化合物
アミグダリン
amygdalin
アミグダリンは、野生アーモンドやアンズ仁に見られるシアン配糖体のジグルコシド。アンズ仁では摂取後のシアン化物への変換がEFSAにより記載されている。
化合物 / compound-amygdalin
↑苦味を読む
アミグダリンは野生アーモンドの種子が蓄積するシアン配糖体のジグルコシドで、植物科学の文献では「苦い」配糖体として記載される。この化合物こそが、栽培化される前の野生アーモンドを苦くしていた要因の一つとして位置づけられる。
アーモンドの栽培化はこの苦味を失わせる変異によって成立した。アーモンドの参照ゲノムと、味の分離するF1集団のマップベースクローニングにより、bHLH2という転写因子がアミグダリン生合成に関わる2つの遺伝子(PdCYP79D16・PdCYP71AN24)の転写を制御していることが示され、その二量体化ドメインに生じたロイシンからフェニルアラニンへの点変異が、転写を止めて甘仁(苦味を失った仁)という形質を生んだとされる。苦味の有無を分ける一点変異が栽培植物を成立させた例として読める。
アミグダリンを苦味物質として扱うこれらの記述は、心理物理学的な閾値測定ではなく、植物科学文献における標準的な描写の域を出ない。またアミグダリンは野生アーモンドの仁だけでなく、生のアンズ仁にも存在が確認されている。ただしアンズ仁についての根拠は存在を述べるにとどまり、アンズ仁の苦味の官能値は示していない。
この説明の根拠
Mutation of a bHLH transcription factor allowed almond domestication
この本文で確認した範囲: 苦い配糖体であるという記載を確認/苦味喪失変異の機構を確認した範囲
Apricot kernels pose risk of cyanide poisoning
この本文で確認した範囲: アンズ仁にも存在するという確認の範囲
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(2)
範囲: 生アンズ仁
データを表示
ingredient-bitter-apricot-kernel —contains→ compound-amygdalin範囲: 層: 食品。苦味種アンズ仁の超音波援用脱苦味処理研究の背景説明部分における含量記述(先行研究引用)。
データを表示
ingredient-bitter-apricot-kernel —contains→ compound-amygdalin感覚(1)
範囲: 野生アーモンドおよび苦仁系統
注記: 心理物理学的な苦味測定値ではなく、植物科学文献での標準的な記載。
データを表示
compound-amygdalin —has_sensory_attribute→ sensation-bitter機構・受容体(1)
範囲: アーモンド参照ゲノムと味の分離するF1集団のマップベースクローニング
データを表示
compound-amygdalin —has_biosynthesis_controlled_by→ "bHLH2 転写因子。二量体化ドメインの点変異(Leu→Phe)が PdCYP79D16・PdCYP71AN24 の転写を止め、甘仁(苦味喪失)形質を生みアーモンドの栽培化を可能にした"