食材
菜の花(なばな)
nanohana (nabana)
菜の花(なばな)は、日本で「なばな」「なのはな」として流通するアブラナ属作物の食用花蕾・茎葉。春野菜。
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菜の花(なばな)のお浸し。茹でて水気を絞った菜の花の蕾・茎・葉を刻み、白い器に盛った状態で、黄色い蕾と緑の茎葉が見える。生の菜の花そのものの写真ではなく、加熱・調味後の加工形態を示す。
加工後写っているもの: Brassica(菜の花。種までは原典に記載なし)部位・状態: 茹でて和え物にした菜の花(なばな)のお浸し。蕾・茎・葉が刻まれた状態で器に盛られている
写真: Kentin/ CC BY-SA 4.0/ 原画像/ 台帳の原画像
写真の範囲と来歴
被写体の確認: 原典の記載による同定。この写真は加熱・調味済みの「お浸し」であり、収穫直後の生の菜の花(結束された束など)の状態を示す写真ではない。原料の栽培品種・産地は原典に記載がない。
掲載画像: Wikimedia Commons の1920px版。苦味研究所では切り抜き・色調変更なし。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。
食材 / ingredient-nanohana
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なばな(菜の花)は、日本で「なばな」「なのはな」として売られる、アブラナ属作物の食用花蕾と茎葉を指す春野菜である。2014年の分析では、市販のなばな試料から、脂肪族グルコシノレートに分類されるグルコナピンが23.21±8.06、グルコブラシカナピンが18.55±4.59(単位はいずれもマイクロモル毎グラム乾燥重量)検出され、これは調べた総グルコシノレート量46.73±13.04の49.7%と39.7%を占めた。グルコシノレートは、アブラナ科の植物が持つ含硫化合物群で、辛味や苦味に関わる成分のもとになりうる。同じ調査では、この二つの成分の含有量は調べた日本産アブラナ科15品目の中で最大だったという。
農林水産省の食文化紹介記事は、なばなの独特の苦味を料理のアクセントとして紹介し、あさりのコクあるうま味と組み合わせる和風ガーリック蒸しのような料理を提案している。ほろ苦さと貝のうま味を対比させる食べ方だが、これは公的な広報レシピの提案であり、官能試験でグルコシノレート量と苦味の強さを結びつけたものではない。
この説明の根拠
秋から冬に市販される日本産アブラナ科野菜のグルコシノレート組成および含有量
この本文で確認した範囲: グルコナピン・グルコブラシカナピンの含量と占有率の数値を確認した範囲
この本文で確認した範囲: 独特の苦味を料理のアクセントとする農水省記事の記述を確認した範囲/あさりのうま味と組み合わせる料理提案を確認した範囲
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
範囲: 日本市場のなばな(福島 2008年12月・2010年12月、香川 2011年2月)。脱硫 GSL の LC-MS 法
注記: 両GSLの含有量は調査した日本産アブラナ科15品目中で最大、総GSL量はブロッコリースプラウトに次ぐ。組成データであり、苦味との官能対応はこの論文では扱われない。
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ingredient-nanohana —contains→ compound-glucosinolates感覚(2)
範囲: 層: 食品。デンマークで栽培した菜種の若い葉(播種後27〜29日)、白花5品種・黄花2品種を生のまま、訓練パネル(2016年11名・2017年7名)で評価。菜の花そのものではなく、洋種ナバナと同じ Brassica napus の若い葉であり、花蕾の苦味や加熱後の苦味には当てはまらない。
注記: 関連は主成分分析の図上の記述で、相関係数や検定値は本文に無い。2016年は苦味の品種間差・生活環間差とも有意でなく(生活環間は平均7.5対6.6)、2017年のみ有意。著者は寄与の大きいグルコシノレートを文献どおりのシニグリン・プロゴイトリン類でなくグルコブラシシンと述べ、グルコブラシカナピンも2017年に苦味と高い関係を示したとする。花色(白花か黄花か)による苦味の差は無かった。
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ingredient-nanohana —has_perceived_bitterness_associated_with→ compound-glucosinolates範囲: 層: 食品。中国・瀋陽で温室栽培した菜心の花茎(収穫期)の5品種、生。電子舌(TS-5000Z)と訓練パネル15名(0〜10点)。菜の花そのものではなく近縁の花茎野菜。加熱・水さらしは扱わない。
注記: 官能評価の数値は図(Fig. 2D)にあり本文に無く、本文の記述に拠る。グルコシノレートの定量は塩化パラジウム法による総量のみで、個別成分と苦味の関係は示していない。苦味の説明は著者の推測の語(may partially explain)である。電子舌の結果はヒトの官能と同一視しない。
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ingredient-nanohana —has_perceived_bitterness_associated_with→ compound-glucosinolates加工・調理でどう変わる(3)
範囲: 農林水産省掲載の和風ガーリック蒸し
注記: 公的広報レシピの提案であり、嗜好優越性の実験ではない。
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ingredient-nanohana —is_presented_as→ "ほろ苦さを、あさりのコクあるうま味と組み合わせる料理"範囲: 層: 食品。食品メーカーの料理情報ページに載る料理家・江口恵子氏の一問一答。
注記: 官能試験でも成分の測定でもなく、料理家の経験的な説明。苦味成分の同定や溶出量の記載は無い。ゆで時間・水温・さらす時間の具体値も示されていない。
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ingredient-nanohana —can_be_debittered_by→ "菜の花をたっぷりの湯でゆでた後、冷水にさらす時間を少し長めに取る(料理家の説明では、苦味成分がゆで汁や冷水に溶け出していくらか穏やかになる。長くさらしすぎるとビタミンCなど水溶性の栄養素も流れる)"範囲: 層: 食品。食品メーカーの料理情報ページに載る料理家の一問一答。
注記: 官能試験ではなく料理家の経験的な説明。つぼみが閉じた状態との比較の数値は無い。
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ingredient-nanohana —has_perceived_bitterness_affected_by→ "成長が進んで花が咲いた状態(茎が固くなり、えぐみや苦味も強くなるとされる)"文化(1)
範囲: 農林水産省 aff の一般向け食文化記事
注記: 官能試験ではない。
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ingredient-nanohana —has_cultural_role_of→ "独特の苦味を料理のアクセントとして味わう"