食材
カブ
turnip root / Brassica rapa subsp. rapa
カブの根部。茹でる、蒸す、焼く、炒めるといった加熱法によって、苦味だけでなく甘味、香り、食感の組み立ても変わる。
写真で見る

カブ(Brassica rapa subsp. rapa)の根を1株、葉つきのまま写したもの。畑から掘り上げたばかりで、白い球形の根に土が残り、下端には細いひげ根が伸びている。原典ページは『畑から掘り上げてまだ土がついたままの白カブ』と記載している。
写っているもの: Brassica rapa subsp. rapa部位・状態: 畑から掘り上げたばかりの状態。土のついた白い根球部、細いひげ根、緑の葉と葉柄が一体のまま写っている
写真: Miya/ CC BY-SA 4.0/ 原画像/ 台帳の原画像
写真の範囲と来歴
被写体の確認: 原典の記載による同定。原典ページは和名『白カブ』と記載するのみで、学術種名の明記はない。専門家による再同定は行っていない。
掲載画像: Wikimedia Commons の原寸版。苦味研究所では切り抜き・色調変更なし。 表示用には幅1200px上限のWebPを配信し、台帳の原画像は上のリンクから確認できます。
食材 / ingredient-turnip-root
↑苦味を読む
カブ(Brassica rapa subsp. rapa)は根の部分を食べる野菜で、茹でる、蒸す、焼く、炒めるといった加熱法によって、苦味だけでなく甘味、香り、食感の組み立ても変わるとされる。イギリスで行われた研究では、カブを茹でピュレ、蒸しピュレ、直火焼き、炒めの4つの方法で調理し、10名の訓練パネルが官能プロファイルを記述した。塩味・うま味・甘味は調理法によって異なった一方、苦味には有意差がなく、どの調理法でもすべての試料が苦いと認識された。
つまりこの実験の範囲では、『茹でれば必ず苦味が減る』とは言えない。調理法の苦味への主効果はp=0.38で、統計的に意味のある差ではなかった。イギリスの成人74名を対象にした別の比較では、総合的な好みと味の好みは調理法によって有意に異なり、甘みの強いプロファイルの調理法が好まれたが、これは苦味の強さだけで説明できるものではなく、食感や外観、香りも同時に変わっている。苦い野菜への好き嫌いを、苦味の強さ一つだけに帰することはできない。
官能パネル9名のデータとLC-MSによるグルコシノレート定量を対応させた分析(独立した7バッチの蒸しピューレカブ)では、総グルコシノレート含量は16.07~44.74 μmol/g乾燥重量の範囲にあった。大半の個別グルコシノレートは苦味と正の相関を示したが有意ではなく、有意な相関を示したのは4-メトキシグルコブラシシン(r=0.82, p=0.02)のみだった。グルコブラシシンも相関係数0.75(p=0.052)を示したが、有意水準には届いていない。苦味と甘味の間には負の相関も見られた。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 4調理法間で苦味に有意差がなかった結果を確認/調理法による嗜好差と苦味以外の要因の関与を確認/加熱カブの調理法の苦味主効果p=0.38が非有意だった統計
この本文で確認した範囲: 有意だった相関は4-メトキシグルコブラシシンのみ
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
感覚(3)
範囲: 英国のカブを10名の訓練パネルが比較
注記: 全試料は苦いと認識されたが、調理法の苦味主効果はp=0.38。『茹でれば必ず苦味が減る』へ一般化しない。
データを表示
ingredient-turnip-root —has_perceived_bitterness_unchanged_by→ "茹でピューレ、蒸しピューレ、焙焼、炒めの4調理法"範囲: 英国成人74名による4調理法の嗜好比較
注記: 総合・味の好みは調理法で異なったが、苦味強度だけを原因とはしない。
データを表示
ingredient-turnip-root —has_liking_associated_with→ "調理法による甘味・うま味・香り・食感を含む官能プロファイル"範囲: 層: 食品。同一の官能パネル9名によるデータとLC-MSによるグルコシノレート定量を対応させた分析。独立した7バッチの蒸しピューレカブ。
注記: 有意だった相関は4-メトキシグルコブラシシンのみ(r=0.82, p=0.02)(苦味・甘味間の負の相関の有意性は資料からは確認できていない)。
データを表示
ingredient-turnip-root —has_perceived_bitterness_affected_by→ compound-glucosinolates