食材
チョコレートミルク
chocolate milk
チョコレートミルクは、ココアを牛乳に合わせた飲みもの。カカオ由来の苦味に糖の甘味と乳脂肪の厚みが重なり、それぞれが好ましさと苦味知覚へ異なる働きをする。
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チョコレートミルク(ココア風味の牛乳飲料)をガラス製マグに注いだ状態。表面にチョコレートスプリンクルが散らされ、脇に板チョコレートの欠片が添えられている。
写っているもの: 該当分類群なし(チョコレートミルク飲料)部位・状態: グラスに注がれたチョコレートミルク(飲料)。チョコレートの塊とチョコチップが脇に添えられている
写真: stevepb/ CC0 1.0/ 原画像/ 台帳の原画像
写真の範囲と来歴
被写体の確認: 原典の記載による同定。市販品の銘柄・原料乳の種類は写真からは判定できない一般的な飲料写真。
掲載画像: Wikimedia Commons の1920px版。苦味研究所では切り抜き・色調変更なし。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。
食材 / ingredient-chocolate-milk
このページの内容(5 節)
苦味を読む
チョコレートミルクは、カカオ由来の苦味に、糖の甘味と乳脂肪の厚みが重なる飲みものである。3%のココアを使ったチョコレートミルク8試料について、脂肪濃度2水準と甘味料の条件を組み合わせた試験で、訓練されたパネルが味を評定した研究がある。この研究では、スクロース濃度を0%、2.5%、5%と増やすにつれて、苦味の強さと後味に残る苦さがともに有意に低下した。
一方、脂肪の濃度は同じようには効かなかった。脂肪0.1%と4.5%を比べた分析では、苦味の強さについて統計的に有意な主効果は見られなかった。ただし、糖は苦味以外の味覚とも相互作用し、粘度や香り、口当たりも同時に変わるため、これらの影響を完全に切り分けることは難しい。脂肪が苦味に効かなかったという結果も、この一つの飲料での話であり、他の食品にそのまま広げられるものではない。
水牛乳30%、ココア粉末1%、砂糖7.5%などを同じ配合にした試作品を訓練8名が15 cmの非構造線尺度で評価した研究では、アルカリ処理ココア品の苦い後味強度評点は2.9、天然ココア品は2.4で、統計上も異なる群だった。一方、市販品を加えた4品を飲んだ消費者120名では、「苦味の好ましさ」に有意差はなかった。強度と好ましさは別の問いであり、粉末も別ブランドなので、差をアルカリ処理だけの作用とは断定できない。
ココア1.5%の飲料で6%スクロースを基準にした2024年の試験では、スクロースを58%置き換えた2品は、訓練9名による2口の評価で基準品と有意差がなかった。100%置換では、アセスルファムK品の苦味が第1口の口中と第1口・第2口の各嚥下20秒後に、レバウディオサイドMとエリスリトールを使った品は各嚥下20秒後に高かった。甘さを同程度に設計しても、甘味料系と評価時点によって苦味の現れ方は同じではなかった。
同じ5品を評価した19~35歳の大学生104名では、58%部分置換2品の好ましさはスクロース基準品と有意差がなかった。100%置換品は9点尺度で基準品より0.6点または0.8点低かった。ただし完全置換では、苦味のほかにも甘味料ごとに甘草様、刺激、口の乾き、異味が変わっており、好ましさの差を苦味だけで説明することはできない。
この説明の根拠
Sensory Interactions between Sweetness and Fat in a Chocolate Milk Beverage
この本文で確認した範囲: スクロース濃度増加に伴う苦味強度・苦い後味の有意な低下を確認した範囲。/脂肪濃度の主効果が苦味強度に有意でなかった結果と限界を確認した範囲。
この本文で確認した範囲: 水牛乳30%、ココア1%、砂糖7.5%、訓練8名、15 cm非構造線尺度による苦い後味強度評点2.9対2.4、異なる文字群、別ブランドで処理単独因果でない限定に使用/市販・試作4品、消費者120名、苦味の好ましさに有意差なし、強度と好ましさの分離に使用
この本文で確認した範囲: 2024年、ココア1.5%、対照スクロース6%、部分58%・完全100%置換、訓練9名、第1口の口中と各嚥下20秒後を分けた苦味差に使用/5品、大学生104名、19~35歳、部分置換の差なし、完全置換の9点尺度差0.6/0.8、苦味以外の属性も変化する限定に使用
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感覚(6)
範囲: 脂肪2水準と甘味料を要因化した訓練パネル試験
注記: スクロース増加に伴い苦味と苦い後味が有意に低下。糖が苦味化合物を除去したという意味ではない。
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ingredient-chocolate-milk —has_perceived_bitterness_affected_by→ "スクロース濃度(0%、2.5%、5%)"範囲: 同じチョコレートミルク要因試験
注記: 苦味では脂肪濃度の有意な主効果がなかった。脂質一般が苦味へ影響しないという証明ではない。
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ingredient-chocolate-milk —has_perceived_bitterness_unchanged_by→ "脂肪0.1%と4.5%の主効果"範囲: Juvinalら2023、ココア粉末1%・砂糖7.5%等を含む試作品2品、訓練8名、15 cm線尺度、4反復
注記: ココア粉末は処理だけでなくブランドも異なるため、差をアルカリ処理単独の因果としない。固形ミルクチョコレートや牛乳一般へ広げない。
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ingredient-chocolate-milk —has_sensory_attribute→ "同じ試作配合でアルカリ処理ココア粉末を使った水牛乳チョコレートミルクは、天然ココア粉末品より訓練パネルの苦い後味強度が高かった(2.9対2.4、異なる文字群、p<0.05)"範囲: Juvinalら2023、フィリピンNueva Ecijaの21~68歳、約4℃、9点嗜好尺度
注記: 苦味の強度ではなく好ましさ。市販品と試作品は配合・加工も同一でなく、帰無結果をココア処理単独へ帰属しない。
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ingredient-chocolate-milk —has_sensory_response→ "天然・アルカリ処理ココアを使う市販品・試作品4品について、消費者120名の苦味の好ましさ評点には有意差がなかった"範囲: Andersenら2024、1.5%ココア飲料5品、訓練9名、対照相対尺度、2口の各口中15秒・各嚥下20秒後評価
注記: 甘味を同程度に設計した特定配合。部分置換はスクロース2.5%を残し、完全置換2品は甘味料系が異なる。全甘味料や市販品へ一般化しない。
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ingredient-chocolate-milk —has_perceived_bitterness_affected_by→ "スクロース58%部分置換2品は対照と全官能属性で有意差がなく、100%置換ではアセスルファムK品の苦味が第1口の口中と第1口・第2口の各嚥下20秒後、レバウディオサイドM・エリスリトール品の苦味が各嚥下20秒後に対照より高かった"範囲: Andersenら2024、デンマークの大学生19~35歳、飲料5品、約10℃、1品30 g
注記: 完全置換の差はそれぞれp<0.01、p<0.001。特定の若年大学生標本と配合に限定し、苦味だけを嗜好差の原因と断定しない。
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ingredient-chocolate-milk —has_sensory_response→ "消費者104名の9点嗜好評価では、58%部分置換2品はスクロース対照と有意差がなく、100%置換のアセスルファムK品は対照より0.6点、レバウディオサイドM・エリスリトール品は0.8点低かった"