同じ配合でも、先行刺激と口数が変われば食べ手にとって別の苦味構造になるのだろうか?
由来: 編集部が立てた問い
注記: 単一刺激と複数口研究を横断した編集仮説。
仮説は事実主張ではありません。面白さを探索の入口として保存し、これから資料・聞き書き・観察で確かめます。
概念
bitter carry-over
苦味の持ち越しは、先に味わった刺激が、次の苦味の最大強度・立ち上がり・時間面積へ影響する持ち越し。方向は化合物依存。
概念 / concept-bitter-carryover
↑苦味を読む
苦味の持ち越しとは、先に味わった刺激が後続する苦味刺激の知覚に影響する現象を指す。カフェイン・デナトニウム・リモニン・ナリンギン・キニーネ・スクロースオクタアセテートの六種の苦味化合物を対象に、被験者ごとに濃度を1.18×10⁻5 Mのリモニンとほぼ同じ強度にそろえた三十六組の順序比較を行った研究では、六化合物すべてで第二位置に提示された刺激の最大強度・立ち上がり速度・time-intensity曲線下面積が第一位置より高くなる持ち越しが観察された。一セッション内では三組を試験し、組の間には前の組の影響を除くための二段階リンスを、組内の刺激間には水のみのリンスを用いた。以上は抄録の範囲での記述である。
実飲料を用いた別の官能試験(パネル十六名)では、焙煎コーヒーを先に摂取した場合、後に評価したチコリーの苦味評定は低下したが、逆の順序(チコリーを先に摂取)では焙煎コーヒーの苦味評定に変化はなかった。この組み合わせでは持ち越しの方向が非対称だった。
同じ試験の別の刺激対(チコリー由来の代用コーヒーと焙煎コーヒー)でも同様の非対称性がみられ、焙煎コーヒーを先に摂取すると後続の代用コーヒーの苦味評定は有意に低下したが、逆の順序では焙煎コーヒーの苦味評定に有意な変化はなかった。
Effect of compound sequence on bitterness enhancement
この本文で確認した範囲: 六化合物すべてで観察された持ち越し・感作の所見を使用/個人内強度マッチングとリンス手順の詳細を使用
この本文で確認した範囲: コーヒー先行時のみチコリー苦味が低下した非対称性を使用/代用コーヒーと焙煎コーヒーの非対称な持ち越しを使用
同じ配合でも、先行刺激と口数が変われば食べ手にとって別の苦味構造になるのだろうか?
由来: 編集部が立てた問い
注記: 単一刺激と複数口研究を横断した編集仮説。
仮説は事実主張ではありません。面白さを探索の入口として保存し、これから資料・聞き書き・観察で確かめます。
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
範囲: 強度を個人ごとにそろえた6苦味化合物の36組の順序比較
注記: すべての組で同じ大きさではなく、感作させる側・される側とも化合物特異的。
concept-bitter-carryover —can_enhance→ "後続する苦味刺激の最大強度、立ち上がり速度、time-intensity曲線下面積"範囲: 層: 食品(ヒト官能試験)。チコリー・代用コーヒー・焙煎コーヒーの実飲料ペアを順次摂取して苦味を評定する試験(パネル16名)。
concept-bitter-carryover —is_documented_as_having→ sensation-bitter範囲: 層: 食品(ヒト官能試験)。同じ順序提示試験の別ペア(代用コーヒー×焙煎コーヒー)。
concept-bitter-carryover —is_documented_as_having→ sensation-bitter