化合物群
ホップ苦味酸
hop bitter acids
ホップ苦味酸は、ホップ由来のα酸および関連苦味酸とその変換生成物。
模式図 — 写真ではなく、根拠をもとに苦味研究所が組んだ説明図

模式図(苦味研究所作成)· CC BY 4.0
ホップ苦味酸 — 三つの受容体で受け、畑では開花後 3〜4 週に増える
ホップの苦味酸について、ヒト TAS2R 25 種を発現させた細胞で 15 種のホップ化合物が TAS2R1・TAS2R14・TAS2R40 を活性化したこと(細胞の閾値は人の値よりはるかに低いが順位は似る)、品種 Aurora のα酸含量(2001 年 11.6% から 2006 年 9.3%、2012 年 10.2%)と開花後 3〜4 週に蓄積が最も集約的であること、強くドライホップしたビールのホップフェノールが最大 159 mg/L でイソα酸に匹敵することを並べた図。受容体の帰属は抄録の範囲。
根拠: ev-w52r-intelmann2009-receptor-attribution · ev-w52r-intelmann2009-invitro-vs-psychophysics · ev-hop-tas2r-dunkel · ev-w37h-hops-srecec · ev-hop-phenolics-calvert
化合物群 / compound-hop-bitter-acids
↑苦味を読む
ホップ苦味酸は、ホップ由来のα酸およびそこから生じる関連苦味酸・変換生成物をまとめて指すクラスである。市販ラガー34銘柄を化学分析した2016年の研究では、これらの酸は銘柄ごとに多様な濃度プロファイルを示した。
同じ研究のうち10銘柄を対象にした官能評価では、ホップ酸のプロファイルが知覚される苦味の性質・時間的な変化・強度と関連していた。ホップ由来の苦味酸は、ビールという飲料の苦味を組み立てる中心的な成分クラスとして、苦味研究の対象になる。
受容体側では、構造バイオインフォマティクスの研究がイソα酸の立体異性体やα酸、8-プレニルナリンゲニンなどホップ由来化合物10種について、TAS2R1・TAS2R14・TAS2R40という3つの苦味受容体への結合様式をドッキング計算で解析している。ただしこの3受容体への帰属自体は本論文が新規測定したものではなく、既存知見として引用されたものであり、細胞ベースの受容体アッセイの報告はない。土台となる一次アッセイ文献にも今回は到達できていない。
ホップ植物では、α酸の蓄積は開花後3〜4週の期間が最も集約的とする研究があり、その後の技術的成熟期までの気温・降水量の積算で年ごとの含有率変動(乾物重6.7〜11.6%)が説明されている。ビール中では、強くドライホップしたスタイルでホップ由来フェノール類が最大159mg/Lに達し、同じビール中のフムリノンやイソα酸濃度に匹敵または上回る例が報告されており、苦味を担う樹脂成分とポリフェノール成分の関係へとたどることができる。
この説明の根拠
The impact of hop bitter acid and polyphenol profiles on the perceived bitterness of beer
この本文で確認した範囲: 市販ビール中のホップ苦味酸濃度の多様性を確認/ホップ酸プロファイルと知覚苦味の関連を確認
In Silico Investigation of Bitter Hop-Derived Compounds and Their Cognate Bitter Taste Receptors
この本文で確認した範囲: TAS2R3種への結合様式ドッキング解析と限界を確認
この本文で確認した範囲: 開花後3〜4週のα酸蓄積と気象要因を確認
この本文で確認した範囲: ドライホップ時のフェノール濃度が樹脂に匹敵する点を確認
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(3)
範囲: 引用研究で化学分析された市販ラガービール
注記: 濃度と製品プロファイルは様々。 / 2026-08-31: 支持根拠に全文確認由来がないため established から supported へ較正降格。全文確認後に再昇格可。
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ingredient-beer —contains→ compound-hop-bitter-acids範囲: 幅広い市販ビールにわたる、構造注釈済みのホップ由来フェノール・樹脂化合物81種の LC-MS/MS プロファイリング
注記: 濃度の同等性はそれ自体では官能的寄与ではない: 著者らはホップフェノール類の官能的役割は依然よく分かっていないと述べ、苦味・マウスフィールへの含意を示唆として提示する。
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compound-polyphenols —reaches_concentrations_comparable_to→ compound-hop-bitter-acids範囲: cv. Aurora、クロアチア(Gregurovec)6栽培年(2001-2006年)+スロベニア(Žalec)1栽培年(2012年)の実測データによる検証
注記: 同一の技術的成熟期(収穫適期)に採取したにもかかわらず、年によりα酸含量は6.7%から11.6%(乾物重)まで変動しており、著者らは気象条件(降水量が正、気温が負の影響)を主因とする。収穫適期を過ぎた場合の含量低下を定量したデータは本論文からは確認できなかった。
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compound-hop-bitter-acids —increases_in_hops_with→ "開花後の週数、特に第3〜4週の蓄積が最も集約的。α酸含量は、春の剪定後の二次萌芽から球果の技術的成熟期(収穫適期)までの有効積算温度と降水量の合計によって規定されるとするモデルが提案されている。"感覚(1)
範囲: 引用したホッププロファイル研究における市販ビール
注記: ホップ酸の種類・酸化状態・ビールマトリクスが時間的性格に影響する。
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compound-hop-bitter-acids —contribute_to→ sensation-bitter機構・受容体(1)
範囲: イソα酸立体異性体、α酸、8-プレニルナリンゲニンを含むホップ由来苦味化合物
注記: 3受容体への帰属を既知の先行知見として再掲する構造バイオインフォマティクス論文から記録。土台となる受容体アッセイのソース(Intelmann et al. 2009, Chemosensory Perception)は抄録・全文とも入手できず sources.csv では metadata_only。受容体ごとのエンティティ(receptor-tas2r1 / tas2r14 / tas2r40)は、アッセイレベルのソースが読めるまで意図的に作成していない。
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compound-hop-bitter-acids —is_reported_to_activate→ receptor-tas2r-family加工・調理でどう変わる(1)
範囲: Rutnik 2023、スロベニア産ホップ3品種、HSI 0.3〜0.7、90分煮沸区
注記: 異性化率(変換割合)はホップ品種によって異なり、Celeia種はAurora種・Styrian Wolf種より高い割合で変換されたと報告されている。
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compound-hop-bitter-acids —transforms_in_solution_into→ compound-iso-alpha-acids