食材
緑茶(浸出液)
green tea infusion
緑茶(浸出液)は、Camellia sinensis の葉から調製する浸出液。
結論
苦味を弱めたいなら、まず湯を冷ましてみる。中国の緑茶(龍井茶)を淹れ分けた試験で、熱い湯ほど苦味も渋味も強く出た。
家庭で試すなら
- 煎茶で試すなら、龍井茶の結果を手がかりに、湯を70〜80℃に冷ます。龍井茶の試験(9名・4分の浸出)では、標準等級で苦味が70℃の3.13から100℃の5.17へ有意に強くなり、著者は70〜80℃で苦味と渋味が弱まると結論している。淹れ方ごとの根拠は 下処理帳(緑茶)。
- 水出しも一つの手。水出しの煎茶は、80℃の湯で淹れた煎茶より苦味も渋味も弱いと15名に評価された。ただし別の市販品どうしの比較である。冷水で淹れた別の緑茶(碧螺春)は、ほかの6種の茶より苦いと選ばれており、水出しなら必ず苦味が弱いとは言えない。
- 茶葉を先に入れてから湯を注ぐ。中国の緑茶(舒城小蘭花)を10名が評価した試験で、湯を先に入れて茶葉を後から加えると、苦味が強くなった。
- 浸出時間を短くすることには、あまり頼らない。0.5〜4分のあいだでは苦味の差は小さいと著者が記している(時間ごとの数値は示されていない)。
まだ分かっていないこと
- 同じ煎茶で湯温だけを変え、苦味を人が測った研究は見つかっていない(湯温の結果は中国の緑茶のもの)。
- 茶葉の量で苦味がどう変わるかは、人の評価では確かめられていない。
食材 / ingredient-green-tea
↑苦味を読む
緑茶浸出液は、チャノキ(Camellia sinensis)の葉から淹れる浸出液を指す。2022年の総説は苦味と渋味を緑茶の主要な品質属性として並べて位置づけ、由来する化合物群が重なる場合でも、苦味と渋味を別個の感覚軸として扱っている。
2018年の定量研究では、淹れた緑茶浸出液の苦味はエピガロカテキンガレート(EGCG)とエピカテキンガレート(ECG)というガレート型カテキン2種の濃度と高く相関し(R2=0.7769)、渋味はECGと一部のフラボノール配糖体(ミリセチン配糖体・ケルセチン配糖体)の濃度と相関した(R2=0.7878、p<0.01)。苦味の相関がエピガロカテキンガレートとエピカテキンガレート、渋味の相関がエピカテキンガレートとフラボノール配糖体に見られ、両者に共通するのはエピカテキンガレート一つである——重なりは一点で、成分群としては分かれることを一次データで示している。
この濃度相関は、培養細胞によるヒト苦味受容体hTAS2R39の実験結果ともおおむね符合する。ECgへの応答が最も強くEGCgが次いで強く、EC・EGCへの応答ははるかに弱いという順序が報告されており、著者らはこの順序をヒト官能評価での苦味強度の傾向と類似すると述べている。ただし相関も受容体側の応答順序も、いずれも当該研究の試料と条件に固有のもので、抄録レベルの確認にとどまる。
ほうじ茶は番茶などの緑茶を焙煎してつくる派生飲料と位置づけられ、焙煎により通常の緑茶とは異なる香ばしい香気を持つ。苦味・渋味を担うカテキンやフラボノール配糖体という切り口から、緑茶はエピカテキンガレートやフラボノール配糖体といった個別の成分へとたどることができる。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 苦味を緑茶の主要品質属性と位置づける総説記述を確認/渋味を苦味と別個の主要品質属性とする記述を確認
Quantitative analyses of the bitterness and astringency of catechins from green tea
この本文で確認した範囲: 苦味とEGCG・ECG濃度の相関R2値を確認/渋味とECG・配糖体濃度の相関R2値を確認/渋味の相関成分と決定係数・有意水準はこの根拠から/苦味の相関成分と決定係数はこの根拠から
この本文で確認した範囲: hTAS2R39応答順序と官能強度類似の記述を確認
この本文で確認した範囲: ほうじ茶が緑茶焙煎品である定義記述を確認
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
注記: 「ほうじ茶は番茶などの緑茶を焙煎したもの」という一般的な分類記載。
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ingredient-hojicha —is_derived_from→ ingredient-green-tea感覚(18)
範囲: 淹れた緑茶
