受容体
TAS2R1
TAS2R1は、ヒト苦味受容体サブタイプ。独立した2つの異種細胞アッセイ(Maehashi 2008; Upadhyaya 2010)で、苦味ジペプチド・トリペプチドに最も強く活性化される受容体と報告。
受容体 / receptor-tas2r1
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TAS2R1はヒトの苦味受容体サブタイプの一つである。2008年のMaehashiらの研究では、hTAS2R1を安定発現させたHEK293細胞を用いたカルシウムイメージングにより、苦味のあるジペプチドGly-PheとGly-Leu(25 mM)がhTAS2R1を強く活性化する一方、無味のジペプチドGly-Glyは100 mMまで試験してもいずれの受容体も活性化しなかったことが確認された。
2010年のUpadhyayaらによるC6グリオーマ細胞を用いた研究(抄録の範囲での確認)では、苦味のあるトリペプチドはジペプチドよりも強くT2R1を活性化し、最も強い活性を示したPhe-Phe-Phe(FFF)のEC50はマイクロモルオーダーだったと報告されている。ホモロジーモデリングでは、これらの苦味ペプチドは受容体の細胞外面にある共通の結合部位に結合すると推定された。
2025年に苦味ペプチドの受容体活性・官能・配列データを統合した研究では、TAS2R1は苦味ペプチドによって活性化される受容体の中で、活性化を示したペプチドの種類の数が最も多い受容体として挙げられている。同研究の一覧には、Phe(F)、Gly-Phe(GF)、Gly-Leu(GL)、Phe-Phe-Phe(FFF)など多数のアミノ酸・ペプチドが、TAS2R1を活性化するものとして列記されている。
胆汁酸を候補として用いた受容体アッセイでは、TAS2R1はコール酸100µM・タウロコール酸100µMで活性化された一方、リトコール酸にはより低い0.3µMで応答した。同研究で調べた胆汁酸の中では、リトコール酸とそのタウリン抱合体が最も効力の高い部類に位置づけられている。
キノコAmaropostia stipticaから単離されたオリゴポリン類の受容体スクリーニングでは、オリゴポリンA・B・D・Eはいずれも閾値濃度30µMでTAS2R1を活性化したが、オリゴポリンFは活性化を示さなかった。総説はこれとは別に、チーズの熟成過程で生じるより大きなペプチドもTAS2R1を活性化すると記している。
この説明の根拠
Bitter peptides activate hTAS2Rs, the human bitter receptors
この本文で確認した範囲: 苦味ジペプチドがhTAS2R1を活性化し無味ペプチドは不活性という実験結果を使用
Bitter taste receptor T2R1 is activated by dipeptides and tripeptides
この本文で確認した範囲: 苦味トリペプチドFFFのEC50と結合部位モデリングの知見を使用
Exploring the Molecular Space of Bitter Peptides via Sensory, Receptor, and Sequence Data
この本文で確認した範囲: TAS2R1を活性化するペプチド種類数の多さと列記された具体例を使用
Physiological activation of human and mouse bitter taste receptors by bile acids
この本文で確認した範囲: 胆汁酸各種のTAS2R1活性化濃度とリトコール酸の効力の高さ
この本文で確認した範囲: オリゴポリンA・B・D・Eの閾値30µMとFの不活性
The Hidden One: What We Know About Bitter Taste Receptor 39
この本文で確認した範囲: チーズ熟成ペプチドがTAS2R1を活性化するとの総説記述
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
機構・受容体(5)
範囲: 異種発現細胞カルシウムアッセイ: HEK293(Maehashi 2008)と C6 グリオーマ(Upadhyaya 2010)
注記: 独立2系の細胞アッセイが同一受容体を指す。in vivo での寄与度は未確定。
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compound-class-bitter-peptides —activates→ receptor-tas2r1範囲: 層: 細胞。ヒトTAS2R1等5種のヒト苦味受容体を発現させた異種細胞系を用いた受容体活性化アッセイ(cAMPまたはカルシウムイメージング等の機能アッセイ、論文の主実験)。
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dish-larb-khom —has_perceived_bitterness_associated_with→ receptor-tas2r1範囲: 層: 細胞。ヒト苦味受容体26種の異種発現細胞を用いたスクリーニングとカルシウムイメージングによる閾値濃度測定(Table 2)。
注記: オリゴポリンA・B・Eは同一化合物群としてoligoporin-dのentityで代表させている(個別entity未作成)。
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compound-oligoporin-d —activates→ receptor-tas2r1範囲: 層: 細胞(総説が要約する一次研究の記述)。
注記: 総説(Jalševac et al. 2022)がチーズ熟成ペプチドに関する一次研究(文献42)を要約した記述の孫引き。一次資料は未読。 総説の該当箇所は受容体の活性化だけを述べ、ペプチド自体を「苦い」とは書いていない。
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compound-class-bitter-peptides —activates→ receptor-tas2r1範囲: Zieglerら2023、HEK293T-Gα16gust44細胞、25種のヒトTAS2Rスクリーニング、n=3生物学的独立実験、空ベクター対照との差p<0.01
注記: 受容体を発現させた細胞のCa2+応答。人が口で感じる濃度、食品中濃度、知覚強度ではない。ドッキング結果ではなく機能アッセイの値。object_entity_idは代表してTAS2R1を接続し、他3受容体は本文に明記。
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compound-cholic-acid —activates→ receptor-tas2r1