NIGAMI LAB 図鑑 なす(茄子) English
食材
なす(茄子) 未検証(出典未接続) 調査中・裏取り待ち
この項目は、苦味の世界から採集した調査候補です。名称・分類・料理構成にはまだ出典が接続されていません。断定ではなく、これから確かめる問いとして載せています。
eggplant (nasu) / Solanum melongena L.
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食材 / ingredient-eggplant
このページの内容(7 節) 主題ハブ 別名 関連をたどる 関連項目(5) 感覚(5) 機構・受容体(1) 加工・調理でどう変わる(2) このページの内容
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なす(茄子)の下処理帳 → 下処理 2 行の苦味への効き(減る・変わらない・未検証)
主題ハブは、図鑑の主張データを一つの問いで束ねた読み物です。項目からハブへ、ハブから隣の項目へ渡れます。
別名: ナス(ja) 、eggplant(en) 、aubergine(en)
関連をたどる
なす(茄子) →複合的な苦渋味に影響する要因→ クロロゲン酸
なす(茄子) →感覚応答としてを示す→ 苦味 →と分けて測定できる→ 渋味
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
感覚(5) なす(茄子) の複合的な苦渋味に影響する要因: 調理法。市販のナスを蒸す・焼く・煮る・炒める・揚げるの5通りで調理し、14名が渋味の強さを順位法で比べたところ、渋味は蒸しが最も強く、焼き・煮・炒め・揚げの順に弱くなり、揚げが最も弱かった(順位合計は蒸し21・焼き30・煮る39・炒め54・揚げ66。Kendall の W 検定で1%水準の有意差)。 支持あり
範囲: 京都市内で買った市販のナス1種類を、縦に8等分した皮付きの舟形切り(2個分で200 g)で調理。同志社女子大学の学生・教職員14名が順位法で評価。評価した語は渋味であり、苦味は評価していない。
注記: 調理法ごとのナスの渋味の強さの順は、全ポリフェノール量・クロロゲン酸量の順とは一致しなかった(蒸しと揚げでクロロゲン酸量は179.6と178.9 mg%でほぼ同じなのに、渋味は蒸しが最強・揚げが最弱)。著者は、油が渋味成分を減らすのではなく感じ方を弱めると推論している(実測は無い)。油を使う炒め・揚げで弱かった、という事実と、その理由の推論は分けて読むこと。
表2の順位は、1位(最も渋い)が蒸し8名・焼き5名・煮る1名、5位(最も弱い)が揚げ10名で、順位合計は蒸し21・焼き30・煮る39・炒め54・揚げ66。本文は「渋味のもっとも強いものは蒸すで,もっとも弱いものは揚げるであった」と書く。表4の全ポリフェノール量/クロロゲン酸量(mg%、クロロゲン酸として)は、生189.1/136.2、蒸し199.2/179.6、焼き193.8/123.7、煮る240.1/167.8、炒め224.1/148.3、揚げ234.4/178.9。
限界: 渋味のみの評価で苦味は聞いていない。ナスは1種類で調理の反復は示されない。煮ナスの成分値は煮汁を含めた合計で、焼きは約43%の重量減少があるが官能時は水分を補っていない。順位合計は表の読み取り。成分量と渋味の不一致の理由は著者の推論。
データを表示 ingredient-eggplant —has_bitter_astringency_affected_by→ "調理法。市販のナスを蒸す・焼く・煮る・炒める・揚げるの5通りで調理し、14名が渋味の強さを順位法で比べたところ、渋味は蒸しが最も強く、焼き・煮・炒め・揚げの順に弱くなり、揚げが最も弱かった(順位合計は蒸し21・焼き30・煮る39・炒め54・揚げ66。Kendall の W 検定で1%水準の有意差)。"claim: clm-eggplant-cooking-method-astringency-order-kurosawa-1986 / type: sensory / 更新: 2026-10-13
