引用元(Paparella 2022 の総説)、料理の解説(エスビー食品・デリッシュキッチン)は別の元。論文 4 本は 4 つの元ではない。
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spice-bay-leaf —has_sensory_attribute→ sensation-bitter