食材
薄茶
usucha (thin matcha)
薄茶は、抹茶を濃茶より少ない茶葉量・多い湯量で泡立てて点てる、濃度の低い点て方およびその茶。
食材 / ingredient-usucha
このページの内容(6 節)
苦味を読む
薄茶は、濃茶より少ない抹茶を多めの湯で点てる、濃度の低い点て方とその茶である。表千家教授による個人教室のサイトでは、茶杓1杯半ぐらいの抹茶と50〜60mlぐらいの湯を使い、表千家の流儀では泡立てすぎないようにすると説明している。これは個人教室による目安として示された量である。
抹茶を点てる動作の研究では、抹茶2g、80℃の湯70mL、茶碗内径10.5cmという条件で、熟練者4名の撹拌を解析した。仕上がりが良かった被験者Aは、初期の撹拌が約8回/秒と多く、細かい泡を立てたと推測されている。この研究は味の評価ではなく、動作解析が主眼である。
抹茶の呈味成分を調べた研究では、茶筅を激しく振って点てる調製法だと、テアニン・カフェイン・EGCの浸出率が80%を超える一方、苦渋味の強いEGCGは50%に届かなかった。急な湯温低下が温度依存性の高いEGCGの溶出を妨げるためと考察し、茶葉の成分量から予想されるほどの苦渋味が浸出液に出ない理由とした。
抹茶の審査で使う滋味の用語では、苦味は挽き方や保存状態に関わる欠点として扱われる。過粉砕になると挽臼の内部に茶葉が滞留して加熱時間が延び、苦味を伴った火入れ味が生じることがある。薄茶に近い低い濃度で点てる審査方法(抹茶2gに熱湯100mL)で確認する項目である。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 表千家教授による個人教室サイトの目安として、茶杓1杯半、50〜60ml、泡立てすぎない点を対応させた。
この本文で確認した範囲: 抹茶2g、80℃、湯70mL、内径10.5cm、熟練者4名、約8回/秒と研究の限定を対応させた。
抹茶の点て方に関する化学的考察 (Chemical research on the preparation of matcha)
この本文で確認した範囲: 浸出率(テアニン・カフェイン・EGC80%以上、EGCG50%以下)と湯温低下によるEGCG溶出抑制の考察に使用
抹茶の審査について (Sensory Evaluation of Matcha)
この本文で確認した範囲: 滋味の欠点用語としての苦味の定義、過粉砕による原因説明、審査条件(2g・100mL)に使用
別名: usucha(ja)
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
感覚(1)
範囲: 抹茶の審査手法の解説(2g・熱湯100mL・茶筅攪拌起泡による滋味評価、表6滋味の用語)
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ingredient-usucha —has_perceived_bitterness_associated_with→ "抹茶の審査(2gの試料に熱湯100mLを注ぎ茶筅で攪拌して泡立てる方法)で用いる滋味の用語では、苦味は過粉砕や変質等によって強くなることがある欠点用語として位置づけられている。"加工・調理でどう変わる(2)
範囲: 表千家(個人教室による説明)、および動作解析研究の設定条件
注記: 教室サイトの目安量(茶杓の杯数・mL)と、官能評価を目的としない動作解析研究の設定条件(g・mL・℃で明記)とで、値の性質が異なる点に留意。両者を同一の統一基準として扱わない。
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ingredient-usucha —has_reported_preparation_style_of→ "表千家教授(藤本薫里氏)による教室サイトの説明では、薄茶は茶杓1杯半ぐらいの抹茶と、50〜60mlぐらいの湯で点てられるとされる(表千家の流儀ではあまり泡立てすぎないようにする)。学術研究における動作解析の設定条件では、抹茶2gに80℃の湯70mLという条件が用いられた例がある。"範囲: 官能審査に用いられる方法に準じて調製した抹茶浸出液、キャピラリー電気泳動法・高速液体クロマトグラフィによる成分分析(2018年調理科学会大会発表要旨)
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ingredient-usucha —has_perceived_bitterness_suppressed_by→ "抹茶を茶筅で激しく振って点てる調製法では、審査の点て方に準じた浸出率がテアニン・カフェイン・EGCで80%以上だったのに対し、EGCGは50%以下にとどまり、浸出液中のEGCG濃度は煎茶等の官能審査液よりも低かった。茶筅を激しく振ることで湯温が急激に低下し、温度依存性の高いEGCGの湯への溶出が妨げられるため、茶葉成分中の含量から予想されるほどの苦渋味は浸出液に現れないと考察された。"