なす(茄子) の複合的な苦渋味に影響する要因: 煮るときに食用油(サラダ油)を加えること。油を加えて煮たナスは、加えずに煮たナスより渋味が弱いと判定された(14名の2点比較で、油入りの方が渋いと答えた人は3名、油なしの方が渋いと答えた人は11名。5%水準で有意)。両者の全ポリフェノール量・クロロゲン酸量に差はなかった。 支持あり
範囲: 市販のナス200 gを二番だし汁300 mLで10分煮てから淡口しょうゆとサラダ油を加えてさらに5分煮た煮ナス(対照は油なし)。同志社女子大学の学生・教職員14名の2点比較法。渋味を評価し、苦味は評価していない。
注記: 成分(全ポリフェノール量・クロロゲン酸量)が同じなのに渋味が弱く感じられたという点が要点。成分の測定は実と煮汁の合計。油の量を変えた比較は無い。
表1は渋味が強いと感じた人数が食用油添加3名・無添加11名(5%の危険率で有意差あり)。本文は「煮ナスにおいて,食用油添加をすると,渋味が弱められる」と書く。表3の全ポリフェノール量/クロロゲン酸量(mg%)は、油添加の煮ナスの実・煮汁・合計が142.0・112.9・254.9/74.3・92.3・166.6、無添加が133.0・107.0・240.0/89.8・78.0・167.8で、著者は「差は認められなかった」とした。
限界: 1回の調理、14名。油の添加量の単位は印刷が判読しにくく、量は書かなかった。渋味のみの評価で苦味は聞いていない。
データを表示 ingredient-eggplant —has_bitter_astringency_affected_by→ "煮るときに食用油(サラダ油)を加えること。油を加えて煮たナスは、加えずに煮たナスより渋味が弱いと判定された(14名の2点比較で、油入りの方が渋いと答えた人は3名、油なしの方が渋いと答えた人は11名。5%水準で有意)。両者の全ポリフェノール量・クロロゲン酸量に差はなかった。"claim: clm-eggplant-simmered-with-oil-less-astringent-kurosawa-1986 / type: sensory / 更新: 2026-10-13
なす(茄子) の複合的な苦渋味に影響する要因: クロロゲン酸 予備的 範囲: 6〜7品種・系統のナス(奈良県在来の‘矢田系’を含む)の品種間の比較。官能評価は農業研究機関の職員を主とする16〜19名で、基準品種‘千両二号’との比較(−3〜3の7段階)。相関は品種ごとの平均(塩漬けと調味漬けはn=6、他はn=7)で、渋味を評価している(苦味は評価していない)。
注記: 相関は6〜7個の品種の平均どうしの順位相関で、個人の感じ方や同じ品種内の変動は含まない。著者は、生のクロロゲン酸量と調理後の渋味の関係は、加熱中の分解や酸化の化学変化が分かっていないため、さらに調べる必要があると述べる。表中の係数は果肉0.875〜1.000等と本文にも書かれる(本文は「0.875〜1.000」)。
第7表(生果実のクロロゲン酸含量・総ポリフェノール含量と調理後の渋味の間の相関係数)は、果肉部のクロロゲン酸含量が塩漬け0.929*・調味漬け1.000**・揚げ出し0.875*・煮浸し0.536・蒸し0.366・焼き0.071、果皮部は塩漬け0.986*・調味漬け0.886*・揚げ出し0.768・煮浸し0.464・蒸し0.116。果肉部の総ポリフェノールは0.929*・1.000**・0.875*・0.519・0.366・0.071(*5%、**1%で有意、スピアマンの順位相関)。本文は「煮浸し,蒸しおよび焼きでは…有意な相関は認められなかった」と書く。
限界: 品種ごとの平均を使った6〜7点の順位相関で、因果は言えない。調味漬け(果肉1.000)はn=6の順位の一致。渋味のみで苦味は評価していない。調理の条件(塩・調味液・加熱時間)は品種ごとに加熱時間を調整している。
データを表示 ingredient-eggplant —has_bitter_astringency_affected_by→ compound-chlorogenic-acidclaim: clm-eggplant-cga-astringency-link-depends-on-cooking-nishimoto-2016 / type: sensory / 更新: 2026-10-13