注記: 強度は茶葉と淹れ方に依存する。 / 2026-08-31: 支持根拠に全文確認由来がないため established から supported へ較正降格。全文確認後に再昇格可。
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ingredient-green-tea —has_sensory_attribute→ sensation-bitter範囲: 淹れた緑茶
注記: 両者を駆動する化合物が重なる場合でも、苦味とは別に保持する。 / 2026-08-31: 支持根拠に全文確認由来がないため established から supported へ較正降格。全文確認後に再昇格可。
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ingredient-green-tea —has_sensory_attribute→ sensation-astringent範囲: 引用研究における緑茶浸出液と濃度-味モデル
注記: 相関とフィット曲線は当該研究固有のもので、普遍的な換算式ではない。
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ingredient-green-tea —has_bitterness_correlated_with→ "EGCG と ECG の濃度"範囲: 引用研究における緑茶浸出液
注記: 混合物中の相互作用と調製条件が影響する。
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ingredient-green-tea —has_astringency_correlated_with→ "ECG および選択したフラボノール配糖体の濃度"範囲: 層: 食品。緑茶の3回連続抽出液(GT1-GT3)、電子舌による五味官能評価とPearson相関分析・PLSR。
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compound-l-theanine —has_perceived_bitterness_associated_with→ ingredient-green-tea範囲: 市販の水出し煎茶1試料と市販の宇治煎茶1試料(別の製品)。ノートルダム女子大学の教職員15名が、苦味・渋味・甘味・旨味・全体の味・嗜好を単独で評価(強い+2〜弱い−2)
注記: 水出し煎茶と煎茶は別の市販品であり、同一の茶葉で水温だけを変えた比較ではない。著者は評点の低さを溶出成分の少なさによると推察している。水出し煎茶は甘味・旨味・全体の味もやや弱かった。水温は原文の表記どおり2℃(水出し条件としては低い値である)。
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ingredient-green-tea —has_sensory_response→ "水温2℃の水80 mLに3 gを0.5〜4分浸出し3煎まで繰り返した市販の水出し煎茶では、苦味と渋味は弱いと評価された(−2〜+2の5段階、全浸出時間の平均で、苦味は1〜3煎が−1.73・−1.73・−1.87、渋味は−1.67・−1.73・−1.73)。同じ報告で80℃の湯80 mLに3 gを浸出した市販の煎茶は、苦味が0.53・0.20・−0.87、渋味が0.66・0.54・−0.53であった。"範囲: 市販の宇治煎茶1試料。ノートルダム女子大学の教職員15名が苦味・渋味などを−2〜+2の5段階で単独評価。苦味と渋味の双方について、浸出時間(0.5〜4分)による差は少ないとされた
注記: 浸出時間ごとの苦味・渋味の評点は本文には示されず(代表の2分時の評点のみ)、差が少ないことは著者の記述である。タンニン量は酒石酸鉄法の化学分析で、官能評価と同一視しない。
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ingredient-green-tea —has_perceived_bitterness_unchanged_by→ "80℃の湯80 mLに煎茶3 gを0.5・1・2・3・4分と変えて浸出しても、苦味・渋味など各項目の評点は浸出時間による差が少なかった。一方、浸出液中のタンニン量は浸出時間が長いほど増え、1煎目では0.5分6.69、1分9.46、2分18.38、3分22.23、4分25.47 mg/80 mLであった。"範囲: 市販の宇治煎茶1試料(3 g、80℃・80 mL、0.5〜4分浸出、同じ茶葉で3煎)。教職員15名が−2〜+2の5段階で単独評価
