加工・条件
阿波晩茶の一段階乳酸発酵
awa bancha boil-then-lactic fermentation
阿波晩茶の一段階乳酸発酵は、阿波晩茶の製造で行われる後発酵工程。茶葉を大釜で茹でるなどの熱処理で酸化発酵が生じないようにしたのち、桶や樽に漬け込んで乳酸発酵のみを行う一段階の発酵。カビ付けの工程を伴わない点で碁石茶・石鎚黒茶の二段発酵とは異なる。
加工・条件 / process-awa-bancha-fermentation
このページの内容(7 節)
苦味を読む
阿波晩茶の製造は、夏の遅い時期に採取した硬い茶葉を大釜で茹でるなどの熱処理を施し、酸化発酵が生じないよう止めるところから始まる。工程は茶摘み・茶茹で・茶摺り・漬け込み・茶干し・選別という順で進む。茹でて酸化発酵を止めた茶葉を桶や樽に漬け込むことで、糸状菌によるカビ付けの工程を経ず、新たな乳酸発酵のみを促す一段階の後発酵が行われる。
この製法は重要無形民俗文化財『阿波晩茶の製造技術』として2021年3月11日に指定されている。伝承地域は徳島県勝浦郡上勝町、那賀郡那賀町、海部郡美波町の3町で、保護団体は各町の阿波晩茶の製造技術保存会である。
同じ抽出条件(熱湯100mLに茶葉1.5gを5分)で比較した査読論文では、無発酵の緑茶の熱湯抽出液中カフェインが43.7mg/100mL・総カテキンが87.8mg/100mLだったのに対し、生産者の異なる2種の阿波晩茶ではカフェインが3.8-6.1mg/100mL、総カテキンが7.9-9.7mg/100mLにとどまった。同じ論文が比較した後発酵茶4種の中では、阿波晩茶のカテキン濃度が最も低かった。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 茹でる熱処理で酸化発酵を止めたのち漬け込みで乳酸発酵のみを促す一段階の工程と、茶摘みから選別までの順序を確認した/重要無形民俗文化財の指定名称・指定日・伝承3町・保護団体を文化庁原本記載で確認した
Comparison of antioxidant activities among four kinds of Japanese traditional fermented tea
この本文で確認した範囲: 緑茶対照とのカフェイン・カテキン濃度比較の実測値
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
加工・調理でどう変わる(2)
範囲: 徳島県上勝町・那賀町・美波町
注記: 文化庁「文化遺産オンライン」の原本記載(heritage id 541631)を直接確認して収載。
データを表示
process-awa-bancha-fermentation —is_prepared_by→ "夏の遅い時期に採取した硬い茶葉を大釜で茹でるなどの熱処理で酸化発酵が生じないようにしたのち、桶や樽に漬け込んで新たな乳酸発酵を促す。茶摘み・茶茹で・茶摺り・漬け込み・茶干し・選別の工程を経る。"範囲: 層: 食品。緑茶(無発酵、対照)と阿波晩茶(生産者の異なる2試料)を同一抽出条件(熱湯100mLに茶葉1.5gを5分)で抽出し、n=5で比較。
データを表示
process-awa-bancha-fermentation —reduces→ compound-catechins安全・規制(1)
範囲: 徳島県上勝町・那賀町・美波町
注記: 文化庁「文化遺産オンライン」の原本記載(heritage id 541631)を直接確認して収載。
データを表示
process-awa-bancha-fermentation —is_registered_as→ "重要無形民俗文化財『阿波晩茶の製造技術』として2021年3月11日指定。伝承地域は徳島県勝浦郡上勝町、那賀郡那賀町、海部郡美波町。保護団体は阿波晩茶の製造技術保存会(各町の保存会)。"