調味料
柚子皮マーマレード
yuzu peel marmalade
柚子皮マーマレードは、ユズ果皮を用いるマーマレード。ナリンギン・リモニン・ノミリン、加工法、官能を別レイヤーで扱う。
調味料 / seasoning-yuzu-peel-marmalade
↑苦味を読む
柚子の果皮を使ったマーマレードは、加工の途中で苦味に関わりうる複数の成分が同時に動く食品として記録が残っている。1994年の研究で工程ごとに追いかけた一度の分析記録では、ユズ果皮を水に浸してから加熱する工程を経ると、含まれるナリンギン(柑橘の苦味に関わる成分の一つ)は63〜76%減少した一方、ノミリン(同じく柑橘に含まれ苦味に関わる成分)は5.4から15.8ppmへ増えたとされている。苦味の候補となる成分は同じ方向には動かず、しかもこの試料ではナリンギン自体が苦味を感じる濃度の下限を下回っていたとされ、減少量だけからマーマレードの苦味の変化を説明することはできない。
同じ1994年の研究では、ユズ、コナツ、キンカン、ネーブルを単独または組み合わせて作ったマーマレードを対象に、成分分析と13名による官能評価を重ねている。そこでは、試料ごとに評価された苦味の強さと、含まれるノミリンの量がおおむね対応していたという結果が得られた。ただし試験の規模は小さく条件も一種類にとどまり、香りや酸味、甘みも苦味の感じ方に関わるため、ノミリンだけでマーマレードの苦味を言い切ることはできない。
苦味の感じ方は、加工の方法そのものによっても変わるらしい。2014年の研究では、同じ配合のユズマーマレードを高圧処理で作った場合と、従来どおり加熱して作った場合を、学生・教職員27名が14項目にわたって5段階で比較した。その結果、高圧処理で作ったマーマレードは加熱で作ったものより苦味の評点が低く、苦味の好ましさや舌触り、総合評価もかえって高かったという。ただし盲検化など試験の詳細は十分に記されておらず、比較では複数の性質が同時に変わっているため、高圧処理だけの効果として切り分けることはできない。
この説明の根拠
Effect on the Taste and Flavor of Marmalade by Combining Citrus Fruits
この本文で確認した範囲: 水浸漬・加熱によるナリンギン減少とノミリン増加の数値を確認した/4種柑橘マーマレードの官能苦味とノミリン量の対応を確認した
この本文で確認した範囲: 高圧法と加熱法を27名が比較した苦味評点差を確認した
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
感覚(2)
範囲: 同一配合の高圧法と加熱法を学生・教職員27名が比較
注記: 高圧法の苦味評点が低く、苦味の好ましさ等は高かった。高圧処理だけの単独効果へ還元しない。
データを表示
seasoning-yuzu-peel-marmalade —has_perceived_bitterness_suppressed_by→ process-high-pressure-marmalade範囲: ユズ・コナツ・キンカン・ネーブルの単独/混合マーマレード、13名官能評価
注記: 当該試料群で苦味とノミリンが相関。マーマレード一般の唯一原因とはしない。
データを表示
seasoning-yuzu-peel-marmalade —has_perceived_bitterness_associated_with→ compound-nomilin加工・調理でどう変わる(1)
範囲: ユズ果皮を用いた1994年のマーマレード工程
注記: 苦味候補は同じ方向に動かない。ナリンギンは当該試料で閾値未満とされた。
データを表示
seasoning-yuzu-peel-marmalade —was_observed_with→ "水浸漬・加熱後のナリンギン低下と、ノミリン増加"文化(1)
範囲: 一般知識水準の候補。地域差・名称差は未確認
出典未接続 — この主張はまだ裏取りされていません。一般知識水準の仮置きであり、確定情報ではありません。
データを表示
seasoning-yuzu-peel-marmalade —is_used_as→ "料理に苦味の輪郭を加える調味料"