食材
ビターオレンジ果皮(ダイダイ果皮)
bitter orange peel / Citrus aurantium L.
ビターオレンジ果皮(ダイダイ果皮)は、ダイダイ(ビターオレンジ)の果皮。苦味フラバノン配糖体(ネオヘスペリジン・ナリンギン)を含み、ビターズ・リキュール・マーマレードの苦味原料。
食材 / ingredient-bitter-orange-peel
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ビターオレンジ(ダイダイ、Citrus aurantium)の果皮は、苦味フラバノン配糖体であるネオヘスペリジンとナリンギンを含む。ナリンギンはグレープフルーツの苦味成分としても知られる配糖体である。C. aurantiumの葉・花蕾・果実を対象としたHPLC定量では、調べたすべての器官でネオヘスペリジンの濃度がナリンギンを上回り、果実でもネオヘスペリジンの濃度がナリンギンを上回ったと報告される。これは成分の定量分析であり、官能評価によって苦味の強さを確かめたものではないため、苦味知覚への接続は未確認の段階にとどまる。
同じ研究では器官や発育段階による違いも記録されている。果実でのネオヘスペリジン/ナリンギン比は直径3〜7mmの幼果期に3.15まで上昇したのち、直径35mmの時期には1.13へ急減し、成熟期(直径61mm・開花から約200日)には1.02まで下がる。花蕾では花托・子房・柱頭・花弁・花糸・葯という6部位のうち柱頭が3.83と最も比が高く、子房も高濃度だった一方、花弁は比では低いものの花全体の重量の42.34%を占めるため寄与率は大きいとされる。いずれも器官内の化学組成の推移を示すデータであり、これ単独から苦味の強さの変化を結論づけることはできない。
ナリンギナーゼによる酵素処理では、ナリンギンはまずα-L-ラムノシダーゼによってラムノースとプルニンに加水分解され、次いでβ-D-グルコシダーゼによってプルニンがグルコースと無味のナリンゲニンに加水分解される。この経路は柑橘類のナリンギン脱配糖体化に関する2025年のシステマティックレビューが整理したもので、プルニンの苦味がナリンギンよりおよそ70%少ないという数値も引用されているが、この数値はレビューが引く先行研究の値である。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 苦味配糖体2種の器官別・発育段階別定量/花蕾の部位別ネオヘスペリジン濃度データ/果実の発育段階ごとの比の非単調な推移の数値をこの段落の根拠として使用
この本文で確認した範囲: ナリンギナーゼによる二段階加水分解と苦味低減の経路
別名: bitter orange peel(en)、Citrus aurantium L.(la)
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ビターオレンジ果皮(ダイダイ果皮) →含む→ ネオヘスペリジン
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組成・含有(1)
範囲: C. aurantium の器官別・発達段階別の定量(果皮を含む果実)
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ingredient-bitter-orange-peel —contains→ compound-neohesperidin加工・調理でどう変わる(1)
範囲: 層: 文献。ナリンギナーゼの応用と柑橘フラボノイド脱配糖体化に関するシステマティックレビュー(PRISMA準拠)。ビターオレンジ果皮そのものの一次実験ではなく、柑橘類(グレープフルーツ・ポメロ・ビターオレンジ・キンノウ等)のナリンギン脱苦味に関する既往研究を横断的にまとめた記述。
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ingredient-bitter-orange-peel —can_be_debittered_by→ "ナリンギナーゼによる酵素処理。ナリンギンはまずα-L-ラムノシダーゼによりラムノースとプルニンに加水分解され、次いでβ-D-グルコシダーゼによりプルニンがグルコースと無味のナリンゲニンに加水分解される"