食材
エキストラバージンオリーブオイル
extra virgin olive oil / Olea europaea
エキストラバージンオリーブオイルは、エキストラバージン区分の基準を満たすバージンオリーブオイル。
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エキストラバージンオリーブオイル(Olea europaea由来)の市販ボトル。イタリア・プーリア州のブランド「Caroli」による500ml入りで、ラベルに「OLIO EXTRA VERGINE DI OLIVA」の表示がある。
写っているもの: Olea europaea部位・状態: 「Olio Extra Vergine di Oliva」と表示された市販ボトル入りエキストラバージンオリーブオイル(500ml、イタリア・プーリア産)
写真: Caroliusa/ CC BY-SA 4.0/ 原画像/ 台帳の原画像
写真の範囲と来歴
被写体の確認: 原典の記載による同定。特定商品ブランドのボトル写真であり、エキストラバージンオリーブオイル全般の外観を代表するものではない。液色・風味は容器越しに判別できない。
掲載画像: Wikimedia Commons の1920px版。苦味研究所では切り抜き・色調変更なし。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。
食材 / ingredient-extra-virgin-olive-oil
↑苦味を読む
エキストラバージンオリーブオイルは、数あるバージンオリーブオイルのうち、もっとも厳しい基準を満たしたものを指す。国際的な官能評価法(IOC法、2024年改訂のRev. 11)では、果実味・苦味・辛味(pungent、刺すような感覚)の三つがオイルの陽性属性として位置づけられており、苦味は緑色または色づき始めのオリーブから搾ったオイルに特徴的な、舌の有郭乳頭で知覚される一次的な味とされている。辛味は収穫年度の早い時期に作られたオイルに特徴的で、とくに喉で感じる刺すような触感覚だと記されている。
ただし、苦味と辛味は任意のラベル表示用語(訓練パネルによる評価の中央値が6.0を超えればrobust、3.0を超え6.0以下ならmedium、3.0以下ならdelicate)ではあっても、エキストラバージンという等級そのものの必須条件ではない。IOC法の等級分けは、欠陥の中央値が0.0であり、かつ果実味属性の中央値が0.0を超えることだけを基準にしており、これはEUの販売基準(欠陥の中央値Mdが0.0、果実味の中央値Mfが0.0超)とも一致している。苦味・辛味の中央値が2.0以下の穏やかなオイルも、同じようにエキストラバージンと認証されうる。
8か国から集めた100点のエキストラバージンオリーブオイルを分析した研究では、フェノール化合物19種が定量され、総フェノール量はおよそ52から315 mg GAE/kgの幅を持ち、中でもオレオカンタールとオレアセインが平均77.9 mg/kgと41.8 mg/kgでもっとも多く含まれていた。同じ研究では、苦味強度は総フェノール含量ともっとも強く相関し(r = 0.72)、セコイリドイド類の一つである3,4-DHPEA-EA(オレウロペインアグリコン)とも相関(r = 0.57)が見られたとされるが、この論文は抄録でこの係数を3,4-DHPEA-EAに帰す一方、考察部分では同じ係数を「オレウロペイン」という、配糖体かアグリコンか判然としない呼び方で言及しており、どちらの化合物についての相関なのかは論文内でも一致していない。
どのフェノール化合物が苦味を主に生み出すのかについては、研究間で見解が割れている。苦味強度の異なる20点のエキストラバージンオリーブオイルを調べた研究は、オレウロペインアグリコンとリグストロシドアグリコンの両方(ジアルデヒド型・アルデヒド型)が共同で苦味に関わるとした一方、別の研究はオレウロペインアグリコン(3,4-DHPEA-EA)への依存を強く示す結果を得ている。苦味を化学的な指標だけから予測しようとする試みもあり、225 nmでの分光光度値(K225)と総フェノール含量から苦味強度を十分に予測できたとする研究もあるが、報告されているモデルの形は研究ごとに異なり、単一の較正式はまだ確立されていない。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 苦味・辛味を陽性属性とするIOC法の定義を確認/苦味が等級基準ではないという限界の記述を確認/IOC法の欠陥・果実味中央値による等級基準を確認
この本文で確認した範囲: EU販売基準のMd・Mf基準値を確認
Characterization of Phenolic Compounds and Their Contribution to Sensory Properties of Olive Oil
この本文で確認した範囲: 100点の分析によるフェノール量とオレオカンタール量を確認/苦味強度と総フェノール・3,4-DHPEA-EAの相関係数を確認
この本文で確認した範囲: 20点のオイルでの2種アグリコン共同関与の主張を確認
Bitter taste and phenolic compounds in extra virgin olive oil: an empirical relationship
この本文で確認した範囲: オレウロペインアグリコン依存を示す対立する主張を確認/指数モデルによる別の予測アプローチを確認
Extra virgin olive oil bitterness evaluation by sensory and chemical analyses
この本文で確認した範囲: K225と総フェノールによる苦味予測モデルを確認
別名: EVOO(en)
関連をたどる
エキストラバージンオリーブオイル →含む→ オリーブオイルフェノール類 →と相関する→ 苦味
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
