食材
苦丁茶
Kuding tea
苦丁茶は、中国で飲まれる強い苦味の茶「苦丁茶」。大葉系(モチノキ属)と小葉系(イボタノキ属)という科の異なる植物が同じ商品名で流通する。
食材 / ingredient-kuding-tea
↑苦味を読む
中国では苦丁茶が渇きを癒し、痰を除き、頭をすっきりさせ、目を良くするための茶として約2000年にわたり利用されてきたと総説は記す。ただし「苦丁茶」という名称は単一の植物を指すものではなく、中国市場に流通する苦丁茶は大葉系(モチノキ属のIlex latifoliaおよびIlex kudingcha)と小葉系(イボタノキ属のLigustrum robustum、シノニムL. purpurascens)という科の異なる2群に分けられると、総説のIntroductionは明記している。
大葉苦丁茶の基原植物としては、同総説がIlex latifolia ThunbとIlex kudingcha C.J. Tsengの二種を明記している。一方、小葉苦丁茶の基原植物としては、中国産苦丁茶7系統を分析した2009年の研究がLigustrum robustum由来の系統を分析対象に含めている。ただしこの7系統にはIlex latifoliaでなくIlex cornutaも含まれており、大葉Ilex系対小葉Ligustrum系という区分を示す一例であって、流通する苦丁茶の基原種を網羅した調査ではない。
同じ7系統をLC-PDA-APCI-MS分析で比較した研究では、Ilex属由来とLigustrum属由来の苦丁茶で主要フェノール成分の構成が異なると報告されている。Ilex系ではモノ・ジカフェオイルキナ酸が、Ligustrum系ではフェニルエタノイド配糖体とモノテルペン配糖体が主要フェノールとされ、同じ「苦丁茶」の名で流通していても化学的な実体は別物であることを示す。ただし苦味の官能比較自体は行われていない。
大葉苦丁茶の主要代謝物としてはトリテルペノイド・フェノール酸・フラボノイド・精油が挙げられている。同総説の化合物表では、大葉苦丁茶からエピカテキン(EC)・エピガロカテキンガレート(EGCG)・エピカテキンガレート(ECG)が単離同定されたことが示されており、本文はこれらを「flavones」と総称しつつも、緑茶の主要成分でもあると記す。緑茶と同じカテキン類(フラバン-3-オール)が大葉苦丁茶にも存在することになるが、この記述は一次単離文献の引用整理であり、含有量や苦味への寄与度は総説には示されていない。
この説明の根拠
この本文で確認した範囲: 2000年にわたる渇きを癒す等の伝統的利用の記述を確認した/大葉系と小葉系の2群分けを述べるIntroductionの逐語を確認した/Ilex latifoliaを大葉苦丁茶の基原植物と明記する記述を確認した/大葉苦丁茶の主要代謝物4分類を述べる記述を確認した/化合物表でEC・EGCG・ECGを個別同定した逐語を確認した
この本文で確認した範囲: Ligustrum robustum由来系統を分析対象に含める記述を確認した/7系統標本にI. cornutaが含まれ網羅調査でない限界を確認した/Ilex系とLigustrum系で主要フェノールが全く異なる比較結果を確認した
別名: Kudingcha(en)
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(4)
範囲: 中国で流通する苦丁茶
注記: 同名多対象の典型例。「苦丁茶」という名だけでは基原植物が定まらない。
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ingredient-kuding-tea —is_divided_into→ "大葉系(Ilex latifolia・Ilex kudingcha 等モチノキ属)と小葉系(Ligustrum robustum)という科の異なる基原植物群"範囲: 大葉苦丁茶(Ilex 系)
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ingredient-kuding-tea —contains→ "大葉系の主要代謝物はトリテルペノイド・フェノール酸・フラボノイド・精油"範囲: 中国産7系統(Ilex kudingcha・I. cornuta・L. robustum)の LC-PDA-APCI-MS 分析
注記: 同じ「苦丁茶」でも化学的実体が別物である根拠。
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ingredient-kuding-tea —has_phenolic_profile_dependent_on→ "基原属。Ilex 系はモノ/ジカフェオイルキナ酸が、Ligustrum 系はフェニルエタノイド配糖体とモノテルペン配糖体が主要フェノールで、プロファイルは全く異なる"範囲: 大葉苦丁茶(Ilex latifolia・Ilex kudingcha)
注記: 同総説は「flavones」という語で括っているが、化合物表の実体はフラバン-3-オール(カテキン類)である(EC/EGCG/ECG)。緑茶(ingredient-green-tea)と共有する化合物であることを示す新規のクロスエンティティ接続。含有量・苦味への寄与度は総説に記載なし。一次単離文献は引用[61]で本総説自体のデータではない。
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ingredient-kuding-tea —contains→ compound-catechins加工・調理でどう変わる(3)
範囲: 中国
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organism-ilex-latifolia —is_used_as→ ingredient-kuding-tea範囲: 中国
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organism-ilex-kudingcha —is_used_as→ ingredient-kuding-tea範囲: 中国
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organism-ligustrum-robustum —is_used_as→ ingredient-kuding-tea文化(1)
範囲: 中国
注記: 年数は総説の記述による概数。
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ingredient-kuding-tea —is_documented_as_having→ "中国で約2000年にわたる、渇きを癒し・痰を除き・頭をすっきりさせ・目を良くするための茶としての利用史"