化合物
バッケノリドB
bakkenolide B
バッケノリドBは、ふきのとう由来のセスキテルペンスピロγ-ラクトンのジオールエステル(アセタートおよびアンゲラート)。当初 petasinolide と命名され、bakkenolide B に改名。fukinolide と同一物質。
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フキ(Petasites japonicus)の花芽、いわゆるふきのとう。bakkenolide B はこの植物由来のセスキテルペン化合物であり、化合物そのものではなく給源植物の写真である。
原料写っているもの: Petasites japonicus(フキ、ふきのとう)部位・状態: 花芽(ふきのとう)
写真: Dominicus Johannes Bergsma/ CC BY-SA 4.0/ 原画像/ 台帳の原画像
写真の範囲と来歴
被写体の確認: 原典の記載による同定。ingredient-fukinoto・compound-pyrrolizidine-alkaloids で使用した写真とは別ファイル(重複回避)。
掲載画像: Wikimedia Commons の原寸ファイルを sips で長辺2400pxに縮小。苦味研究所では切り抜き・色調変更なし(リサイズのみ)。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。
化合物 / compound-bakkenolide-b
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バッケノリドBは、ふきのとうに含まれるセスキテルペン骨格をもつラクトン化合物で、酢酸とアンゲリカ酸の両方でエステル化されたジオール構造をもつ。仙台近郊で採集し風乾させたふきのとうから、有機溶媒での抽出とアルミナによるクロマトグラフィーを経て、苦味の主成分として単離された融点101〜102℃の白い結晶で、風乾した植物のおよそ0.1%を占める。単離した研究者らは当初これをペタシノリドと命名したが、ヨーロッパ産フキの成分とすでに似た名前が使われていたため、協議のうえバッケノリドBへ改名した。別の研究者が名づけたフキノリドという物質も、これと同一の化合物だとされる。
この化合物を苦味の主成分として単離した記述は、単離した研究者自身によるもので、苦味をどう評価したか、どれくらいの強さだったかという具体的な記述は残っていない。2023年の総説は、バッケノリドBをバッケノリドAやフキノンなどと並ぶふきのとうの主要なテルペノイドとして再び取り上げているが、そこでの関心は酵母の生育を回復させる働きにあり、苦味そのものについての議論は含まれていない。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 単離条件・融点・改名の経緯を本文で確認/苦味評価法の記載がないという限界を本文で確認
キク科山菜に含まれる機能性成分:野生植物として生き抜いてきた山菜の化学戦略を利用する
この本文で確認した範囲: 2023年総説が苦味に触れていない点を本文で確認
関連をたどる
ふきのとう →主要苦味化合物→ バッケノリドB
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
範囲: 仙台周辺で採取され、東北薬科大学のグループが研究した風乾ふきのとう(1960年代-1972年)
注記: 著者が Petasinolide と命名後、欧州産フキ成分との名称重複を避け阿部・北原と合議して Bakkenolide-B に改名。納谷らの Fukinolide と同一物質。単一グループの解説記事に基づき、一次実験論文は未読。
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ingredient-fukinoto —has_principal_bitter_compound→ compound-bakkenolide-b