範囲: 引用した組成研究における100点のオイル
注記: 正確な化合物と濃度は品種・熟度・製法により変わる。
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ingredient-extra-virgin-olive-oil —contains→ compound-olive-phenolics感覚(4)
範囲: エクストラ品質バージンオリーブオイルにおけるパネル苦味 対 HPLC-ESI-MS 確認フェノール類
注記: どのアグリコンが支配的かで研究間に不一致: Gutierrez-Rosales 2003 はオレウロペイン系・リグストロシド系アグリコン型の共同関与を示し、Siliani 2006 は相関が主にオレウロペインアグリコン(3,4-DHPEA-EA)に依存するとする。
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ingredient-extra-virgin-olive-oil —has_bitterness_attributed_to→ "セコイリドイドアグリコン類: オレウロペインアグリコンとリグストロシドアグリコンのジアルデヒド型・アルデヒド型"範囲: イタリアとスペインの研究におけるブレンドおよび単一品種エキストラバージンオリーブオイル
注記: 報告された関数形は研究間で異なる(線形回帰、検証済み指数モデル、K225 ベースの予測)。単一のキャリブレーションは確立されていない。
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ingredient-extra-virgin-olive-oil —bitterness_predictable_from→ "フェノール関連の化学指標(K225 分光光度値、総フェノール含量、個別セコイリドイドアグリコン)"範囲: Coratina種オリーブ、クロアチア沿岸カルスト改良土壌の圃場、2019-2020年の2収穫年
注記: 官能はIOC(国際オリーブ協会)公認の記述的官能分析パネル、評価者8名(女性5・男性3、平均年齢33歳)、IOC法に準拠訓練、0-10cm非構造化強度尺度による。総フェノール・セコイリドイド濃度は潅漑の有無で有意差なし(化学組成は別claim)。
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ingredient-extra-virgin-olive-oil —has_perceived_bitterness_affected_by→ "潅漑処理(Coratina種、クロアチア・カルスト改良土壌、2収穫年): 天水管理区(C、潅水量0L/樹)の油は苦味・ピリ辛味とも頑健な強度(10cm尺度で6を超える)を示した。潅漑処理区(T1: 2019年448L/樹・2020年1393L/樹、T2: 2019年560L/樹・2020年1261L/樹、T3=100%ETc: 2019年800L/樹・2020年1800L/樹)では天水管理区に比べ苦味・ピリ辛味強度がやや低下した(2019年は有意差あり、2020年は有意差なし)。潅漑処理区どうしの間では苦味の有意差は検出されなかった。"範囲: 'Arbequina'種オリーブ、スペイン、単一収穫年の圃場試験
注記: 官能はENAC認定公式パネル(商業品質格付け)に加え、大学付属パネル8名(男女各4名、25-55歳、訓練600時間超)による記述的官能分析。統計は潅漑処理×セッション×評価者の3元配置ANOVA。
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ingredient-extra-virgin-olive-oil —has_perceived_bitterness_affected_by→ "'Arbequina'種オリーブの調整不足灌漑(RDI): 対照区T0(100%ETc)に対し、Optimal RDI(T1、生育期IIに総潅水量58%削減)ではfruity-olive・fruity-green・floral・green-grass・苦味を含む複数の官能属性強度がいずれも低下した。Confederation RDI(T2、同期間に66%削減)ではfruity-olive・fruity-green・green-herbsが増加し、苦味への言及はなかった。全潅漑制限区で対照区よりgreen-herbs香・酸味が弱く、アーモンド・クルミ様香気と甘味が増した。"安全・規制(2)
範囲: バージンオリーブオイルの官能評価に関する IOC 法 Rev. 11(2024年6月)
注記: 任意表示用語 robust(中央値 > 6.0)、medium(3.0 < Me <= 6.0)、delicate(<= 3.0)は苦味と辛味に適用される。同じフェノール類を除去するテーブルオリーブ脱苦味の構造的な裏返し。
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ingredient-extra-virgin-olive-oil —has_positive_sensory_attributes→ "苦味と辛味(pungent)は、果実味とともに IOC 官能評価法(COI/T.20/Doc. No 15/Rev. 11)のポジティブ属性である"範囲: バージンオリーブオイルの IOC 官能分類
注記: 苦味は表示可能なポジティブ属性だが、エキストラバージン等級の要件ではない。
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ingredient-extra-virgin-olive-oil —is_classified_by→ "欠陥の中央値 = 0.0 かつ果実味属性の中央値 0.0 超(IOC 法 10.4 節)。苦味・辛味の中央値はカテゴリ基準ではない"