食材
アブサン
absinthe
アブサンは、ニガヨモギ等の香草を用いる高アルコール蒸留酒。20世紀初頭の各国での禁止と「アブサン中毒(absinthism)」言説、ツヨン規制の対象として知られる。
食材 / ingredient-absinthe
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1915年以前に製造された真正アブサン13検体を対象にした2008年の化学分析では、総ツヨン濃度は0.5-48.3 mg/L(平均25.4±20.3 mg/L、中央値33.3 mg/L)と報告されている。著者らは、過去のツヨン濃度推定は概して過大評価されていたと結論づけており、禁止後(postban)および現代の合法アブサンのツヨン範囲も同様だったとしている。ただし分析対象は現存するボトルであり、保存中の成分変化の可能性は論文内でも完全には解消されていない。
同じ研究は、分析したツヨン・ピノカンフォン・フェンコン・メタノール・銅・アンチモンという各パラメータの範囲内で、『アブサン中毒(absinthism)』という症候群を説明できる物質はエタノール以外に見出されなかったと報告している(逐語: nothing besides ethanol was found in the absinthes that was able to explain the syndrome absinthism)。これはかつて広まった『ツヨン中毒』説への反証となる事実記述であり、アブサン飲用自体の安全性を保証するものではない。
同じpreban13検体のうち、飲料水のEU銅上限2 mg/Lを超えたのはEdouard Pernod(6.59 mg/L)の一検体のみで、他は低値だった。アンチモンは全検体で不検出(ICP-MS、検出限界0.001 mg/L)だったと報告されている。著者らは、着色目的での銅塩添加や、乳濁『ルーシュ効果』を偽装する目的でのアンチモン塩添加という歴史的な仮説を、この実測データは支持しないと結論づけている。
EUの香料等規則(Regulation (EC) No 1334/2008)は、Artemisia属由来のアルコール飲料についてツヨン(α+β)の上限を35 mg/kgと定めており、条文上は『アブサン』という語ではなくArtemisia属由来飲料として規定されている。禁止前アブサンを含むpreban・postban・現代品を横断したGC分析の総括は、代表的な銘柄を含む禁止前アブサンの総ツヨン実測値がこの上限の範囲内に収まっていたとする一方、個別の検体では最大48.3 mg/Lという、上限を上回る値を示したものも含まれている。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: preban13検体の総ツヨン0.5-48.3 mg/Lと過大評価の結論を確認した/エタノール以外に説明できる物質がなかった逐語を確認した/銅・アンチモン実測値と着色仮説を支持しない結論を確認した/preban実測値と現代EU上限の関係および48.3の例外を確認した
Regulation (EC) No 1334/2008 on flavourings and certain food ingredients with flavouring properties
この本文で確認した範囲: Artemisia属由来飲料のツヨン上限35 mg/kgの条文を確認した
別名: absinthe(fr)
関連をたどる
アブサン →はEUの次のツヨン上限が適…→ ツヨン
実測値(1)
| 種別 | 化合物 | 対象 | 値 | 条件 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 含有濃度 | ツヨン | アブサン | 0.5-48.3(平均 25.4±20.3、中央値 33.3) mg/L | 1915年以前製造の真正アブサン13検体(総ツヨン) | Lachenmeier DW, 2008 |
値は各出典の報告値そのまま(単位・条件を併記)。閾値・EC50はパネル・手法依存で、単一の真値ではありません。
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
範囲: 禁止前(preban)ヨーロッパ製アブサンの現存ボトルの機器分析
注記: 「禁止前アブサン=高ツヨン」という通説への反証。禁止後・現代品のツヨン範囲も同等で、歴史的レシピとの根本的差異は否定された。
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ingredient-absinthe —has_measured_historical_thujone_content_of→ "1915年以前(禁止前)の真正アブサン13検体の総ツヨンは0.5-48.3 mg/L(平均25.4±20.3、中央値33.3)。過去のツヨン濃度推定は概して過大評価だったと結論"安全・規制(2)
範囲: 上記13検体の分析対象パラメータ(ツヨン・ピノカンフォン・フェンコン・メタノール・銅・アンチモン等)の範囲内
注記: 歴史的な「ツヨン中毒」説への反証。事実記述であり、アブサン飲用の安全性を保証する claim ではない。
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ingredient-absinthe —has_no_identified_cause_of_absinthism_other_than→ "エタノール。分析した範囲で「アブサン中毒(absinthism)」症候群を説明できる物質はエタノール以外に見出されなかった"範囲: EU。Regulation (EC) 1334/2008 Annex III Part B
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ingredient-absinthe —is_subject_to_eu_thujone_maximum_of→ compound-thujone