注記: 1煎目と2煎目の差の有意性は検定されていない。煎の順序は2煎・1煎・3煎の順に評価された。
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ingredient-green-tea —has_sensory_response→ "80℃の湯で浸出した市販の煎茶では、苦味と渋味は1煎目と2煎目で同程度に感じられ、3煎目で弱くなった(全浸出時間の平均で、苦味は1〜3煎が0.53・0.20・−0.87、渋味が0.66・0.54・−0.53)。玉露が苦味と渋味を1煎から3煎まで普通程度で保ったのに対し、煎茶は全項目が煎を重ねるに従い弱くなった。"範囲: 2011年産のかぶせ茶(やぶきた)。茶25 gと水1 Lをガラスポットに入れて静置した浸出液を、茶の研究・普及・業務に従事する22名が、50℃浸出液を基準に渋味を相対評価
注記: 評価値は図から読み取った概数で、評価対象は渋味とうま味であり苦味は評価していない。解析に用いたのは5試料(かぶせ茶Bの4浸出条件とかぶせ茶Cの50℃)にとどまる。茶種は煎茶ではなくかぶせ茶である。個々の条件間の差の検定は示されていない。
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ingredient-green-tea —has_sensory_response→ "かぶせ茶を90℃・50℃・20℃の水で5分、および5℃の水で30分浸出した液の渋味を、50℃浸出液を基準とする5段階(強い+2〜弱い−2)で22名が評価したところ、90℃の浸出液は基準より強く(図から読み取ると約+1.6)、20℃(約−1.1)と5℃・30分(約−1.0)の浸出液は基準より弱かった。著者らは90℃で浸出した試料の渋味が極めて強いと述べている。渋味の評価値は総カテキン濃度の対数(r²=0.79、p<0.05)、ガレート型カテキン濃度の対数(r²=0.94、p<0.01)と有意な正の相関を示し、90℃浸出液のガレート型カテキンは50℃浸出液の約2.2倍(0.73 mM対0.33 mM)であった。"範囲: 煎茶1試料。茶2 gに水200 mLを注いで静置し氷浴で冷却した浸出液。味覚センサー(渋味はAE1センサー、基準は0.65 mMのエピガロカテキンガレート)による推定値
注記: 味覚センサーの渋味推定値であり、ヒトの官能と同一視しない(同じ報文の実験2でかぶせ茶などの浸出液について渋味推定値とヒトの渋味評価値に高い正の相関が示されている)。苦味ではなく渋味の推定である。
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ingredient-green-tea —has_sensory_response→ "煎茶(やぶきた、2010年産)を90℃の水で0.5〜10分、または30〜100℃の水で5分浸出すると、総カテキン濃度は浸出時間0.5分0.35 mMから10分1.02 mM、浸出温度30℃0.32 mMから100℃1.05 mMへと増え、ガレート型カテキンも0.25から0.79 mM、0.19から0.82 mMへと増えた。味覚センサーによる渋味の推定値は、いずれの条件でも総カテキン・ガレート型カテキン濃度の対数と高い相関(r²=0.98〜1.00)を示した。高温で、また長く浸出するほど、味覚センサーの渋味推定値は高くなった。"範囲: 静岡県川根産の深蒸し煎茶(やぶきた一番茶、2011年産)。味覚センサー(SA402B)の測定値とHPLCのカテキン定量
注記: 味覚センサーの測定値であり、ヒトの官能と同一視しない。同じ茶葉で5℃、40℃、100℃の順に浸出を重ねた条件で、冷水浸出で十分に膨潤した茶葉を用いた結果であり、別々の新しい茶葉を各温度で浸出した結果とは異なる(別の茶葉では、5℃より40℃で渋味強度は微増)。苦味ではなく渋味の強度である。
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ingredient-green-tea —has_sensory_response→ "深蒸し煎茶3 gに水200 mLを加える条件で、同じ茶葉に5℃の水(10分)・40℃の湯(1分)・100℃の湯(1分)を順に用いて浸出すると、味覚センサーの渋味強度は5℃より40℃で大きく増加し、うま味強度は減少した。浸出液のカテキン含量は5℃19.0、40℃26.3、100℃60.7 mg/100 mLで、著者らは浸出温度とともに渋味強度が増加する傾向と述べている。"範囲: 静岡県川根産の深蒸し煎茶(やぶきた一番茶、2011年産)。味覚センサー(SA402B)の測定値、HPLCのカテキン定量、訓練パネル5名の2点比較法(茶葉1 gの浸出液を基準)
