スパイス・薬草
セージ
sage
セージは、香草セージ(Salvia officinalis)の葉。資料はわずかな苦味をもつと記述し、魚油に浸した試験でも苦味が評価された。
スパイス・薬草 / spice-sage
↑苦味を読む
セージの味わいは、日本の食品企業の解説で、よもぎに似た爽やかな強い芳香とほろ苦さをもつハーブと描写されている。別の企業の商品解説も、よもぎに似た香りとさわやかなほろ苦さがあると記し、葉はわずかに苦味と渋味を伴うとも記述している。成分分析の論文の序論には、刺激のある苦い味をもつという一文もある。いずれも描写であって、苦味の強さを測ったものではなく、渋味と苦味を分けて測った資料でもない。
苦味の本体について、総説の表はローズマリーとセージに共通してカルノシン酸(ジテルペン類)を挙げ、苦味受容体は不明としている。セージの苦味の原因をカルノシン酸と断定できる結果ではない。セージの葉をタラ肝油に浸したマセレートを 5 名のパネルが評価した試験では、純粋な魚油と比べてセージとハーブの香りと味があり、苦味もあると報告された。著者は、この苦味を精油やポリフェノール類にも関係するかもしれないと述べるにとどまり、苦味の点は図のみで、パネルは少人数である。
飲み方の面では、日本調理科学会誌の解説記事が、セージのように苦味や個性的な香りが強いハーブをハーブティに使うときは、量を少なくして他のハーブとブレンドすると飲みやすくなると提案している。実験の結果ではない。オート麦とそば粉のクッキーに 5 種のハーブを加えた試験では、7 名の訓練パネルが、ハーブ入りのクッキー全体で苦い後味が減ったと報告した。ただし減ったのは 5 種全体の傾向で、セージ単独の数値は本文になく、土台のそば粉自体も苦味をもつ。
別種の結果は分けて読む必要がある。スペインのセージ(Salvia lavandulifolia)の蒸留副産物から得た水性抽出物は、訓練された担当者に、ほのかなカモミールとハーブの風味で苦味や渋味は無いと描写された。ゼリーキャンディに 0.75 g/kg 加えた試料は、三点識別試験で 28 回のうち正解が 10 回と 14 回にとどまり、有意とするのに必要な 15 回に届かなかった。この種は料理に使う主な種とは別で、葉の苦味を測った結果でもないため、料理のセージの苦味の根拠には使えない。
この説明の根拠
セージ/Sage|スパイス&ハーブ検索(エスビー食品 スパイス&ハーブ総合研究所)
この本文で確認した範囲: 企業解説のほろ苦さとわずかな苦味と渋味の描写を第1段落で使った
この本文で確認した範囲: 商品解説のさわやかなほろ苦さの描写を第1段落で使った
この本文で確認した範囲: 論文序論の刺激のある苦い味の一文を第1段落で使った
この本文で確認した範囲: 総説の表のカルノシン酸と受容体不明の記載を第2段落で使った
この本文で確認した範囲: タラ肝油のマセレートに苦味があった点を第2段落で使った
この本文で確認した範囲: ハーブティは少量にしてブレンドする提案を第3段落で使った
この本文で確認した範囲: クッキーで苦い後味が全体として減った点を第3段落で使った
この本文で確認した範囲: 別種の抽出物に苦味が無かった結果を別種と断って第4段落で使った
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
範囲: 総説(Bayer らと Zaikin らの要約)の表。ローズマリー・セージ共通の欄。
注記: 総説の表であり、原著の官能・受容体実験をこちらで確かめていない。苦味受容体の欄は『不明』。セージの苦味がカルノシン酸によると断定はできない。
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spice-sage —has_bitterness_attributed_to→ (上の主張の文)感覚(3)
範囲: タラ肝油にセージ(Salvia officinalis)を浸したマセレート。官能パネル 5 名(官能評価の経験者)。
注記: パネルが 5 名と少なく、苦味の強さの数値は図 3 のみで本文に無い。マセレートの苦味は、著者によれば精油やポリフェノール類にも関係するかもしれないとされ、特定の成分には結びつけていない。マセレートにはカルノシン酸 1.116 mg/g・カルノソール 0.376 mg/g が含まれた。
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spice-sage —has_sensory_response→ (上の主張の文)範囲: オート麦とそば粉のクッキー。5 種のラミアセア科ハーブを加えた試料と無添加の対照。訓練パネル 7 名。
注記: 苦い後味の点数はハーブ別に本文に書かれていない(図 1a のみ)。セージ単独の数値は取っていない。セージが苦味を足さなかったという範囲で使う。 ローズマリーの頁と同じ実験で、2 頁で別々の根拠として数えない。セージ単独の数値は本文に無い(図のみ)。
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spice-sage —has_sensory_response→ (上の主張の文)範囲: ゼリーキャンディ(イチゴ味、砂糖不使用)。Salvia lavandulifolia の水性抽出物 2 種(SE38・SE70)を 0.25・0.50・0.75 g/kg 加えて製造した(三点識別は 0.75 g/kg の試料のみ)。訓練された担当者による。
注記: 種が Salvia lavandulifolia で、料理に使うセージの主な種(S. officinalis)とは別。水性抽出物は、精油をほとんど含まない蒸留の副産物。結果は『苦味が無かった』という否定的な所見で、セージの葉の苦味の強さを測ったものではない。本文は経験のある担当者 8 名と書く一方、三点識別は『1 人 4 回』で 28 回となり 7 名分で、数が合わない。 セージ頁の『苦味を明示した主張』の数には入れない(別種・抽出物)。
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spice-sage —has_sensory_response→ (上の主張の文)加工・調理でどう変わる(1)
範囲: 日本調理科学会誌の解説記事(ハーブティの楽しみ方の提案)。タイム・ローズマリー・セージを例に挙げる。
注記: 実験の結果ではなく、解説記事の提案。原文は薬用効果にも触れるが、本研究所の主張にはしない。苦味の強さの測定は無い。
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spice-sage —has_perceived_bitterness_suppressed_by→ (上の主張の文)文化(1)
範囲: 日本の食品企業の解説(エスビー食品・ハウス食品)と研究論文の序論が述べるセージの味わいの描写(ほろ苦さ、わずかな苦味と渋味)
注記: 描写であって強さの測定ではない。企業の解説は商品説明であり、論文の序論の 1 文は成分分析の論文が引用した記述(出典の引用元は本文に示されていない)。渋味と苦味を分けて測った資料ではない。
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spice-sage —has_sensory_attribute→ sensation-bitter