なす(茄子) の複合的な苦渋味に影響する要因: 調理法。品種・系統の間で渋味の評価に有意な差があったのは塩漬け・蒸し・焼きで、調味漬け・揚げ出し・煮浸しでは渋味に有意な品種間差は認められなかった(渋味の評価指数の変動率は塩漬けで25.0%、揚げ出しで7.9%)。 支持あり
範囲: 7品種・系統のナス果実。調理は和風の薄めの味付け。官能評価者は16〜19名で、基準品種‘千両二号’との比較(−3〜3)。渋味を評価している(苦味は評価していない)。蒸し・焼きも食べる直前にポン酢・しょうゆをかけており、味付けの強さで分けた比較ではない
注記: 著者は、調味漬けと煮浸しは複雑な味付けが渋味を感じにくくし、揚げ出しは油が渋味を弱めるためと解釈している(これは解釈で、味付けや油の有無を変えた比較ではない)。蒸しでは渋味の品種間差が有意で、そのほか果肉の歯ごたえ・水気も有意だった。
抄録は、品種間の有意な差が、揚げ出しを除く全調理で味の評価(美味しさ)、塩漬け・蒸し・焼きで渋味にあったと書く。本文は、調味漬けで「渋味を除くすべての官能評価項目において有意な品種・系統間差が認められた」、煮浸しでも同様、揚げ出しで有意だったのは果肉の歯ごたえと油っこさとし、塩漬けでは渋味の評価指数の変動率が25.0%、揚げ出しでは7.9%と述べる。考察は「煮浸しは,複雑な味付けで渋味が感じられにくくなっており」「ナスを食用油で調理すると渋味の感じ方が弱まる(黒澤,1986b)ためと考えられる」と書く。
限界: 品種間の差が有意かどうかを調理法で比べたもので、味付けや油の効果を直接比べた実験ではない。渋味のみで苦味は評価していない。有意でないことは差が無いことを意味しない(パネルは16〜19名)。
データを表示 ingredient-eggplant —has_bitter_astringency_affected_by→ "調理法。品種・系統の間で渋味の評価に有意な差があったのは塩漬け・蒸し・焼きで、調味漬け・揚げ出し・煮浸しでは渋味に有意な品種間差は認められなかった(渋味の評価指数の変動率は塩漬けで25.0%、揚げ出しで7.9%)。"claim: clm-eggplant-seasoned-cooking-levels-astringency-differences-nishimoto-2016 / type: sensory / 更新: 2026-10-13
範囲: 紫ナスとズッキーニを15・30・45分ゆでる、または焼いた試料の動的な官能評価(抄録の記述)。どの調理条件が苦かったのかは抄録からは分からない。
注記: 抄録だけを読んだ主張。咀嚼の回数・食べる時間が長かったのは焼いた試料と、短時間の調理の試料と書かれており、苦味と調理法・時間の対応は全文で確かめる必要がある。取り込む場合は、調理時間と苦味の関係として一般化しない。
抄録は「As a consequence, samples that had longer in-oral exposure times were perceived as bitter (eggplant) or sweet (zucchini).」と書き、焼いた試料は咀嚼に手間がかかり、咀嚼回数と食べる時間は短時間の調理と焼きで高い値だったと述べる。
限界: 抄録のみ。パネルの人数・評価手法・苦味の数値は未確認。どの条件でどれほど苦かったかは不明。
データを表示 ingredient-eggplant —has_sensory_response→ sensation-bitterclaim: clm-eggplant-long-oral-exposure-perceived-bitter-ilic-2022 / type: sensory / 更新: 2026-10-13
機構・受容体(1) なす(茄子) の複合的な苦渋味に影響する要因: 食用油の共存。ナスの渋味に近い濃度のカフェイン酸水溶液(0.6×10の-2乗 mol/L)に食用油を5%加えて振ると、14名全員が油なしの方を渋いと答えた(1%水準で有意)。油入りの渋味は、油なしで0.46×10の-2乗 mol/L の溶液と同程度で、著者はおよそ4分の1弱まったとみなした。 予備的
範囲: カフェイン酸(クロロゲン酸の構成成分で、著者はナスの渋味の原因はそのカフェイン酸部分と推定)の水溶液を使った模型実験。同志社女子大学の学生・教職員14名。ナスの調理品そのものの評価ではない。