注記: 味覚センサーが茶葉量の増加に対して飽和する可能性を著者らが指摘している。官能評価は5名と小規模で、人数と結果は逐語的に原典のとおりである。苦味ではなく渋味の強度である。
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ingredient-green-tea —has_sensory_response→ "深蒸し煎茶1〜10 gに熱湯200 mLを加えて1分浸出すると、味覚センサーの渋味強度は茶葉2 gまでほぼ直線的に増え、以後は緩やかな増加にとどまった。カテキン含量は茶葉1 g・2 g・3 g・5 gで19.7・60.0・91.4・169.0 mg/100 mLと増えたが、渋味強度の変化とは対応しなかった。訓練パネル5名の2点比較法では、茶葉3 g以上では渋味の強さを茶葉の濃度に依存して評価することが困難であった。"範囲: 市販の水出し煎茶7種。農林水産省野菜・茶業試験場(枕崎)の職員10名と女子短大生10名が、色・かおり・味を順位法で評価(Kramerの順位合計の検定)
注記: 評価したのは好ましさの順位で、苦味・渋味の強さを直接測ってはいない。10時間の評価低下と苦渋味の関係は、タンニン溶出量の増加に基づく著者の解釈である。学生は一般より浸出時間の短いものを好む傾向があり、著者は苦渋味の軽い味を好むためと推察している。「苦渋味」は苦味と渋味を一つにまとめた表現である。
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ingredient-green-tea —has_bitter_astringency_affected_by→ "市販の水出し煎茶7種を、茶1 gあたり蒸留水100 mL(7〜8℃)で5分・30分・2時間・10時間浸出して色・かおり・味の好ましさを順位法で評価したところ、一部を除いて30分〜2時間の浸出液が好まれた。5分は溶出成分が少なく、10時間はタンニン(渋味成分)が増えて苦渋味が強くなったため、いずれも評価が低かったと著者らは考察している。タンニンは溶出しにくく、茶に含まれる量に対する溶出割合は30分で15〜30%程度、2時間で19〜40%、10時間で30〜60%であったのに対し、遊離アミノ酸は30分でも40〜70%程度が溶出した。"範囲: 龍井茶の高級品と標準品の2等級。70・80・90・100℃の湯で4分浸出。45℃に保った浸出液を、訓練パネル9名(3か月以上の訓練)が定量的記述分析で評価(0〜10の尺度)
注記: 苦味と渋味は別の属性として評価されている。茶葉量と水量は本文に記されていない。数値は標準等級(SL)の70℃から100℃への変化として本文が示したもので、高級品は増加率のみが示される。日本の煎茶ではなく中国の龍井茶である。
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ingredient-green-tea —has_bitter_astringency_affected_by→ "中国の緑茶(龍井茶)を70・80・90・100℃の湯で4分浸出し、訓練パネル9名が0〜10点で評価したところ、標準等級の龍井茶では湯温が上がるほど苦味が3.13から5.17へ、渋味が2.07から4.13へと有意に強くなった(p<0.05)。苦味と渋味の評点は70℃から100℃で、高級品では33.25%と36.72%、標準品では64.92%と99.98%増えた。著者らは70〜80℃の低い湯温で苦味と渋味が弱まり、うま味が強まったと結論している。"範囲: 舒城小蘭花(中国安徽省の緑茶)1種。10名(22〜30歳)が苦味・渋味などを0〜5の尺度で評価。香気成分の分析が主題の研究で、官能評価は85℃の2方法の比較のみ
注記: 苦味の評点と検定の結果は図にあり、本文には「有意に強い苦味」とのみ記されて数値が無い。渋味の比較結果は本文に記されない。苦味の差の原因とされるポリフェノール量の差は分析値であり、官能と直接結びつけて確かめたものではない。
