加工・条件
柑橘ジュースのナリンギナーゼ酵素脱苦味
enzymatic naringinase debittering of citrus juice
柑橘ジュースのナリンギナーゼ酵素脱苦味は、ナリンギナーゼ酵素(担体に固定化する場合を含む)を用いて柑橘果汁中のナリンギンを加水分解し、リモニンを吸着させて低減する脱苦味加工。
加工・条件 / process-citrus-enzymatic-naringinase-debittering
このページの内容(7 節)
苦味を読む
柑橘果汁のナリンギナーゼ酵素脱苦味は、酵素ナリンギナーゼでグレープフルーツ果汁中のナリンギンを加水分解し、あわせてリモニンを吸着で低減する処理である。以下の報告では、酵素をアガロース担体に固定化して用いている。
オクチル-グリオキシルアガロース担体に固定化したナリンギナーゼでグレープフルーツ果汁を処理した実験では、ナリンギン濃度は74%減少した。この処理はグレープフルーツ果汁を用いた実験系で行われたものである。
同じ処理により、リモニン濃度も76%減少し、ナリンギン・リモニンの濃度はいずれも検知閾値を下回った。ただしこの結果は実験室規模の処理によるものであり、商用ラインでの適用実績は元となった報告からは確認できない。
同じ研究では、別の担体(ブチル-グリオキシルアガロース、BGA)に固定化した酵素でグレープフルーツ果汁を処理した条件も報告されており、この条件ではナリンギンが54%、リモニンが100%減少した。
また、OGA担体に固定化した酵素を24時間の反応ごとに洗浄・回収し、同じ触媒と果汁の比率を保って5回連続してバッチ処理に使う実験も行われた。5回の連続バッチのいずれでも、反応後のリモニン・ナリンギン濃度は反応前より下がり、両者とも閾値に近い値となった。各バッチの反応開始時の濃度は季節や果実の生育段階によって変動したという。一方、バッチ2を除く各バッチでは、反応後にプルニン濃度がむしろ上昇したことも記録されている。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: ナリンギン加水分解とリモニン吸着という加工の仕組みを定義段落に反映/固定化担体を用いた処理でナリンギン濃度が74%減少した数値を反映/リモニン濃度76%減少と検知閾値以下という結果、実験室規模の限定を反映/BGA担体条件でのナリンギン54%減・リモニン100%減という数値/5バッチ連続使用での濃度低下とバッチ2を除くプルニン増加という所見
関連をたどる
柑橘ジュースのナリンギナーゼ酵素脱苦味 →低減する→ ナリンギン →と関連する→ 苦味
柑橘ジュースのナリンギナーゼ酵素脱苦味 →低減する→ リモニン →と関連する→ 苦味
夏みかん →知覚苦味を抑えるもの→ 柑橘ジュースのナリンギナーゼ酵素脱苦味
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
感覚(1)
範囲: 夏みかんの缶詰8試料(実験3、製造3カ月後)。通常の脱皮と冷酸脱皮、三共ナリンギナーゼとクミタナーゼ、添加法と浸漬法の組合せ。7名の判定人が苦味の順位をつけ、順位を正規数に変換して分散分析(ブロック数14、反復7)
注記: 有意だった組合せは、本文の記述(B-D・C-Dが1%、A-B・B-E・C-E・D-G・D-Hが5%)と、表8の調整した平均の値から確かめた(5%の最小有意差0.78、1%は1.10)。同じ脱皮法・同じ酵素の無添加区との差(C対A、E対D、F対D、H対G)は有意でない。調整した平均(+が苦い)はA 0.29・B −0.55・C −0.40・D 0.71・E 0.38・F −0.04・G −0.13・H −0.28。E・FがG・Hより苦いと判定されたことについて、著者はG・Hの方が酸が減っているので、判定人が苦味を酸味でごまかされたと思われるとする。著者の要約は「酵素による脱苦味効果が認められる」と一般化している。実験1・2の味見では、添加区は無添加区より苦味が少なく、実験1の2B・2C・3B・3Cはほとんど苦味が感じられなかったとされるが、これは人数・方法の記載のない味見の記述である。
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ingredient-natsumikan —has_perceived_bitterness_suppressed_by→ process-citrus-enzymatic-naringinase-debittering加工・調理でどう変わる(4)
範囲: グレープフルーツ果汁、ナリンギナーゼ固定化アガロース担体(オクチル-グリオキシルアガロース)による処理
注記: 当該担体での処理によりナリンギン濃度が74%減少したと報告される。
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process-citrus-enzymatic-naringinase-debittering —reduces→ compound-naringin範囲: 同上(グレープフルーツ果汁、ナリンギナーゼ固定化アガロース担体)
注記: 同じ処理によりリモニン濃度が76%減少し、ナリンギン・リモニンとも検知閾値を下回ったと報告される。
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process-citrus-enzymatic-naringinase-debittering —reduces→ compound-limonin範囲: 層: 食品。グレープフルーツ果汁、酵素をブチル-グリオキシルアガロース(BGA)担体に固定化して処理。
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process-citrus-enzymatic-naringinase-debittering —reduces→ compound-limonin範囲: 層: 食品。グレープフルーツ果汁、OGA担体固定化ナリンギナーゼを24時間反応ごとに洗浄・回収して同じ触媒:果汁比で5バッチ連続使用。
注記: 各バッチの初期濃度は季節・生育段階により変動したと著者は述べる。具体的な数値は本文中に表記がなくFigure 9のグラフのみのため、逐語引用は定性的記述にとどめた。
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process-citrus-enzymatic-naringinase-debittering —reduces→ compound-naringin