感覚
うま味
umami
うま味は、だしや発酵調味料の厚みを形づくるうま味は、苦味と出会うと『うま苦い』奥行きをつくる。料理を食べた人の感覚と、単一受容体を使う細胞試験は別々の窓として読む。
感覚 / sensation-umami
↑苦味を読む
苦い野菜であるゴーヤのエキスに、うま味成分のグルタミン酸ナトリウムまたは5-イノシン酸ナトリウムだけを加えた官能試験では、苦味が弱まる傾向はみられたが統計的な有意差には届かなかった。同じ試験で食塩だけを加えた条件では苦味が有意に低下した。一方、かつお節そのものやそのだしを丸ごと加えると、生のゴーヤでもチャンプルーでも苦味は大きく減った。原因を調べた実験では、だしを取った後のかつお節の固形部分(だしがら)がゴーヤの苦味成分を吸着することを、著者らは主な要因として挙げている。うま味・塩味の呈味効果だけでは、かつお節そのもので見られる強い苦味の低減を説明しにくいと論文は結論している。
うま味が苦味を和らげると言われる場面の多くは、だしやかつお節のように塩・うま味・固形物がそろった食材で起きている。同じ研究で、生ゴーヤやゴーヤーチャンプルーにかつお節をまぶすと苦味は著しく低下し(生ゴーヤ p<0.001、チャンプルー p<0.01)、だしがらをすり潰してエキスに混ぜても著しく低下した(p<0.001)。だしがらを詰めたカラムにエキスを通すと苦味成分は保持され、60%エタノールで溶出したことから、著者はこの効果を主に固形物への物理的吸着によるものと考察している。うま味成分そのものの働きと、だしの素材がまるごと持つ働きは、分けて読む必要がある。
この説明の根拠
Reduction of Bitterness of the Bitter Gourd by Katsuobushi
この本文で確認した範囲: MSG・IMP単独添加が有意差に届かず、食塩添加のみ有意だった対比に使用/かつお節・だし・だしがらでの著しい苦味減少と、吸着機序の考察に使用/かつお節・だしがらでの著しい低下(p<0.001・p<0.01)、60%エタノールでの溶出、物理的吸着という著者の考察を支える。
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
感覚(2)
範囲: 層: 溶液。グルタミン酸ナトリウム・かつお風味調味料のうま味溶液に閾値以下の硫酸キニーネを添加した官能評価(19-20歳男女パネル、100mm Visual Analogue Scale)。閾値以下の硫酸キニーネを含むうま味溶液はうま味強度が高い傾向を示し、うま味の後味も有意に伸びた(堤・川崎・水澤 2011)。
注記: 閾値以下のナリンジンでは、うま味強度への有意な差は検出されなかった(キニーネとは異なる結果)。
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compound-quinine —can_enhance→ sensation-umami範囲: 層: 食品。ゴーヤエキスを用いたヒト官能評価(苦味の識別・順位づけで選抜・訓練したパネル)。かつお節だしで観察された苦味抑制の有効成分候補として食塩・IMP・MSGを個別添加して比較した実験(図3)。
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sensation-umami —does_not_significantly_influence→ sensation-bitter