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ingredient-green-tea —has_bitter_astringency_affected_by→ "中国の緑茶(舒城小蘭花)5 gを85℃の湯250 mLで4分浸出する際、湯を先に入れて茶葉を後から加える方法(上投)で淹れた浸出液は、茶葉を先に入れて湯を注ぐ方法(下投)より有意に強い苦味を示した。上投の浸出液は総ポリフェノール量も多かった(101.50 mg/g対90.87 mg/g)。"範囲: 特級の玉華緑茶1種。4℃の冷蔵庫で6時間浸出し、4℃で供した浸出液。訓練された5名(24〜42歳)の記述的評価と、味覚センサー(SA402B)の測定
注記: ヒトの評価は5名の合意による用語で、評点と検定の値は示されない。「苦味が最も高い・最も低い」とする数値は味覚センサーの測定値で、ヒトの官能と同一視しない。水温や浸出時間を変えた比較ではなく、水出しにおける水質の効果である。どの区の苦味が最も低かったかは、論文内で記述が一致しない(RO処理水の区とミネラルウォーターの区の双方に当てる文がある)ため、この主張では述べない。
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ingredient-green-tea —has_bitter_astringency_affected_by→ "緑茶(玉華緑茶)を茶葉:水=1:50で4℃・6時間の水出しにした場合、使う水の種類で味の描写が分かれた。純水で淹れた液は訓練された5名に「鮮やかな苦味(brightly bitter)」と描写され、味覚センサーの苦味値も最も高かった。逆浸透処理の飲用水(カルシウムとマグネシウムが中程度、中性)で淹れた液は「さわやかで甘い後味」と描写され、味覚センサーの甘味値が最も高かった。純水・蒸留水で淹れた液ではEGCGとカフェインが多く(EGCGは純水4.50%、蒸留水4.29%、RO処理水4.10%、ミネラルウォーター3.32%)、著者らは苦味と渋味が強まったと考察している。"範囲: 碧螺春(台湾新北市産)1種の4〜5℃・6時間の冷水浸出液。台湾の大学の学生63名(男25・女38)によるTCATA(甘味・酸味・苦味・渋味・焙煎香・生茶葉の香り・花の香り・後甘味・刺激感の9語)。基準は他の6種の平均選択頻度。浸出液は冷蔵庫から出して室温に戻して供した
注記: 冷水浸出であっても緑茶は苦味が強い茶に位置づけられたという記述で、温水浸出との比較は含まない。水出しの条件(4〜5℃・6時間)は全試料で統一され、緑茶の推奨時間(4時間)より長い。苦味と渋味は別の語として選ばれている。強さの数値評価ではなく選択頻度である。緑茶1種と発酵度の高い茶6種の相対比較で、浸出条件を変えた比較ではない。
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ingredient-green-tea —has_sensory_response→ "台湾の緑茶(不発酵の碧螺春)を茶葉の50倍量の水で4〜5℃・6時間冷水浸出した液を、消費者63名が時間経過つきの該当語選択法(TCATA)で30秒間評価したところ、苦味は飲み始めて5秒後から他の6種の茶(烏龍茶5種と紅茶)の平均を選択頻度で有意に上回り、評価の終わりまで続いた。この茶は7種のなかで、苦味・渋味・刺激感が強く、後味の甘さと花の香りが弱い茶と特徴づけられた。"加工・調理でどう変わる(1)
範囲: 試作した上級煎茶と並級煎茶(一番茶と二・三番茶混合の再製茶)。40・60・80・95℃の湯で2・4・6・8・10分浸出した液の化学分析
注記: 官能評価は行っていない。苦渋味への言及はタンニンとエピガロカテキンガレートの溶出量に基づく著者の考察と推奨で、苦味と渋味の強さを測った結果ではない。エピガロカテキンガレートの溶出量(上級茶、茶に対する%)は2分浸出で40℃0.27、80℃1.69、10分浸出で40℃1.08、80℃3.26であった。
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ingredient-green-tea —has_bitter_astringency_affected_by→ "上級煎茶6 gに湯180 mLを注ぐ条件で、タンニンの溶出量(茶に対する%)は2分浸出で40℃1.63、60℃2.96、80℃6.66、95℃8.39、10分浸出で40℃4.52、60℃6.73、80℃10.77、95℃12.82と、湯温が高いほど多く、95℃では上級・並級の両煎茶で、4分で全タンニンの82〜86%、10分で95〜98%が溶出した。上級茶では苦渋味の強いエピガロカテキンガレートが高温で浸出されやすいとされ、著者らは高級茶のように苦渋味を抑えたい場合には、60℃くらいの低温浸出が適していると思われると述べている。"