表5は、カフェイン酸が舌を収斂させる渋味のみ、キナ酸が酸味、クロロゲン酸が渋味と酸味を示した。表6は、0.6×10の-2乗 mol/L のカフェイン酸液に食用油を5%加えた試料と油なしを比べ、渋味が強いと感じた人数が油添加0名・無添加14名(1%水準で有意)。表7は、油入りの渋味が0.6・0.55・0.45・0.35(×10の-2乗 mol/L)の液と同じと答えた人数が0・4・7・3名で、加重平均0.46×10の-2乗 mol/L。2.5 mLの食用油を口にした後では、全員がカフェイン酸液の渋味を弱く感じた。
限界: 模型の溶液であり、調理したナスではない。油中の成分は測っていない。渋味のみで苦味は評価していない。「ナスの渋味の原因はクロロゲン酸中のカフェイン酸部分」は著者の推定。
データを表示 ingredient-eggplant —has_bitter_astringency_affected_by→ "食用油の共存。ナスの渋味に近い濃度のカフェイン酸水溶液(0.6×10の-2乗 mol/L)に食用油を5%加えて振ると、14名全員が油なしの方を渋いと答えた(1%水準で有意)。油入りの渋味は、油なしで0.46×10の-2乗 mol/L の溶液と同程度で、著者はおよそ4分の1弱まったとみなした。"claim: clm-eggplant-oil-lowers-caffeic-acid-astringency-kurosawa-1986 / type: mechanism / 更新: 2026-10-13
加工・調理でどう変わる(2) なす(茄子) は炒める・揚げる調理。ナス100 gを炒めると全ポリフェノールの51.7%・クロロゲン酸の59.8%が表面の付着油に、揚げると全ポリフェノールの37.3%・クロロゲン酸の47.7%が付着油に移っていた。鍋に残った揚げ油には全ポリフェノール0.7 mg、クロロゲン酸0.2 mgしか移っていなかった。 で加工される予備的
範囲: 市販のナス(千成)の8つ割り。サラダ油30 mLで4分炒めた場合と、170℃のサラダ油500 mLで3分揚げた場合。成分の測定のみで官能検査は行っていない。
注記: 「渋味成分」と著者が呼ぶ全ポリフェノール・クロロゲン酸の分布の測定であり、渋味の官能は測っていない。付着油の成分は、メタノールで洗い出した量。炒めと揚げで移行割合が違う理由(加熱時間・吸油率・撹拌による組織の壊れ)は著者の推測。1986年の官能の結果(油を使う炒め・揚げで渋味が弱い)と合わせて読む。
表1(炒め、ナス100 gあたり)は、全ポリフェノールが炒めたナス全体240.8 mg(100)、付着油124.6 mg(51.7)、油を除いたナス116.2 mg(48.3)。クロロゲン酸は全体121.0、付着油72.4(59.8)、除いたナス48.6(40.2)。表2(揚げ)は、全ポリフェノール全体315.4 mg、付着油117.8(37.3)、除いたナス197.6(62.7)。クロロゲン酸は全体131.1、付着油62.6(47.7)、除いたナス68.5(52.3)。揚げ鍋に残った油は全ポリフェノール0.7 mg・クロロゲン酸0.2 mg。
限界: 官能検査は無い。成分の測定のみで、付着油への移行が渋味の感じ方を弱めるかは1986年の模型実験からの推論。加熱時間・吸油率が炒めと揚げで違う。
データを表示 ingredient-eggplant —is_processed_by→ "炒める・揚げる調理。ナス100 gを炒めると全ポリフェノールの51.7%・クロロゲン酸の59.8%が表面の付着油に、揚げると全ポリフェノールの37.3%・クロロゲン酸の47.7%が付着油に移っていた。鍋に残った揚げ油には全ポリフェノール0.7 mg、クロロゲン酸0.2 mgしか移っていなかった。"claim: clm-eggplant-frying-moves-polyphenol-to-adhering-oil-kurosawa-1988 / type: processing / 更新: 2026-10-13
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